毎日「音楽部屋」に通ってオリンパスシステムで音楽を楽しんでいる。FM放送の「クラシックカフェ」がメインソースですが、「録音の違い」によって大きく音楽性が変わって来るのを実感している。
この50年、「録音技術」も「ソース類」も目覚ましく変化して来た。ステレオとして録音技術が確立したのが1962年頃だと言われています。当時は2トラ38等による「マスターテープ」方式で、「ミキシング」なる作業が増えています。例としてブルーノ・ワルター/コロンビア響やジョージ・セル/クリーブランド響のレコード辺りからステレオ録音が完成の域に来ている事が分かる。
ソースも50年前は、SP→LP(モノ)→LP(ステレオ)→LP(4ch)等に進化しましたが、1982年にCD(デジタル録音)の登場で、LPからCDに置換してしまいました。その後、DATやMDが出て来て、更にデジタル録音も更に進化を続け、ipodやiPhone、現在ではPCでの「ダウンロード」によってソース自体が、パッケージから無パッケージに変わって来てしまった。
オーディオ趣味は「音楽を楽しむ」事なので、自分が満足できる「音質」で有れば十分です。ただ自分の場合、「録音側」の「規格」を緩い規格化をして欲しいと思うのです。「録音」そのものが発展途上の技術ですので、完全な規格化をしてしまうと先の進化が無くなります。ただ、同じ1980年代の録音でも、「横に広がる録音」と、モノラル録音の様に「中央に固まる」ステレオ録音では、同じ曲でも印象が大きく変わって来る。
何処のオーケストラでも「生演奏」を聴けば「感動」します。それが「録音」で削がれるのは可哀想です。