eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

7.900の限界集落

2010-11-12 07:33:52 | 読書/新聞/映画など

先週末訪問した佐木島では、65歳以上のかたが55%でした。この島は、大変元気です。

高齢化がすすむ日本で、いま、65歳以上の方が半分をこえる「限界集落」が、約7,900にもなります。その多くは山間部や島です。
国土交通省の集計によれば、2007年当時の半分以上が65歳という集落は、7,878です。そのうち、423か所が今後10年以内に消滅すると予想されています。

「限界集落」の大半が、中国、九州、四国に集中しているのが注目されます。

その多くの地域で、社会システムの基本機能が十分に働くなっていき、野山も荒れ始めています。日本という国の毛細血管の末端がマヒし始めているような状況です。

さらに、これらの地域では、10年後、20年後に人口が急減するのは避けられないのであり、集落を維持できなくなる可能性もあります。

共同生活が困難になった集落、担い手が再生産されなくなった集落の行く手には、いずれ消滅という現実が待ち受けているのです。

曽根英二『限界集落ーー吾の村なれば』(日本経済新聞社、2010年4月22日、1900円+税)