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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

日本的eラーニングとコースウエア

2008-05-01 15:17:19 | eLearning
身につけさせる教育研修としてのeラーニングは、当然、身につける学習プロセスが重要であることは、昨日書きました。

では、コースウエアにはどのようなちがいがでてくるのでしょうか。

当然、コースウエアも身につくような学習プロセスとシナリオが必要になります。日本型とアメリカ型では、コースウエアの設計思想がちがい、したがって、コースウエアそのものも大きく違います。

仕事で必要なときに参照すればよいというナレッジデータベースに近いeラーニングの場合では、それに見合った構造があります。とくに、初期のアメリカのeラーニングコンテンツには、ページ送りのボタンがないものもありおどろいたものです。ページを左右に分割して、左側に目次があり、目次の各項目をクリックすると右側にその学習ページがでてくるというものです。項目の必要なところだけをみます。飛ばしてもよいし、戻ってもよい。今からは不思議に思えるかもしれませんが、それが一般的でした。このようなコンテンツには、修了という概念がありません。また、企業の責任で全部学習させるということもありません。

ネットラーニングのコースウエアの場合は、最初からページ送りボタンがあります。目次は、プルダウンで、項目を選択すると目次ページが消えます。

身につける学習では、シナリオがあるからページ送りが大切なのです。そのシナリオがあるコースを私たちは、「コースウエア」(ネットラーニングの登録商標)と呼んでいます。アメリカ型のeラーニングでは、コースというよりはむしろコンテンツと呼んだほうが適切なものが多いと思います。

コースウエア設計においては、まず、eラーニングをどのようなものとしてとらえるのかという根本のところを明確にすることが大切です。そうでないと、設計スキルにばかり目が行って、根本を見失います。


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