仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

人生の卒業式

2012年03月15日 | セレモニー
東京の日の出は5時52分とあります。午前5時は、東の地平線方向が、少し朝焼けの雰囲気がありだけで、まだ月が明るい。

歩きながら昨日(24.3.14)のことを思い出しました。公立中学校の正門前を横切ると「卒業証書授与式」という看板が出ていました。その看板を見て“最近は個人主義で卒業証書授与という人単位の表現となったか”という思いがよぎりました。

でも今、ネットで調べると、どうやら正式名称は“卒業証書授与式、略して卒業式”ではなく、文部科学省の見解は “卒業式”が正式だとのこと。しかし、「卒業式」よりも前に、「卒業証書授与式」っていう呼び方が広く使われていたらしいとありました。

さて歩きながら思ったことです。

「そうだなー、自分には学校などの卒業式は、もうないので、毎年、3月に一年を締めくくる卒業式を一人でやるか。…南無阿弥陀仏…、南無阿弥陀仏…、でも一声一声、南無阿弥陀仏と称えることは、その時その時が、平生業成(へいぜいごうじょう)(「平生に業事成弁(生きている平生に、往生の業事が、完成(成弁)する)」という意味)であり、一声一声がそのまま、それまでの人生を卒業の時なのだから、あえて卒業式をするまでもないなー。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

それから5.6分、念仏を称えながら、有り難いなーという思いに中で、歩いていました。もうすぐ彼岸です。
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