湘南自転車オヤジのまったりサイクリングは今日も明日も絶好調 (^^)/

毎週湘南地方をポタポタと徘徊してるよん。アマチュア無線はCWで主にQRV (^^)v

PC3(天竜)+山岳地帯+PC4(飯田)=地獄

2008年06月04日 | ブルベ

PC3を出発。とうとう今回のブルベのハイライト、山岳地帯だ。これから飯田まで100キロはものすごく辛い、しかし、これはこれでとても楽しい(^^;

天竜川を遡上し船明湖ダムの横を淡々と進んでゆく。やがて横山橋を渡ると一度は南方向に進み大きく左旋回し、北上する。そして、前方にゴツゴツとしたコンクリートの塊が見えてきたらこれが秋葉ダム。このダムはずいぶんと歴史があるらしい。秋葉湖の右岸を北上し、大輪橋を渡ったところにあるお店で昨年と同様に一休み。ペットボトルの水で自転車ボトルを満タンに。AJ神奈川スタッフご夫妻が到着しストレッチして直ぐに出発していった。追いかけるようにして自分も出発したが彼らは速かったので追いつくことができない。

時折雨がボツボツと降ってくるのでめんどくさいから雨具は着たまま。暑くなったら、胸を開いたり袖をまくったりと、前回の400の時に学んだことを教訓に今回はこまめに対処してゆく。

だんだん天竜川自体が狭く辺りの山々が急峻になってきたので、だいぶ奥まできたことをうかがわせる。更に進むと少し開けてきた。ここは、佐久間であり変電所で有名らしい。そして周波数変換所なるものもある。対岸には飯田線が走る。ここだけは進路方向が我々の向かう場所とは逆で豊橋方面に向かっている。そう、我々は南西に向け進路をとっているのだ。これはこの天竜川が大蛇のごとくクネクネしている仕業。スケールがちがうよね、この川は。

この佐久間で天竜川とは一度お別れとなり、大千瀬川沿いをゆくことになる。そして、道がぐぐっと狭くなりこの川沿いをうねうねと上ってゆくと東栄町の市街地に出る。東栄町のシンボルは今年も元気なので一応カメラに収めておきたかったのだが、しくしくと降り続ける雨に携帯電話がやられるのを防ぐため何も撮らず。

そろそろ世間では夕方の様相を呈してきた。数少ない民家から夕食に向けて何かを作っている香りが漂ってきた。純和食っぽい匂いはとんこつラーメンの匂いとは程遠いものを感じる。そんな時、ふと思ったのだが、ここら辺りに住む人たちはマックや吉野家なんて知らないであろうか?まして、家系とんこつラーメンなんて・・・。もし自分がここに移り住んだとしたらやっていけるのであろうか?こんなことを考えながら東栄町の外れに到達。そう、ここからが実は勾配がきつくなってゆく。昨年お世話になった食堂に再び立ち寄る。酔った方たちは?お!今年も2人程いましたぞ。入店するとお約束の質問攻め(^^;
「今日は似たような人達が上がってゆくけど、どこから来た?どこへ行く?宿泊はどこ?何キロ走るの?最終目的地は?」と矢継ぎ早に聞かれてしまった。
そこでお約束の回答を。「沼津から来てこれから真っ暗な新野峠を越え、飯田から北上。豊科折り返しの諏訪湖から富士見、そして甲府盆地をかすめ富士川を下り明日の21頃まで沼津に帰ります。走行距離は600キロ。寝床はコンビニ(^^;」
もちろん二人とも口を開けてあんぐり。そして、今夜の夕飯はゴチしてくれるとのこと。コレには湘南自転車オヤジは感謝感激!そうそう、お店のおねーさんも去年ここに寄ったことを覚えててくれた。「また来年来ますからよろしくです」と言ってしまった後に気がついた。まだ今回走り終えてないのにもう来年のこと宣言してんのか。

*ボリュームありました(^^;

辺りはだいぶ薄暗くなってきた。これからが恐怖タイム。先ほど店内から見ていたが、おいちゃんさんやFさんを含む数人のライダー達があがっていったので、自分より後ろには誰も居なさそう。だから今回は独りで恐怖の暗闇と闘わなくてはいけないようだ。

