eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニングとビジネスチャンス

2011-12-07 08:48:43 | eラーニング市場
アメリカの起業は、いま、カンブリア爆発といわれるほど、歴史的な爆発をみせています。

カンブリア爆発 (Cambrian Explosion) は、古生代カンブリア紀、およそ5億4200万年前から5億3000万年前の間に突如としてうまれた生物進化の大爆発であり、今日見られる動物の「門」もそのときに出そろったといわれます。

いま、eラーニングの世界でも、おなじことがおきようとしています。ネットによるライブ教育がその引き金です。

無数のビジネスモデルを生み出すことができる。

カンブリア爆発のなかでは、奇妙な生物が無数に登場しました。われわれの感覚では気味が悪いものも多い。爆発的に登場した無数の生物が、そのビジネスモデルをきそいあい、そのいくつかは生き残り、進化していきました。

いま、eラーニングにおいても、爆発的に多様なビジネスモデルが登場し、きそいあい、いくつかが勝ち抜いていく。

eラーニング関係者は、これまでの延長ではなく、まったく新しいモデルを考え抜くべき時期なのです。チャンスをのがすべきではない。

カンブリア爆発の背景には、「眼の誕生」があった。生物が眼をもったとき、追いかける方も逃げる方もまったく次元がかわってしまった。それまでは、さわるか、臭いをかぐか、音をきくか、いずれにしてもはなれた他者の存在を認識できる方法はほとんどなかったのです。
「眼の誕生」は、他者を認識する方法の革命でした。
いま、インターネットの誕生は、それに似ている。

インターネットが、いよいよカンブリア爆発を生み出し始めました。人脈形成の革命であり、経営資源動員の革命であり、情報革命でもある。

eラーニングもまた、カンブリア爆発にまきこまれはじめます。


恐慌はくるか

2011-12-07 08:40:36 | 読書/新聞/映画など
「恐慌はくるか」

1929年大恐慌のあと、当時の代表的な総合雑誌『改造』の表紙をかざった特集です。大学院生のころ、その現物を図書館で見たときに、ひとびとの意識と現実に進行していることのギャップを強くかんじました。

いまからみれば、それは、恐慌の真っただ中の時期の特集なのです。

もしかすると、いまもしわれわれが、「恐慌はくるか」と考えているなら、のちの時代のひとたちは、いぶかるかもしれません。

2008年のリーマンショックからはじまり、各国の巨大な財政破綻の連鎖と長期の大不況のプロセスの真っただ中にわれわれがいるのだとしたら。国家破綻が、1929年以上の大恐慌につながるものであるとしたら。

おそらく、われわれはいま、2008年にはじまり、かつてのように15年も20年も続く大不況の真っただ中にいるのです。




'Cambrian explosion'

2011-12-06 12:00:36 | Internet and mobile
Venture has shown a 'Cambrian explosion' of some early signs of such data according to CrunchBase, the investment community last year, a total of more than 11 pen seed investment or angel investment, higher than 855 pen in 2008, in two years growth within 33%, while the number of such investment in 2011 will be over 2010 years. why there is so much the early days of the business? I think this is mainly due to two reasons: no longer an obstacle to the establishment of a business, and market opportunities better than ever.

TechCrunch editor: Venture outbreak

最近のITベンチャー企業の隆盛、米国では「カンブリア爆発」と言われているらしい。

この20年間の激変

2011-12-06 08:40:44 | 読書/新聞/映画など
日米の株価をみましょう。この20年間で、米国はほぼ4倍、日本はほぼ4分の1。両方を比較すると、16倍の差がでました。

GDPは、米国が2.5倍で日本はほとんど横ばいにちかい。

この差は、どこからでたのだろうか。この20年の間になにがあったのだろうか。

さまざまな分析や指摘があります。そのひとつとして、IT化とネット化が指摘されています。

いまや、ネットは、ビジネスに深く浸透しています。それが、何をかえているのか。新興国の世界経済への台頭、ビジネス上の国際ネットワークの急速な拡大、さらに、人の国際ネットワークなどが注目されます。

米国でフォーチュン500社にはいる企業の売上がすべて海外が過半数になったのは、4年ほど前です。その最後の企業のトップは、少し前にはこれほどの海外展開は考えられなかった、こうなったのは、ネットでいつでも会議ができるようになったからだと語っています。

