仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

現在から過去へ

2012年03月27日 | 日記
昨日(24.3.26)の読売新聞“編集手帳”導入部に下記のようにありました。

 歴史は過去から現在に向かって流れているが、それを教える際は、逆に現在から過去へさかのぼっていくようにしてはどうか…。SF作家の星新一さんが30年ほど前にまとめたエッセー集「きまぐれ暦」(新潮文庫)で提案をしている◆昭和がこうなったのは、大正がこうだったから、といった具合に、謎解きするように学んでいけば〈案外、よく頭に入るのではなかろうか〉と書いている(以上)

現象や歴史を現在から過去へさかのぼっていく手法は浄土真宗でも、よく用いられます。真宗でいえば、今私が念仏を称えているという事実の背後に、何があったかと、法宝菩薩の物語を説き示していきます。

この現実から過去へさかのぼっていく手法は、原因究明などで用いられますが、今は思いつきませんが、何か大切な考え方のように思われます。現在の私を中心にして考えていく考え方です。

中学校の社会科の授業も、世界史や日本史から教えていくのではなく、今、現在のわが村から、歴史や世界を学んでいく手法があると聞いたことがあります。

どうも学問が客観的に事実を学ぶ方向一辺倒になっているようです。

昨夜のテレビ(クイズ番組)で、「明知光英の文字、違いをただせ」というもがありました。明智光秀から見た歴史を教えてもいいだろうし、私が明智光秀だったらどうするかという視点で考えていくと、明智光秀との違いが浮き彫りとなり、そこに自分の価値観が見えてくるのでおもしろいだろう。読売の編集手帳を読んで思ったことです。
コメント
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