■陽のニュースには陰のニュースを並べるとバランスが取れます。こんなニュースが余り大きく扱われずに粛々と流されていますぞ。
米ハワイで11日に行った在日米軍再編の日米外交・防衛当局の審議官級協議で、日本側は、在沖縄海兵隊のグアム移転費用について、民間資金を活用する融資方式で、米兵と家族の住宅整備関連費などを負担したい意向を米側に伝えた。米側の返済を求め、日本側の負担を減らすことで、国民の理解を得たい考えだ。米側は、融資方式に異論は唱えない一方、基地本体の整備費は無償支援で日本が負担するよう求め、今後、調整することになった。日米両政府は、20日以降に東京で審議官級協議を再び開き、月末に最終報告を策定、公表する予定だ。
■沖縄の米軍部隊が縮小するのは目出度い事ですが、現地で米兵相手の商売をしていた人達にとっては死活問題でも有るようです。駐留が長引けば、持ちつ持たれつの関係が深まるのは仕方がない事ではありますが、余り深くなり過ぎて「滞在費」の負担の上に、「手切れ金」まで支払わねばならないとは解せませんなあ。沖縄返還時にも、日本政府が米軍の撤収費用を実質的に肩代わりする「密約」が成されていた事が判明したばかりですが、今回のグアム移転に関しても税金の投入額を減らすために姑息な対応をしているようですぞ。
米側は2月の審議官級協議で、グアム移転費を総額約76億ドル(2005年度予算の換算レートで約8132億円)と見積もり、住宅整備関連費に約47億ドル(約5029億円)などと内訳を提示していた。その後、米側は一部を削減したが、インフラ整備費などを加算し、今回の協議では総額80億ドル(約8500億円)を大きく上回る額を示した。日本側は、住宅や生活関連施設の整備費について、国際協力銀行の出資を受けた民間企業が建設し、米政府から賃料などで返済を受ける方式にする方針だ。民間資本を活用して社会資本を整備する日本のPFI事業と類似した米国のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)制度を利用するものだ。ただ、この方式には、国際協力銀行が現行法で国外の米軍住宅建設に出資可能かといった課題が残っている。無償支援でも、国外の米軍施設整備に財政支援する新たな根拠法を制定する必要がある。
読売新聞 - 3月13日
■「国際協力銀行」には強面の取り立て屋は居ないようですから、踏み倒されたらそれまでのような気がしますなあ。米国がトンデモない事を言い出す前に、日本政府が何だかんだと気を遣って肩代わりするのは目に見えているのではないでしょうか?イラク戦争で史上最大の財政赤字を積み上げているというのに、次はイランと北朝鮮を一度に相手にするような威勢の良い事を言っている国ですから、特に北朝鮮に圧力を掛けてやっているんだぞ!と恩を着せられたら日本政府はグウの音も出ないのではないでしょうか?
日の丸と星条旗がカリフォルニアの空に揺れ、両国国歌が澄んだ空気に染み渡る荘厳な雰囲気。試合開始直後の1回表、息をつく間もなく、先頭打者イチローのバットから乾いた打球音が響きわたった。しかし、試合は8回の疑惑の判定で思わぬ展開に。本場米国で活躍するイチローが憤りを露わにした。「全員がフォーカスしてきた試合だけにこの結果は残念でならない」とイチローは試合後、珍しく怒りの表情を見せた。……「今まで夢にみてきたメジャーリーガーに日本が勝つチャンスがあったわけだから、ただただ残念でならない。君が代は日本での試合で聴いたことがあるが、野球の国に来て聴いた君が代はあらためて重みを感じた。こういう気持ちになったことも初めてだった」準決勝進出に向けて大事な2次リーグの初戦での敗戦で、自責の念に駆られる姿もあった。7回走者を得点圏に置いての打席。絶好の勝ち越しのチャンスに2塁ゴロに終わった。「あの展開でのチャンスはほとんどない。何としても打ちたかったが、100%僕のミスだった。投手に打ち取られたということではない。僕のミスによって発生したもの(凡打)です」……
夕刊フジ - 3月13日
