eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

ラーニング・プロセス・マネージメント(LPM)

2005-01-25 13:17:41 | eLearning
コンテンツとLMS(ラーニング・マネージメント・システム)があればeラーニングはうまく遂行できるのだろうか。

実際には、学習プロセスをどのようにマネージメントするのかという大きな課題がある。教材と教室があるだけでは、図書館のようなものだ。企業では、研修担当の方々が、実施プロセス、つまり学習プロセスマネージメントにご苦労されている。

学習プロセス、あるいは、教育研修プロセスがよく設計され、しっかり指導運営されなければ、修了させ、学習の成果をみにつけさせることができない。とくに、個別教育であるeラーニングにおいては、このプロセスが重要であり、価値をもっている。

学習プロセスの設計が、ラーニング・プロセス・デザイン(LPD)である。
コースも、この学習プロセスの設計にもとづき設計する。わたしたちが、コースウエアという言葉でコンテンツとの違いを強調しているのは、この学習プロセス総体のデザインのなかでつくられたものであるということなのだ。
もちろん、LMSも異なる。ほとんどのLMSは、コンテンツと受講者を管理する仕組みだ。学習プロセスをマネージメントする機能をもっていない。
提供する会社の組織も異なる。教育研修プロセスマネージメントの専門組織が必要となる。当社でいえば、ラーニングセンターであり、チュータネットワークである。

ラーニングプロセスマネージメント(LPM)を発展させることこそ、eラーニングを成功させるかぎといえる。コースを受講するプロセスだけでなく、各社員のスキルレベルや研修履歴を管理し、必要なら、研修前のアセスメントから、受講後の研修効果の測定や実務にどのように研修結果が反映されているのかの分析をおこなうことも大切だ。

ネットラーニングでは、このLPMを、ユーザーの企業からアウトソーシングしていただいている。ラーニング・プロセス・アウトソーシングである。

いま、企業にとって。ビジネス・プロセス・アウトソーシングは、キーワードのひとつとなっているが、ラーニング・プロセス・アウトソーシングは、その一部ともいえる。

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