二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

印象ー東京の空気

2015-12-11 18:03:22 | 徒然に想う

50年近く東京・埼玉に生活し、そのうち20年近く都心で働いた。だが、この3月からの高知での生活はすでに何か体にもたらしてしまったようだ。羽田に着くと、空気の匂いがおかしい。リムジンバスに揺られていても、どこか息苦しい。拷問、といったら大げさかもしれないが、気持ちよく息を吸えない苦しさ。マスクでなんとかなるのだったら、すぐにでもつけたかった。

例えるのであれば、焼却場からの煙に含まれているような臭い。ドブ川の臭いも近いかもしれない。いや、はじめはザックに沁み込んだ汗の臭さかとも思ったのだ。が、ジャケットを被せてある。ビル風なのか昨夜からの低気圧による風なのかわからぬが、とても強い風、においなんて楽しもうなんてことにならない。それなのに、幼い頃風向きによって焼却場から流れてきた嫌な臭いを思いだしていた。

今日のフライト、50分の遅れは待ちくたびさせられた。が、あとは平穏だった。なんども飛行機のブロッケン。それだけじゃない、羽田に近づくと雲の下に、彩雲とも違う虹のようなもの。光の綺麗な悪戯を堪能することができた。CAさんたち、彼女らのせいでないのに、何度もすみませんでしたと。そんな心遣いもまたいい印象のフライトに。

ふと気付くと、関越道に入る直前。寝てた? そういえば、外環道に入るあたりから、この不快感、薄らいでた。慣れてしまった、ということもあるかもしれない。50数年沁み込んだことが、たった数ヶ月で消えてしまうということはあるまい。だが、確かに窪川の周辺、川の畔の家のある町の周辺にいると、杉や木や草の匂い。季節によって柑橘類、ショウガ、そうだダイズのもだ、そういったものが町を覆う。東京の空気にはないものばかり。それを比べることに意味ないが、体は意外に正直なんだと思う。

 

《冬ざるる 街路樹我が家 遠くなり》

 

 

 

今日の一枚:13時過ぎ、虹が見えた。12時30分に離陸。着陸したのが13時40分頃。遠州灘か駿河湾の上空あたりでのことになる。


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