二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

馬鹿話

2011-01-19 21:41:01 | 徒然に想う

昼休みのこと。ネットを見ていたら今年の干支のウサギのことが出ていた。何でも「野良ウサギ」、公園や河川敷に捨てられるケースが増加しているらしい。その筋によれば、国内の飼育数は推計92万羽(平成22年)で、来年には100万羽に達する見込みという。それだけ、捨てウサギが一層増えるのではとの懸念が広がっている、という。いずれ多摩川や荒川の河川敷が「捨てウサギ」であふれる、だろうか。

なぜか。背景に「手軽に飼いやすいペット」という誤った認識、たとえば、犬猫のように鳴き声に悩むこともなく、集合住宅の中で飼いやすいという誤解がある。かわいくもあるし、今年の干支でもある。しかも安い、5千円以下とか。だから、数は増える。だが、しかし、ウサギの体毛は犬や猫に比べて細く、アレルギーを発症しやすい。また、室内のコードをかみ切ったり畳を掘ったりする習性があり、管理が必要、手間がかかる。さらに実は飼育費用は割高。餌の牧草代は月に1万円以上かかる、病気になった際の通院費用は高額。ウサギの寿命は一般に7~10年程度とされ、一生面倒を見るとなるとそれなりの費用と手間に対して覚悟がいる。で、衝動で飼い始めてしまったら…。結局、「放棄」「捨てる」。

もしかしたら、近い将来、河川敷の手入れがいらなくなる一方で、おちおち散歩すらできなくなるかもしれぬ。ウサギの巣、落とし穴ばかりが広がって。台風などで水量が増えれば、そこから水が流れ出し大洪水。でも、ウサギは食用。海外から肉を輸入することなく、自給率を上げることにつながる? とんだバカ話で同僚と盛り上がってしまった。

なんて国なんだろう。ブームや商業主義重視で、これから先のことなど考えちゃいない。もし、農地に捨てられ繁殖でもはじめたら、どうなる? 自分たちの食べるものをすら全滅する可能性がある。オオカミでも放し飼いにして食べてもらうか? 猛禽類? だが、それらが住む環境は今やどこにある。可愛いからと言って買うのもおかしい、売るのもおかしい。所詮そんな程度のエコ大国。子供の子供の孫たちからバカにされること、間違いなし。

 

 

今日の一枚:部屋に差し込んできた朝陽。出かけ前、七時頃のこと。


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