二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

手のことを書こう

2017-03-13 18:41:37 | 徒然に想う

美しい手を見た。買い物をしてお釣りを受けとるとき。水仕事で、赤く腫れている。手荒れがひどい、ボロボロ。指先には二か所バンドエイドが所巻かれ、きっとパックリ割れてる。決して、ほっそりと白魚のような指じゃない。でも、自信あふれる手、働く手。

爺ちゃんの手を覚えてる。細くて、筋張って、すべすべ。血管だろか、青い。ピカソの青の時代の人物のように青かった。力もない。でも、親や婆ちゃんに名前を言ってみろと言われ言うてみれば、暖かく握り返してくれた。弱々しかったが暖かい手。

授業か何かでフォークダンスなんてやらされると、手を握るなんて。ちょこんとお互いにつまむような組み手。何かを交わすようしっかり握りしめた手も。なんど形式的な握手を繰り返したろう、正直なのか正直かないのかまったく分からない数々の手。でも、手の印象の強い人は記憶の中で強く残っている。 

手は顔ほどに物語るんだね、今さらじゃないが。自分の手に目を落とせば、なんだか良く解らない手をしている。この手は何を表現してるだろ。強い印象を残せるような手だろうか。早くそんな手になりたい。



今日の一枚:鎌井田(仁ノ滝)産の文旦がジャムになって、このクッキーとコラボしている。マーマレードのように皮まで使っていただけ、ブンタンの苦味がじつに生き、まっこと美味しい。ちょっと大人のクッキー f^^このクッキー、じつは文中の「美しい手」の持ち主さんが作ってる。生では味わえない面までも引き出してくださって、ありがとうございます。


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