■中断していたシリーズの再開です。解散したものの投票はずっとずっと先で、お盆休みを越えて小中学生ならば宿題やら日記の追い込みに冷や汗を流している夏休み明けになります。その間に何が起こるか分かったものではないとマスコミ関係の人達は、猛暑の中で体力の限界に挑まねばなりますまい。きっと、注目される政党もキーマンもころころ変わり続けるでしょうから、議席の1割が集中しているとは言っても東京だけに貼り付いているわけにも行かないでしょうなあ。
■選挙戦の序盤は民主党代表の「怪しい自己(故人)献金」スキャンダルとコロコロ首相の舌禍との泥仕合で幕を開けているようですが、クラッシャー小沢の西松問題が再燃するのも時間の問題でしょう。そして、マニュフェストが出揃えば重箱の隅の突き合いになって、ますます議論の焦点がボケて行きますから、あまりマスコミが掻き立てる騒音に惑わされない方が良さそうです。
麻生太郎首相は……25日午前、横浜市で開かれた日本青年会議所の会合で、「高齢者は働くことしか才能がない。80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」と述べた。……同日午後の仙台市内での講演で、発言の真意について、「私の意図が正しく伝わっていない。活力ある高齢者には社会参加してもらって働ける場を作る。それが明るい高齢化社会なんだ」と釈明したが、高齢者を揶揄したと受け止められかねない表現だったのは事実で、野党幹部は一斉に批判を開始。
■既に週末の各マスメディアがしつこく第一号の舌禍を繰り返し取り上げております。御本人は昭和53年1月から同年末まで会頭を務めた古巣の「社団法人日本青年会議所」での会合というので、身内の気軽さでジョークを疲労したつもりだったのでしょう。しかし、自分の「芸」の未熟さを知らない者は哀れであります。本物の芸人ならば師匠や同門の先輩が厳しく批評して指導してくれるものですが、世襲オボッチャン議員ともなりますと、周囲にはお追従しか言わない茶坊主や幇間しか居ないものらしく、ちやほやされている間に「芸」を磨く機会を失うのでしょうなあ。
■べらんめえ口調にすれば庶民に受ける?マンガをネタにすれば若者が喜ぶ?毒舌は言葉を選ばない?あの問題発言を何度聴き直しても「明るい高齢化社会」のビジョンなどはまったく見えて来ません。「働くしか能が無い」元気な老人を「いかに使うか」という明確な論旨がしっかり立っているのですから、鉄砲撃ったり、毎週週刊マンガ雑誌を山のように買い続け、毎晩葉巻を咥えてブランデーを舐めるような「趣味」を持てない「下々」の高齢者は、死ぬまで扱き使え!と後輩のエリート達に教えたやっているとしか思えません。勢い余って医療費削減に絡めて「病院に入っている暇があったら仕事をしろ!」などと言わなかったのは幸いでしたなあ。
民主党の鳩山由紀夫代表は同日、大阪府などの街頭演説で「一生懸命働いたあと楽しく人生を過ごしたいというのは高齢者の自由」と非難。共産党の志位和夫委員長もインタビューで、「高齢者を侮辱したような発言」と述べた。
■かつて小泉政権誕生に寄与したのに外相を更迭された田中真紀子さんが、周囲に人間を敵と味方と使用人にしか分類しないと批評されたことがありましたが、麻生コロコロ首相という人は、「使う人」と「使われる人」との二項対立で世界を見ているのかも知れません。少なくとも青年会議所に属している「遊びを覚えている」人達と、それ以外の「遊びを知らない」人達とをざっくりと分離して得意げに話していたのは確かです。その上、その分割が「使う者」と「使われる者」という封建時代さながらの身分差別を前提としているとか思えない時代錯誤の感性に裏打ちされているような気もしますなあ。
■選挙戦の序盤は民主党代表の「怪しい自己(故人)献金」スキャンダルとコロコロ首相の舌禍との泥仕合で幕を開けているようですが、クラッシャー小沢の西松問題が再燃するのも時間の問題でしょう。そして、マニュフェストが出揃えば重箱の隅の突き合いになって、ますます議論の焦点がボケて行きますから、あまりマスコミが掻き立てる騒音に惑わされない方が良さそうです。
麻生太郎首相は……25日午前、横浜市で開かれた日本青年会議所の会合で、「高齢者は働くことしか才能がない。80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」と述べた。……同日午後の仙台市内での講演で、発言の真意について、「私の意図が正しく伝わっていない。活力ある高齢者には社会参加してもらって働ける場を作る。それが明るい高齢化社会なんだ」と釈明したが、高齢者を揶揄したと受け止められかねない表現だったのは事実で、野党幹部は一斉に批判を開始。
■既に週末の各マスメディアがしつこく第一号の舌禍を繰り返し取り上げております。御本人は昭和53年1月から同年末まで会頭を務めた古巣の「社団法人日本青年会議所」での会合というので、身内の気軽さでジョークを疲労したつもりだったのでしょう。しかし、自分の「芸」の未熟さを知らない者は哀れであります。本物の芸人ならば師匠や同門の先輩が厳しく批評して指導してくれるものですが、世襲オボッチャン議員ともなりますと、周囲にはお追従しか言わない茶坊主や幇間しか居ないものらしく、ちやほやされている間に「芸」を磨く機会を失うのでしょうなあ。
■べらんめえ口調にすれば庶民に受ける?マンガをネタにすれば若者が喜ぶ?毒舌は言葉を選ばない?あの問題発言を何度聴き直しても「明るい高齢化社会」のビジョンなどはまったく見えて来ません。「働くしか能が無い」元気な老人を「いかに使うか」という明確な論旨がしっかり立っているのですから、鉄砲撃ったり、毎週週刊マンガ雑誌を山のように買い続け、毎晩葉巻を咥えてブランデーを舐めるような「趣味」を持てない「下々」の高齢者は、死ぬまで扱き使え!と後輩のエリート達に教えたやっているとしか思えません。勢い余って医療費削減に絡めて「病院に入っている暇があったら仕事をしろ!」などと言わなかったのは幸いでしたなあ。
民主党の鳩山由紀夫代表は同日、大阪府などの街頭演説で「一生懸命働いたあと楽しく人生を過ごしたいというのは高齢者の自由」と非難。共産党の志位和夫委員長もインタビューで、「高齢者を侮辱したような発言」と述べた。
■かつて小泉政権誕生に寄与したのに外相を更迭された田中真紀子さんが、周囲に人間を敵と味方と使用人にしか分類しないと批評されたことがありましたが、麻生コロコロ首相という人は、「使う人」と「使われる人」との二項対立で世界を見ているのかも知れません。少なくとも青年会議所に属している「遊びを覚えている」人達と、それ以外の「遊びを知らない」人達とをざっくりと分離して得意げに話していたのは確かです。その上、その分割が「使う者」と「使われる者」という封建時代さながらの身分差別を前提としているとか思えない時代錯誤の感性に裏打ちされているような気もしますなあ。