eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

メールアドレスの変更

2010-01-18 14:23:38 | NetLearning Group
きょうから、ネットラーニング・グループ全社員のメールアドレスが変更になっています。なお、変更前のアドレスでお送りいただいても正常に受信しておりますので、支障はありません。

変更の第一点は、.com のアドレスになったことです。ネットラーニング・グループは、今後ますます国際企業になり、日本以外に拠点を移動したり、日本人以外の社員のほうが多数になったりすることも予想されるからです。

変更の第二点は、グループ企業社員全部を共通のメールアドレス基盤にしたことです。グループ内での会社間の人事異動などもふえると予想しています。情報共有のためもあります。

そのほか、同じ姓の社員が急増していることの対策などもありました。

メールアドレス変更の趣旨をご理解いただけると幸いです。


情報処理技術者試験に高い合格率

2010-01-18 08:49:12 | eLearning
以下、先週金曜日に送信されたネットラーニングのメールマガジンからの一部引用です。

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[1] 高い合格率を誇る、ネットラーニングの情報処理技術者試験対策コース
   2009年度秋期試験の平均合格率は 61%!!
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毎年2回実施される「情報処理技術者試験」の合格率調査を実施したところ、当社の受講者様は、今回も全国平均を大きく上回る、61%という高い合格率をマークいたしました。

●調査結果サマリ────────────────────────

【ネットラーニングコース受講者様 合格率 2009年秋期】

 ・ITパスポート試験     : 70.0% (全国平均50.7%)
 ・基本情報技術者試験  : 38.2% (全国平均35.4%)
 ・応用情報技術者試験  : 42.9% (全国平均21.4%)

●高い合格率の理由────────────────────────

◎過去の傾向を分析した豊富なテスト問題
 試験で頻繁に出題される、過去問題が豊富に収録されています。多くの練習テスト を繰り返し解いて苦手分野をなくし、模擬テストで実際の試験時間内での解答に 慣れることで、実践力を養成します。 

◎弱点を徹底的に克服
 受講者個人の弱点を分析し、攻略するための機能を搭載。一度間違えてしまった問題の類似問題を解いたり、間違えた問題を記録し再チャレンジしたりと、徹底的に弱点を克服できます。

◎疑問点は担任制チュータへの質問ですぐに解決 コース中に分からないことがあれば、担任制チュータに何度でも質問することができます。納得するまでとことん教えてくれますので、初心者の方でも理解度がぐんとアップし、高い合格率に繋がります。

◎『ナカタツ式 合格サポート』で多方面からバックアップ
 「全員合格」をめざすサポート・パッケージです。eラーニングのほか、SNS、集合研修、書籍などを組み合わせ、試験日まで専任講師が計画的にサポートいたします。

 
 ▼コース詳細・サンプル
  http://www.netlearning.co.jp/kyoyu/qualification_ho.asp

 ★お問合せ >>> nlnews@netlearning.co.jp

物部氏対蘇我氏戦争

2010-01-13 15:32:43 | 読書/新聞/映画など
蘇我氏と物部氏の戦争に、物部氏が勝利する可能性はあったのだろうか?

海部が「かいふ」とよばれるように、物部は「もののふ」とよばれていました。いまでも、武士のことを「もののふ」ということがあるように、物部は勇猛な戦士集団でした。最強の軍団をもつ氏族です。

蘇我氏は、氏族としてはまったく弱体です。しかし、先日記載したように、屯倉の経営をとおして、莫大な財力を基盤にした新興官僚でした。

時代は、氏族を基盤とした政治経済社会編成から、土地を基盤とした国家権力の樹立へむかう過渡期にあり、蘇我氏は新しい時代の担い手であり代表でした。

つまり、蘇我氏対物部氏の戦争は、新時代を代表する勢力と旧世代の雄との対決だったのです。

アメリカの南北戦争を教えていただいた中学校の小西先生が、こんなことをおっしゃっていたのがずっと心に残っています。先生がいわれるには、新しい工業を代表する北軍と、奴隷による綿花生産を基盤にする南軍の戦争には、勝者と敗者が最初からきまっていたというのです。南軍が、なんど一時的な勝利をおさめても、結局は時代の流れを代表する北軍に最終的に勝利することはけっしてないのだと。

