かつて、ゲーセンのオペレーターは、宣伝活動の一環としてフリーペーパーを作成して頒布するということを良く行っていました。特にナムコの「NG」やタイトーの「TILT」は、今ではレゲエファンにとってのお宝になっています。
メダルゲームの盟主であるsigmaも、70年代の中ごろから後半にかけて「GF」というフリーペーパー(関連記事:ポパイ@1979年(5・最終回):その4・スロットマシン)を季刊で発行していました。しかし、こちらの知名度は低いようで、Googleで画像検索をしてもかすりもしません。残念なことです。
そのsigmaは、「GF」以外にもしばしばフリーペーパーを作成しては自社ロケで頒布していました。特に、ピンボール・ビンゴ(関連記事:【小ネタ】ビンゴ・ピンボールの謎ふたつ)のフリーペーパーには、豪華なものも含んでいくつもあります。今回はそのうちの一つである「ビンゴゲーム入門」をネット上に残しておこうと思います。
「ビンゴゲーム入門」は、B6版のポケットサイズでオールカラー12ページで、裏表紙には1985年とのクレジットが入っています。
「ビンゴゲーム入門」の表紙と裏表紙。
表紙を開くと、中は全ページ見開きでビンゴの遊び方を説明しています。しかし、過去記事「ポパイ@1979年(4):その3・ビンゴ・ピンボール」でも触れたとおり、ピンボール・ビンゴの遊び方を文書で説明することは難しいです。
ビンゴ・ピンボールには専門用語が多く、まずはそれぞれの意味を理解する必要があります。もちろんこの冊子でも当然その説明はしているのですが、狭い紙面に効率的かつ見栄え良く情報を詰め込もうとあれこれレイアウトを工夫した結果、情報がまるでおもちゃ箱をひっくり返したようにページのそちこちに散らばって、どこから読んで行けばよいのか見当がつきません。こんなものを何も知らない人が見ても、面倒で読みたくなくなることでしょう。
sigmaは、従業員にビンゴの遊び方を叩きこみ、「インストラクター」と名乗らせて客に遊び方の指導ができるように鍛えていました。確かに、実機を目の前に口伝で教えられれば冊子を読むよりもずっと理解はしやすいのですが、気軽に質問しようとする人ばかりではありません。そこでフリーペーパーで啓蒙しようと考えること自体は自然ですが、なにしろモノをわかっている人が作っているので、最低限必要な情報は網羅していても、「知らない人でもわかり易い情報の文書での伝え方」を確立することはできなかったようです。
とまあ、御託はこのくらいにして、見開きで5面に及ぶ肝心の中身をご紹介します。
「ビンゴゲーム入門」の中身。見開きで5面にわたる。
見開き前提の構成となっているため、1ページずつのご紹介では内容がわかりにくくなってしまうので、敢えてこのような方法でご紹介していますが、システムの推奨サイズ(縦横最大640ピクセル)だと小さくて見えにくくなってしまいました。そこで今回は、以下のルールに同意していただけることを条件として、この「ビンゴゲーム入門」をスキャンしたPDFファイル(9.42MB)を希望される方にお分けしようと思います。
【ルール】
①受付期間:2021年7月24日(土)まで。
②申し込み方法:eメールでのみ受け付けます(そのメールに返信する形でPDFファイルを添付して返信します)。
・宛先: nazox2016@yahoo.co.jp (@は半角に書き換えてください)
・タイトルに「ビンゴゲーム入門PDF希望」と記入する。
・本文には、拙ブログへのご意見、ご要望、ご感想など(必須ではありません)。
③申し込みはお一人さま1通でお願いいたします。複数必要な場合は複製してください。
④返信は順次行いますが、場合によっては1週間ほどお待ちいただく可能性があります。
⑤ルールに従っていただけない場合はお分けできないことがあります。ご了承ください。
みなさまのご応募をお待ちしています。
10枚程度ではスクリーンもそんなに動かないので50枚はいれてくれたのでしょうか?
私はそれに怖気づいて近寄らなかったですが、
あとで設定書でTILTも解除できるとか読んだりもしましたが、まあいかにフィーチャーをあげれるかが鍵ですごい人はクレジット上げっぱなしでずっとアナログのリレーとかが内部でガチガチ動いてる音がして凄いなあ、と思ってました。
当時の店長から聞いていたのは、過去はビンゴに熱中したお客様がマンションを買えるくらいのお金を使ってくれたことがあったことを話をしていたか信じれなかったけど、いつも数名の常連が閉店時間ギリギリまで遊び続けていた姿を
を思い出した。
ゲーム機の調整が難しくTILTが出やすくしたところ、その常連が客が店員に対して暴力を振るわれ背負い投げをしたって話も懐かしい。
遊技場は、DQ作曲家の先生やスーパーマリオを作った人とかも、稀に見掛けたことがあり当然ビンゴをしていた。
ワタシからはPCのビンゴシミュレーターをご紹介しておきましょう。こちらも良くできています。
Bingo Pinball simulations for Windows PC and Mac OSX
http:**bingo.joopriem.nl/
(**は//に書き換えた上で、URL欄にコピペしてください)
アプリストアで「BINGO FANTAGIA」(SじゃなくてGなのは意図的らしいです)を検索されてみて下さい。
sigmaのICビンゴのホッパー容量は、もともとメダルで払い出すことはそれほど想定していないのではないかと思うくらい小さかったように思います。実際、メダルを払い出している人はほとんど見た覚えがありません。
ただ、ICビンゴって、ホッパーからのあふれ(プールコイン)のタンクが(マシンスペースの下部が空いているのも相まって)奥に滅茶苦茶広く取ってあって、こんなので大量にINされたら、抜き取り大変だろうなぁ…とか幼心に思ったものです。
ビンゴは、左右のサイドレールの中ほどに手をかけて、筐体を押したり引いたりしましたから、姿勢はプレイフィールドに半ば覆いかぶさる形になりましたね。ボールの射出も、プランジャーロッドを「引っ張って離す」のではなく、「掌で叩いて押し込む」方が主流でした。
sigmaのビンゴ機は筐体にホッパーを積んでおり、ペイアウトボタンを押すことでメダルを払い出していたのですが、ひょっとしてtomさんは悪い大人のお店のお話をしてらっしゃいますか・・・?
TILTにビクビクしながら遊んだ想い出が蘇ります。
入門書によると「メダル獲得」の表記がありますが、やはりCREDIT精算の都度スタッフさんが対応していたのでしょうか。だとすれば当時のスタッフさんのご苦労が偲ばれます。
ワタシが学生の頃、"強面も優しいお兄さんのお店"では都度対応でした。まぁその時は勝ち逃げ帰宅モードです(笑)