雨具を着込みジトジト雨の中、あがってゆく。じわりじわりと勾配がきつくなってゆくが、決して力を入れすぎないようにする。もしここで膝を壊したら残り350キロは昇天してしまうから。うんうん心のなかで唸りながらF26T×R27.24を駆使しゆっくりゆっくりと上ってゆくこと30分、19時20分、太和金トンネルに到達。そうであった、新野峠の前にこのトンネルをクリアしなくてはならなかったのだ。ちょっぴり忘れていた。下りにはいってゆき御所平の交差点までおりてゆくと下り坂は底打ちね。ん?ここを左折すると茶臼山方面か・・・・ここか・・・。既に真っ暗闇。所々現れる街灯が心の支え。こんな状況下で絶対にお付き合いしたくないのが大魔王様。絶対だめよ!今夜は忙しいからお付き合いできません! 
昨年の工事もだいぶ進み高規格な道路に変身していた。ただ、わずか700メーターだけだろうか、まだ工事区間が終わっていないところは旧道に入り、真っ暗闇なり。ここで、ブラインドコーナーを曲がりきれず反対側の林に突っ込みそうな軽自動車が・・・。おいおい、もしオレがあそこにいたら・・・。15秒の差だ、危ないことこのうえない。

えちらおっちらと再び高規格な山道を行き、サイコンがもうそろそろ峠の到着を告げてくれる距離を示した瞬間、とうとう新野峠に到着、のはずだが、峠の標識が見当たらない。少し行くと、去年の峠ポイント。そうか、素晴らしい道路ができたおかげで本来の峠は役割を終えてしまったのか。そんな峠には長居無用。ジャケットを着込み、防寒処理をばっちりしてすぐに下り始めた。20時51分。雨がだんだんと激しくなってくる中、今度は霧が立ち込めてきた。いくら520の2灯体制でも恐ろしい。全く道の様子がわからずどこでカーブしているのかも良く見えない。頼りになるのは、センターラインだ。このラインを30キロ程度でトレースをしなんとか安全を確保しているような状態。真っ暗雨の上りは辛いが下りはもっとつらい。
一度、平坦になり、阿南町の中を通り過ぎると再びダウンヒル。お約束の目が回りそうなループルートを下りおり、視線を山の方に向けると、はるか上方には自分が下ってきたと思われる道の街灯がおぼろげながら見えている。これが昼間だったら圧巻だろうな、そう思いながら・・・・ループ道を越え、暗闇に何かの巨大壁面が映し出されたと思ったらカーブしたトンネルの壁面だったりしてスリルに満ち溢れた土砂降り暗闇スーパーダウンヒル。 

飯田までの道のりは、この新野峠だけではない。実はこのあと、波状攻撃?坂道の商社?ジェットコースター?どんな表現がいいのかよくわからないが、とにかく坂坂坂のオンパレードで少し上っては下りの繰り返しでいいかげんうんざりしてしまう。車用につくった道路ゆえ、勾配のことはお構いなしにこぶを直登・直下する道路なのである。ここの区間は自分との闘いであり、体力の消耗戦。だから、時間は多少なりとも犠牲にしても確実に前へ前へ進めてゆかなくてはならない。

途中、道の駅にフラッとよってみると待合室にブルベラーダーたちが数人休憩をしていた。やはり皆さんもこの冷たい雨のダウンヒルに参っているようだ。自分も休憩し皆さんが出る頃に出発。一人で先行し、ゆっくり走っていると後ろから「noahponさん?」と。わ~!とうとうアレが出たか? いやいやBongoさんでした。あせりましたよ(^^;;  相変わらずBongoさんは力強いペダリングなので先行してもらった。

いいかげんアップダウンにゲンナリした頃、前方の交差点で一人のサイクリストが・・・。お!再びBongoさんじゃないですか。いかがいたしましたか?おやおや、道に迷っているようですね、このまま直進が飯田ですよ。と二人で下り始めたらヤバイ予感。バイパスになっておりコンクリート類は新品だ。そして、左手には淋しそうな道が・・・・。500メーター下ったあたりでスト~ップ!Bongoさんこりゃまずい。すんませんが戻りましょう。よかった傷口が広がる前に復帰できて。どうやらこの1年間にできた道に違いない。

ダウンヒル基調になりそのまま行くとようやくフラットっぽくなってきた。Bongoさんが後ろから「ここのサークルKがPCでは?」 どうやらさっき道を間違えたので少々不安になっているみたいだ。大丈夫!もっと先にPCのサークルKがありますから(^^;v

そして、長い長い山岳地帯を抜けようやく飯田の東鼎のPCに着いた。生きて帰ってきたというのが今の心境である。ブルベライダー達は闘いに疲れ皆げっそりしている。もちろん自分もだが・・・

続く・・・・

コメント (8)
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