■大リーグの大記録を塗り替える大活躍をしているイチロー君は、何とも頼もしい日本男児です。先頭打者ホームランを放って立派にチームリーダーの役目を果たしたのに、敗戦の責任は自分が打つべきヒットを打てなかった事だ、と断言するのも気持ちが良いですなあ。すっかり大リーガーになったイチロー君と、国籍など蹴っ飛ばして世界の王になっている監督とが日の丸を懸けて戦っております。ここまでは「陽」のニュース。
WBC日本―米国戦での日本の幻の勝ち越し点については12日、米国内などでも大きく報じられた。AP通信は、「疑問の余地がある判定が米国を助けた」との見出しをつけ、「日本が8回に岩村の左犠飛で均衡を破ったかのように見えたが、球審が他審判との協議の末に判定を覆した」と報じた。そのうえで、球審の「私が判断すべきプレーで間違った審判がコールしたために覆した」との声明を紹介。この球審は「1999年の労使紛争で失職した22人のうちの1人で、今はマイナーだが、大リーグレベルの審判」と付け加えた。
■野球の世界一を決めるという売り文句で商売しているくせに、国際試合なんだか国内試合なんだか分からない審判の配置が奇怪ですぞ!世界戦争の様相を呈するサッカーでは「ホーム」と「アウェー」と称して応援団と審判が試合の結果を左右する事を誰でも前提にしているようですが、何とも米国産の野球は、牛肉と同じで全部米国の判定に従わねばならないらしいですなあ。変なスポーツです。次の国際柔道大会は、全部日本人審判で開催したらどうでしょう?
さらに米国・リー内野手(カブス)の「判定が覆るなんてそうあることじゃない。我々は贈り物をもらった」との談話を載せるなど、判定が米国寄りだったとの論調で報じた。また韓国の朝鮮日報(日本語版ホームページ)は、「米国、日本戦で厚顔無恥な詐欺劇」との見出しをつけ、「大会の中継を行うESPN(スポーツ専門チャンネル)は当時の状況を何度もスロー画面で繰り返し放送した。3塁走者は捕球後にスタートを切っていた。明らかな誤審だ」との現地特派員電を伝えた。読売新聞 - 3月13日
■1次予選で日本を破っているので、「敵に塩を送る」余裕も有るのでしょうが、韓国チーム自身がトンデモ審判をされては適いませんから、日本に同情する振りをして「反米」ムードを盛り上げるのが韓国の作戦?でしょうなあ。そんな事はどうでもよろしいのですが、こうなったら、韓国と日本で協力してどちらかが「世界一」を奪う努力をすべきでしょうなあ。野球の世界まで「思いやり予算」を計上させられたら堪ったものではありませんぞ!あれは絶対にセーフで、日本が犠牲フライによって逆転していますし、その勢いで間違いなく勝った試合です。
■きっとイランや北朝鮮でも映像を入手して、朝から晩までねちねちと放送するのではないでしょうか?「これが米国の遣り口だ!」といい続ければ、最高の反米キャンペーンになりますからなあ、明日当たりホワイト・ハウスからコメントが出たりしたら面白いですなあ。まあ、世界の超大国も、地元の野球界は田舎者によって運営されているという事です。莫大な「思いやり予算」で優雅な日本生活をしている在日米軍の軍人さん達も、余り変わりはないのでしょうなあ。岩国市の住民投票に合わせるように米国文化の一面を見るというのも、ニュースの陰陽のバランスを取るのに役立ちますなあ。
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米ハワイで11日に行った在日米軍再編の日米外交・防衛当局の審議官級協議で、日本側は、在沖縄海兵隊のグアム移転費用について、民間資金を活用する融資方式で、米兵と家族の住宅整備関連費などを負担したい意向を米側に伝えた。米側の返済を求め、日本側の負担を減らすことで、国民の理解を得たい考えだ。米側は、融資方式に異論は唱えない一方、基地本体の整備費は無償支援で日本が負担するよう求め、今後、調整することになった。日米両政府は、20日以降に東京で審議官級協議を再び開き、月末に最終報告を策定、公表する予定だ。
■沖縄の米軍部隊が縮小するのは目出度い事ですが、現地で米兵相手の商売をしていた人達にとっては死活問題でも有るようです。駐留が長引けば、持ちつ持たれつの関係が深まるのは仕方がない事ではありますが、余り深くなり過ぎて「滞在費」の負担の上に、「手切れ金」まで支払わねばならないとは解せませんなあ。沖縄返還時にも、日本政府が米軍の撤収費用を実質的に肩代わりする「密約」が成されていた事が判明したばかりですが、今回のグアム移転に関しても税金の投入額を減らすために姑息な対応をしているようですぞ。