物部氏も同じ運命にあります。どれだけ最強の軍団であり、どれだけ軍事的な勝利をくりかえしても、氏族社会の消滅に逆らうことができません。

企業競争も似たところがあります。時代を代表する、時代の流れにそったビジネスモデルでなければ、いずれ、時代の流れの中で敗退する。

eラーニングで生き残っている企業と、消滅した企業とのちがいには無数の要因がありますが、時代の流れにそったビジネスモデルであることは、必要条件です。


蘇我氏のビジネスモデル

2010-01-11 19:33:20 | 読書/新聞/映画など
古代史のなぞの氏族といわれる蘇我氏。突然権力の中枢に登場し、その素性もよくわからない。大王家と婚姻でむすびつき、聖徳太子や推古天皇と一体となって権勢をほこり、4代で滅ぼされた。

その蘇我氏は、いかなる存在だったのだろうか。

ビジネスモデルでみると、蘇我氏の急速に力をつけた背景と、滅びる必然性もみえてくるのかもしれない。

蘇我氏は、氏族社会の破壊者だった。そして、大化の改新の部民の廃止へと展開する歴史的な過渡期のリーダーであった。その過渡的な存在に、力の源泉と滅ぼされる必然性があった。

継体天皇以降2代で衰退した王権をたてなおしたのは蘇我氏である。天皇家の屯倉を全国に拡大し、その財務責任者として、渡来人の協力をえて戸籍をつくり新時代の経営をしたのが蘇我氏だ。

物部をはじめとする氏族連合の上に立って、氏族連合をとおして統治をしていた王権は、氏族による人の組織を基盤にしていた。しかし、蘇我氏が財務責任者となった屯倉は土地をベースにしている。その屯倉の拡大が、王権の基盤を強化し、蘇我氏も強力な基盤をつくることができた。

蘇我氏は、それまでの有力な氏族とまったくちがう構造で新しい基盤を獲得したので、あっというまに朝廷の有力豪族として登場してくる。ビジネスモデルがちがうのだ。これまでの氏族と同じ構造であれば、有力者においつき伍していくには長い時間が必要であっただろう。

蘇我氏のすすめる方向は、氏族を解体して、すべての有力氏族を朝廷の官僚にすることによって完成する。氏族単位でなく、個人として能力におうじて官位を与える。冠位12階は、そのような目的をもっていた。氏族連合という人をとおした統治ではなく、土地をすべて公のものとして、土地をとおして支配する。王権の構造と基盤がまったくかわるのだ。

氏族社会をくつがえす革命である。

しかし、革命家としての蘇我氏は、冠位を与えられる側になったのでは、革命を遂行することはできない。馬子が冠位を超越し、推古天皇と一体になって権力を行使し、厩戸皇子がそれを実行する仕組みは、過渡的な仕組みとしては理想的といえた。王権とほぼ一体になって権力を保持したのだ。馬子は、姪であり3歳年下の推古天皇とほぼ一体になり、ほぼ天皇と同じようにふるまうことができた。したがって、馬子か推古天皇が亡くなるまでこの仕組みは維持され、聖徳太子の即位の機会はおとずれようがなかった。

しかし、これは過渡的な仕組みだ。そのあと、馬子の革命を遂行するには、蘇我氏が王権を奪取するか、大王家が蘇我氏を滅ぼすかどちらかしかない。中大兄皇子はそれに気が付いていた。入鹿は、自己の過渡的存在に本質的には気が付いていなかった。

松本清張は、大化の改新は、蘇我氏の成果の簒奪だといっている。しかし、蘇我氏のビジネスモデルは、そもそも、本質的に危険なモデルであった。過渡期をになって消えゆくモデルでもあっただろう。簒奪されたのではない。

入鹿が革命家であれば、大王家は、氏族社会の王であり、部民廃止・公地公民の新しい社会編成では、蘇我政権ができていたかもしれない。封建社会に武士の政権ができたように。

しかし、強力な部の民をもたない蘇我氏は、氏族としては弱体であり、そが部の独自の軍事力はほとんどもっていなかった。あっけなく滅ぼされたのだ。




アマゾンと読書

2010-01-11 13:04:46 | 読書/新聞/映画など
google によって、本の読み方が変わったことを、前に書きました。とくに、地図を参照しながら読むことが多くなった。関連情報も、どんどん検索しながら読みます。

amazon によっても、本の読み方が変わっています。

そのひとつは、関連する本を簡単に手に入れられるようになったことがあります。その結果、ある本を読みながら、古書をふくめて関連する本を10冊ほど買って、並行して読む。つまり、あるテーマの本を一気に読んでしまうのです。これは、わたしにとっては、けっこう有効な新しい読書法です。3冊目、4冊目になるにつれて、基礎知識も豊富になり、理解もはやく読む速度もあがります。

