仏教を楽しむ

仏教ライフを考える西原祐治のブログです

ひばりとお日様

2012年03月18日 | 浄土真宗とは?
昨日(24.3.17)から、森の中でホトトギスのさえずりが聴こえます。

日曜の早朝の楽しみは、日曜のNHKラジオ番組“野鳥の声”のコーナーと、“文学のしずく”という小説朗読のコーナーです。文学のしずくは太宰治の「走れメロス」でした。

野鳥の声では、「ひばり」のさえずりを取り上げていました。アナウンサーが「ひばりが、お日様にお金を貸した物語がある」と紹介していました。

「ひばりとお日様」というしっかりとした昔話があります。

“むかしむかしのことです。お金持ちのヒバリがいました。ヒバリは、お金を貸す商売をしていました。ある春の日。お日さまがやってきて、ヒバリにお金を貸してくれとたのみました。ヒバリは、すぐにお金を貸してあげました。

お日様は借りたお金を返すために
朝早くから夜遅くまで、せっせと働きます

そのおかげか、やがてお日様は立身出世をして
天上へ昇ることができました

こんなことがあって、お金を貸したヒバリは空高く舞い上がり・・・
「お陽さまに 金貸した お陽さまに 金貸した」と囀ります

 お日様は、雲雀がうるさく叫ぶのが気になってしかたがありません。
一生懸命働いてお金は返したのですが、利息を忘れていたお日様に更に雲雀はこう囀ります。
「日 一分 日 一分 利 取る 利 取る」

そんなヒバリに対してお日様は、「私は、春になれば朝早くから、明るくしたり温めたり、時には、春雨を降らせたりしているのだから、利子は負けておくれよ」
 
それでも、雲雀は・・・
「ヒ イチブ ヒ イチブ リートル リートル」
と、鳴きながら天へ舞い上がります 
(以上)

面白い話です。

先のラジオ放送では、ホオジロのさえずりも話題に取り上げていました。「一筆啓仕り候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)と鳴くのだそうです。

お説教で聞いた話は、「ホトトギス」です。

ある人には「テッペンカケタカ」、またある人には「トーキョートッキョキョカキョク(東京特許許可局)」とも、さらに酒好きの人には「イッパイツケタカ(一杯つけたか)」、主婦の方には「ダイコンツケタカ(大根漬けたか)」、学生には「マンテントレタカ(満点取れたか)」、髪の薄い人には「テッペンハゲタカ(天辺禿げたか)」と聴こえるとのことです。

そんなことを思い出しながら、歩いていると、昨日から聞こえるウグイスのさえずりが聴こえてきました。

蓮如上人はホーホケキョを「法を聞けよ」(ホーキケヨ)を聴いて楽しんだと回想していると、ふと“おそらく日蓮宗の人は「ホーッケキョウ(法華経)」”と聴こえるのだろうと思われました。そのとたん“南無阿弥陀仏と聞いて、「阿弥陀仏の汝を救う」という弥陀の勅命と聞こえるところに、阿弥陀さまのお育てがある”と思われ、5.6分、声に出して南無阿弥陀仏の称名を楽しみ、深いご恩を味わいました。南無阿弥陀仏は、汝を救うという弥陀の勅命です。

今日は当寺のお彼岸法要です。
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