台風の影響は午前中風が強かったくらい。晴天ではありませんでしたが、気温は歩くのに快適でした。
菊間に入るとどこか寂しくなります。鬼瓦など銀色の瓦、それが無造作に廃墟に置かれ、雑草が絡む。工場にも人気がない。これだけの物をと思ってしまいます。
《銀瓦 朽ちたる家屋に アワダチ草》
「菊間美人」という地酒屋さんと立ち話。作りを休んでるんだ。うちみたいな小さな造り酒屋に杜氏さんが来てくれない。他に頼んでのさ。地酒がこうやって…ね。
それでも、二十日には秋祭り。流鏑馬なんかもあって、賑やになりそうでした。
196号線に出ると台風の風は消えました。いい秋風です。
《風音を ともに聞こうや ススキの穂》
54番のすぐ下の田んぼで稲刈り。伊予北条を過ぎてから、比較的稲刈りが終わってません。徳島、高知、南予と終わっていたので意外です。それだけ温度に違いが、なんでしょう。潮風の影響はどんな? 伺いたかったのにお邪魔するわけにもいかず。辺りにコンバインの音が響きます。
《稲刈りぞ すべての音を 無に帰えす》
秋、道沿いの木々に色付いているのが目に付く事が増えたような気がします。歩き始め一ヶ月経ちました。早いです、早すぎます。まだ何も見いだしてないのに…。
明日は59番まで打ち、丹原町の旅館に宿泊します。
今日の一枚:10時頃、T石油の菊間製油所に向かって歩きながら。