最近で言えば、宇宙物理学関係の本や硫黄島の本、良寛さんの本、アンコールワットの本などがこの読み方でした。

いままでも、いつも並行して10冊や20冊は読んでいましたが、たいてい、違う分野の本です。同じテーマを集中的に読むのは面白い。

amazon で変わったもう一つの読み方は、本の選択の広がりです。書店をまわって見つける本には限界があります。また、読みたい本でも、なかなか手に入らないことも多い。もちろん、amazon でも手に入らない本もあります。しかし、この検索や入手の手軽さは、まったくありがたい。


田んぼに堆肥をいれました

2010-01-10 15:02:13 | 島の生活
今年は、もっとお米の収穫をふやしたい。

昨日の午後は、田んぼに堆肥をいれました。夕暮れになり中断。まだ、作業は終わっていません。

みみずやむかでがはいだす堆肥を、一輪車に山盛りつんで、何十回も運びます。

八丈島の夕日が、林の小道にも差し込んでいました。夕暮れの中を、そのまま温泉へ。途中に立ち寄った家で、自家製の甘酒をごちそうになりました。話題は、世界的に避けられない食糧危機に八丈島の食料自給をどうするかということでした。

帰りに島寿司を食べにいきました。島焼酎をジュースでわって、特別に出していただいたかぶつを一個しぼって入れて飲んだのが最高です。

eラーニング業界激変

2010-01-08 23:28:20 | eラーニングビジネス
昨年後半ころから、eラーニング業界に激変がおきています。

6,7本の指にはいるような有力なeラーニング会社のすくなくとも4社が、ほとんどeラーニングから撤退するか、極端な事業の行きづまり状態におちいっています。

基本的には、今回の世界的な不況のなかで、急激に売り上げをおとした結果です。

もちろん、元気なeラーニング会社もたくさんあります。また、他業種からのなだれをうった参入もみられます。有力な参入のなかにも、すでに行きづまりの様子をみせはじめているところもあります。

ひとことでいえば、eラーニング業界は、サービスが一気に多様化するなかで、すさまじい乱戦状況です。

おそらく、あせった参入組の多くも、結局は撤退していくでしょう。

ネットラーニング・グループは、リーディングカンパニーとして着実に業績を伸ばしています。


イントラネット型LMS

2010-01-07 20:55:31 | SaaS+型LMS
eラーニングのユーザ企業にお会いすると、これまでつかってこられたイントラネット型のLMS(ラーニング・マネージメント・システム)のメンテナンスがメーカーに打ち切られてこまっておられるところがかなりあります。

有力なメーカーが、SaaS時代に対応して、イントラネット型のLMSからどんどん撤退しています。

そのようなメーカーが、急にSaaS時代に対応した高性能・多機能のLMSを用意することはできません。きわめて機能が限定されているSCORM対応のLMSしかもっていないからです。

SaaS時代のLMSは、最初からSaaS用に設計し作られています。SCORMの制約をいっさいうけずに、多機能で高性能です。

ネットラーニングが提供するSaaS型、つまり、インターネット上で利用料だけしはらって利用するLMSは、2000年のサービス開始のときからSaaS型でした。

いまや、465万人もが、このLMSでeラーニングを学習してきました。


古い手帳

2010-01-06 17:17:27 | NetLearning Group
昨年末の12月28日から、新しい事務所で営業をしています。

引っ越しの整理のなかで、古い帳簿や手帳がでてきて、なつかしい想いでページをめくりました。

会社創業の時からのわたしの手書きの元金出納長もあります。1999年の手帳の記録をみると、月に1度や2度、何カ月も連続的にサンフランシスコに出張しています。米国のベンチャー企業と提携交渉をしていました。

そのあいまに、しっかりプライベートな旅行も楽しんでいる記録があります。お正月は竹富島ですごし、2月には利島の島全体の椿の満開をたのしみ、大分・鹿児島の大古墳地帯や高千穂峡も訪問し、3月は、能登・金沢の旅にでています。5月には、金沢から日本海沿いに天橋立、さらに鳥取へ行きました。6月は、御蔵島でイルカと泳ぎ、鳥羽の水族館にも行きました。7月は御蔵島、8月は式根島で泳いでいます。9月にも、御蔵島。さらに、奄美大島の北の宝島にも行きました。10月には、豊川と蔵王・仙台です。11月には神津島。その間、サンフランシスコやCOMDEXへの出張11回がはさまっています。年末から年明けも旅先でした。

2000年4月からのサービス開始にそなえて、資金調達やLMSの設計と構築、すさまじい数のコース開発など、ベンチャーの起業を存分に楽しんでいたようすです。1999年末までの社員は3名でした。起業黎明期、神代の時代です。