eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

外国から何を学ぶか

2006-02-24 21:03:15 | eLearning
外国のeラーニングの現状から、何を学ぶことができるか?

日本のeラーニングの現状と比較して、多くの学ぶことがあります。

ところで、日本のeラーニングの普及のおくれはなにが原因かという観点で、各国のeラーニングの現状をみる場合もあります。

その場合、ややもすればおちいりがちなのは、状況を簡単に説明してしまうことでしょう。
たとえば、韓国のeラーニングの普及がすばらしいという現状から、日本の普及が遅れているのは、日韓の政府の政策のちがいによるものだと納得する見方です。したがって、日本政府の積極的なeラーニング普及政策があれば、日本でも順調にeラーニングが活用されていくはずだということになります。

このような見方の特徴は、かりに、eラーニングの普及が遅れているとして、その原因を市場環境やユーザーや国の政策に求める考え方です。ブロードバンド環境がまだ十分でないからと説明したり、ユーザーの理解がないからと嘆いてみたり、国がもっと積極策をとるべきだと主張してみたり。
つまり、原因は、自分たちと無関係なところにある、責任はわれわれにはないということです。

そうでしょうか。
eラーニングが当初予想されたほどの勢いで普及してこなかったことは事実ですが、その最大の原因は、提供する側にあったと思います。ユーザーのニーズにこたえるeラーニングの提供が不十分であったのが最大の原因です。

であれば、努力すべきなのはわれわれです。したがって、外国から学ぶことはたくさんあります。はげしい競争の中で工夫をつみかさねている米国や韓国や、その他多数の国のeラーニング企業から、どんどん学ばなければならない。

しかし、日本がだめな理由はなにかと、納得するために海外をながめてもほとんど意味がありません。

学ぶ視点により、内容が貧弱になったり、豊かになったりします。