■宗教の違う男女の結婚や、経済力がまったく違う出身地を持つ男女の結婚など、昔の日本だけでなく世界各地には、「家柄」や「財産」などの情報に通じいている世話焼きオバサンが大活躍して、結婚後の相談にも乗っているものですが、日本では「お見合い」も「仲人」もすっかり形骸化してしまって、結婚が遠のいたり誰にも相談できずに不幸な別れ方をする夫婦も増えているようです。「結婚相談所」という商売も、戦後の動乱期に急成長したのだそうですが、夫婦の「形」が原型を留めている間は、夫の勤めと妻の務めが互いに分かっている上に、地域の子育て体制もしっかりしていたので、何とか夫婦をやっていられたのでしょうが、何でも個人で解決しなければならなくなると、これは大仕事です。
■テレビやラジオの人生相談や、雑誌の特集記事などを参考にしようとしても、東京発の情報では逆効果になる場合も多いでしょうし、それらは所詮他人事として結婚問題を語っているのですから、自分の人生を懸けるのは危険でもありますなあ。いつぞや、堀口厚生労働大臣でしたか、少子化を防ぐ為に「退社時間を早める」と言い出して、失笑を買ったことが有りましたが、労働基準法を無視した過酷な残業が蔓延していたら、夫婦仲が悪くなるのも当然で、子作り子育てに良い影響が有るはずが無いのですから、笑っている場合ではなかったのではないでしょうか?何処の新聞も真面目に取り上げずに忘れられた発言でしたなあ。
■漫画の『三丁目の夕陽』が映画化されて大評判になったそうで、日本アカデミー賞でも多くの賞を得たとの報道が有りましたが、昭和30年代、多くの家庭では朝食も夕食もちゃぶ台を囲んで家族みんなが揃って貧しいながらも楽しい食事をしていたのを思い出して涙を流しているのは困ったものです。街には子供が溢れて走り回っていましたし、大人も夕焼けの時刻には帰宅している風景が戻って来ることは無いのでしょうなあ。夫婦も家族も、互いの距離を大きく取り始めたのは何時頃だったか、もう思い出せない今の日本です。太古の昔から、家族は団子になってくっ付いて暮らして来たのですが……。
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■テレビやラジオの人生相談や、雑誌の特集記事などを参考にしようとしても、東京発の情報では逆効果になる場合も多いでしょうし、それらは所詮他人事として結婚問題を語っているのですから、自分の人生を懸けるのは危険でもありますなあ。いつぞや、堀口厚生労働大臣でしたか、少子化を防ぐ為に「退社時間を早める」と言い出して、失笑を買ったことが有りましたが、労働基準法を無視した過酷な残業が蔓延していたら、夫婦仲が悪くなるのも当然で、子作り子育てに良い影響が有るはずが無いのですから、笑っている場合ではなかったのではないでしょうか?何処の新聞も真面目に取り上げずに忘れられた発言でしたなあ。
■漫画の『三丁目の夕陽』が映画化されて大評判になったそうで、日本アカデミー賞でも多くの賞を得たとの報道が有りましたが、昭和30年代、多くの家庭では朝食も夕食もちゃぶ台を囲んで家族みんなが揃って貧しいながらも楽しい食事をしていたのを思い出して涙を流しているのは困ったものです。街には子供が溢れて走り回っていましたし、大人も夕焼けの時刻には帰宅している風景が戻って来ることは無いのでしょうなあ。夫婦も家族も、互いの距離を大きく取り始めたのは何時頃だったか、もう思い出せない今の日本です。太古の昔から、家族は団子になってくっ付いて暮らして来たのですが……。
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