米側は2月の審議官級協議で、グアム移転費を総額約76億ドル(2005年度予算の換算レートで約8132億円)と見積もり、住宅整備関連費に約47億ドル(約5029億円)などと内訳を提示していた。その後、米側は一部を削減したが、インフラ整備費などを加算し、今回の協議では総額80億ドル(約8500億円)を大きく上回る額を示した。日本側は、住宅や生活関連施設の整備費について、国際協力銀行の出資を受けた民間企業が建設し、米政府から賃料などで返済を受ける方式にする方針だ。民間資本を活用して社会資本を整備する日本のPFI事業と類似した米国のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)制度を利用するものだ。ただ、この方式には、国際協力銀行が現行法で国外の米軍住宅建設に出資可能かといった課題が残っている。無償支援でも、国外の米軍施設整備に財政支援する新たな根拠法を制定する必要がある。
読売新聞 - 3月13日
■「国際協力銀行」には強面の取り立て屋は居ないようですから、踏み倒されたらそれまでのような気がしますなあ。米国がトンデモない事を言い出す前に、日本政府が何だかんだと気を遣って肩代わりするのは目に見えているのではないでしょうか?イラク戦争で史上最大の財政赤字を積み上げているというのに、次はイランと北朝鮮を一度に相手にするような威勢の良い事を言っている国ですから、特に北朝鮮に圧力を掛けてやっているんだぞ!と恩を着せられたら日本政府はグウの音も出ないのではないでしょうか?
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夕刊フジ - 3月13日
■大リーグの大記録を塗り替える大活躍をしているイチロー君は、何とも頼もしい日本男児です。先頭打者ホームランを放って立派にチームリーダーの役目を果たしたのに、敗戦の責任は自分が打つべきヒットを打てなかった事だ、と断言するのも気持ちが良いですなあ。すっかり大リーガーになったイチロー君と、国籍など蹴っ飛ばして世界の王になっている監督とが日の丸を懸けて戦っております。ここまでは「陽」のニュース。
WBC日本―米国戦での日本の幻の勝ち越し点については12日、米国内などでも大きく報じられた。AP通信は、「疑問の余地がある判定が米国を助けた」との見出しをつけ、「日本が8回に岩村の左犠飛で均衡を破ったかのように見えたが、球審が他審判との協議の末に判定を覆した」と報じた。そのうえで、球審の「私が判断すべきプレーで間違った審判がコールしたために覆した」との声明を紹介。この球審は「1999年の労使紛争で失職した22人のうちの1人で、今はマイナーだが、大リーグレベルの審判」と付け加えた。
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さらに米国・リー内野手(カブス)の「判定が覆るなんてそうあることじゃない。我々は贈り物をもらった」との談話を載せるなど、判定が米国寄りだったとの論調で報じた。また韓国の朝鮮日報(日本語版ホームページ)は、「米国、日本戦で厚顔無恥な詐欺劇」との見出しをつけ、「大会の中継を行うESPN(スポーツ専門チャンネル)は当時の状況を何度もスロー画面で繰り返し放送した。3塁走者は捕球後にスタートを切っていた。明らかな誤審だ」との現地特派員電を伝えた。読売新聞 - 3月13日
■1次予選で日本を破っているので、「敵に塩を送る」余裕も有るのでしょうが、韓国チーム自身がトンデモ審判をされては適いませんから、日本に同情する振りをして「反米」ムードを盛り上げるのが韓国の作戦?でしょうなあ。そんな事はどうでもよろしいのですが、こうなったら、韓国と日本で協力してどちらかが「世界一」を奪う努力をすべきでしょうなあ。野球の世界まで「思いやり予算」を計上させられたら堪ったものではありませんぞ!あれは絶対にセーフで、日本が犠牲フライによって逆転していますし、その勢いで間違いなく勝った試合です。
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