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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

頁をページと読む不思議

2007-03-10 11:04:35 | 読書/新聞/映画など
「頁」という漢字を「ページ」と読む不思議に日本語と日本文化の特徴があるように思われます。いままで、このことを指摘した文章にであったことはない。

頁という漢字は、中国からの外来語です。ページは、いうまでもなく、英語です。

漢字を英語読みする。しかも、それが日本語。ちなみに、「ぺーじ」とワープロに打ち込み変換すると、「ページ」と「頁」がでてくる。

もともと、漢字は、中国からの借り物です。しかし、漢字をあてると、意味を文字に規定されてしまう。漢字をわすれて、音のみにもどすと大和ことばのニュアンスがよみがえることもあります。

大和ことばは、基本は、音の世界です。

音であれば、一文字の単語が、もっとも優先度が高い。手、目、毛、血、尾、火、日(太陽)、戸、木、葉、野、菜など。身体でいえば、二文字も多い。鼻、口、耳、舌、ほお、顔、首、のど、肩、腕、ひじ、ゆび、胸、腹、腰、足、ひざなどなど。頭やひたい、背中など三文字のことばは、より高度の概念だ。

自然であれば、山、空、海、川、風、雨、月、星などは、みな2文字であり、大切な言葉であることがわかる。

日本語は、借り物の漢字を平気で当て字でつかう。適当な読み方をつける。それで大和ことばを表現しようとする。島国である日本文化の包容性と多様性を感じます。

ときどき、漢字をすてて、大和ことば本来の意味のふくらみと深さを感じようと思索することがあります。その中で、一文字ことば、二文字ことばに気がつきました。