若い頃は⓵オーディオ機器の組み合わせ ②楽曲を知る事 の2つを追っかけていた。私の20代前半は機器ではJBLの4343が最終目標だった。26才の時に中古で手に入れて「もうスピーカーは終わり」と考えていた。サラリーマンでは仕事に追われ、「音の原理」など考えることが出来なかった。ダラダラと27年間も自宅の居間に鎮座していた。鳴らすためにやった事は、プリ+パワーアンプをマッキントッシュの高級アンプと云われるC29+MC2500にした事。ついでにO社の8Nケーブルや7Nケーブルにした事ぐらいかな?手放す前には2ウェイマルチアンプもF5+M-60を加えてやって見ました。しかし、「実物大」のフルサイスの「音の太さ」は出ませんでした。
オーディオ道場を知ったのは42才頃。そこの片山マスターが鳴らしてくれたJBL#375を使ったシステムの音を聴いて、「実物大」のサウンドを体験した。そして#4343を手放してこの「オリンパスシステム」を作り上げた。私の持っている「オリンパスシステム」のC50箱は日本には正規輸入されなかったS6仕様の箱。38cmウーハー1発(S7R・S8Rの様なドロンコーンなし)のモノ。51才の時であった。長く#4343を鳴らして来ましたが「目からうろこ」でしたね。
そして次に自宅居間用にサンスイのSP-707Jを入れました。どちらのスピーカーも「菱格子」の手の込んだサランネットを持っています。洋間でも和室でも似合うデザインです。個人的にはこのSP-707Jの「バックロードホーン」が気に入っています。「奥行き方向の表現」が出て来ます。それに「箱臭さ」が少ないのが良いです。バスレフ箱もバックロード箱もどちらも特徴的な「箱の音」が有りますが、何方かと云えばバックロードホーンの箱臭さが好きですね。
50才を越えて新しいスピーカーとシステム作りに挑戦でした。アンプ類も取り替えひっ替えして5年程かかりました。今にして思えば、「定年前」(年齢的に)に作り上げ完成していたのが幸いしました。
年金生活では良い価格の新しい機器を買ったりは出来ません。現役のうちに揃えて置くべきですね。