ITとインターネットは、グローバル化の推進基盤です。米国は、それを駆使して、世界的な人脈を拡大して、ビジネスを展開しました。ある意味では、新興国も同じです。

ドライブスルーで注文するとき、話している相手はインドにいるという事例が「フラット化する世界」にでてきます。注文をきいて、データを打ち込めば、米国のキッチンにいる担当者がしつらえて、窓口からドライバーにわたす。ネットをとおして、働き手の実質的な移動もおきているのです。
わたしたちが提供する英語のライブレッスンは、プロの先生がアメリカにいて、教えてくれる。

この国際的なネットワークの爆発的な発展は、英語世界です。日本語にとじこもる日本は、その国際的なネットワークからとじこもり、世界の経済の急成長からとりのこされているのです。

打破する道は、英語が自由自在で国際人脈を網の目のようにつくりあげる人材を大量にうみだすことです。ITとインターネットをあらゆるビジネスで駆使することです。

人材育成と国際的な人材の活用が、日本の未来を切り開くかぎです。




孤立した米国の裏庭作戦

2011-12-05 08:40:39 | 読書/新聞/映画など
中南米など33か国は、カラカス宣言を採択しました。

あたらしく発足した中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)は、これまでの「米国の裏庭」で、はじめて米国抜きで、キューバが参加した33か国の共同体です。

地域間の経済協力を深めることなどをめざしています。

衝撃的な事実は、アメリカがその裏庭を失っていることです。そのアメリカは、TPPで、カナダやメキシコに日本をくわえて、新しい裏庭をつくるのにやっきです。

なぜ、アメリカは、裏庭をうしなったのか。それは、世界全体のトレンドが背景にあるからです。日本だけが、それにさからっています。


瞬間最大風速22.1メートル

2011-12-04 10:35:42 | 島の生活
10時ごろの八丈島の瞬間最大風速22.1です。

7時半に、防災無線が、今日の朝到着の定期船が欠航となったことを伝えています。海上は、一面の白波です。空は快晴。

昨日も、雨や強風のなか、羽田からの全便が無事到着しましたが、この強い風のなか、今朝の飛行機も無事到着しました。

荒れる海も美しい。

4メートルの荒波に、うさぎが走っています。

窓の外の樹々の大枝が激しく波打ちごうごうと風の音が騒ぐと、なぜかケルトを思い浮かべます。

温泉のグローバル化

2011-12-03 08:08:16 | 旅行
恒例の幹部研修で、箱根にいます。

露天風呂がぬるい。いくつか湯船をかえても、いつもより温度がひくい。もしかして、温泉もグローバルスタンダード?

夕食になって、誰かが言った。「メニューが変わっている!」たしかに、半年前と変わっている。皿が小さくなり、品数が増えて、肉が中心だ。食事もグローバルスタンダード?

そういえば、先ほど廊下ですれちがった人たちは、日本語ではなかった。

さらに、エレベーター入り口にある各階の案内を見て驚いた。日本語がない!!英語、中国語、ハングルの表示だけだ。日本人には、中国語の表示で代用している。

ここには、半年ほど前にも泊まっているので、その間の変化です。たしかに、宿泊客も増えています。

浸透するグローバル化をあらためて感じました。おそらく従業員も、多国語を話すのでしょう。

武家社会の登場期

2011-12-02 08:49:37 | 読書/新聞/映画など
平安時代に武家社会が登場してくるプロセスに、いま、関心があります。

武装貴族が、次第に勢力を拡大してくる。

そして、時代の交代期には、社会が大混乱し、末法思想にゆれる。新しい仏教も力をえてくる。

「さむらい」つまり、「さぶろう」従者であった武士が、ついに、鎌倉で主人公となる。しかし、「もののふ」(物部)がいまにつたえるその精神は、時代と共に、いまは消えつつある。

資本主義のつぎの時代は、いかにその転機を形成するのだろうか。いまは、そのプロセスのなかにいるのだろうか。あるいは、次の主役が次第に力をたくわえてくるこれまでの転機とまったくちがう形をとるのだろうか。あるいはまた、資本主義は永久に続くのだろうか。


デザインとは

2011-12-01 22:54:13 | 読書/新聞/映画など
「デザインとは生み出すだけの思想ではなく、ものを介して暮らしや環境の本質を考える生活の思想でもある。」
「僕らの身の回りのものはすべてデザインされている」
「ひとつひとつに覚醒していくプロセスにデザインの醍醐味がある。」

原研哉『日本のデザインーー美意識がつくる未来』(岩波新書、2011年10月20日)

デザインを考え、ラーニング・デザインも考えています。