■北朝鮮のミサイルが米軍基地に加える圧力は、中国が台湾に向って700発の短距離ミサイルを配備を完了したという話と相俟って、平壌と北京との腹の探り合いと、そこにワシントンが引っ張り込まれての権謀術数が展開されていると考えるべきでしょうなあ。上海の総領事館で、色仕掛け事件を起こしているマヌケな国など蚊帳の外に置かれているのは当然と言えば当然ですなあ。急に米国が日本人拉致事件に同情的になっているのも気になります。日本政府がだらだらと相手のペースに乗せられて時間を浪費している間に、米国に利用されると分かっていても、「どうぞ宜しくお願いします」としか言えない日本の立場は絶望的です。
またベル司令官は、「国連軍司令部の役割を拡大させる必要がある」と主張し、「国連司令部を実質的かつ恒久的多国籍連合機構に発展させていく方針」と明らかにした。これは今後の南北交流の増進と停戦協定を平和協定に代替する過程で、国連司令部の韓半島停戦態勢の維持および監視の役割を強化するという意味として受け止められる。なかでも、韓国軍の戦時作戦統制権の回収以降、国連司令部が解体または大幅縮小になる可能性が高いと予想されてきたが、米国側は当分の間、国連司令部の機能をかえって強化する考えがあるものと受け止められる。
■何処かの大学で、「朝鮮戦争は終結した」と入試問題に書いてしまったニュースが有りましたが、在韓米軍は飽くまでも「国連軍」の旗を持ったまま駐留している事を忘れて、「国交正常化」の夢を見ている日本政府も似たような勘違いをしているのかも知れませんなあ。
国防部の高位関係者は、「ベル司令官の発言は、国連司令部の再編計画を明らかにしたわけではなく、今後、京義・東海線の鉄道・道路の通行が増える場合、(非武装地帯を管轄する)国連司令部が役割をきちんと果たせるように国連司令部の要員を増員するという観点からの発言」と説明した。また同関係者は、今年6月の完成をメドに建てられている韓国海軍第3艦隊基地には、核推進航空母艦が停泊できる埠頭が含まれていると明らかにした。 尹光雄(ユン・グァンウン)国防長官はこれについて、記者懇談会で「米国の航空母艦の停泊を念頭に置いて(第3艦隊埠頭を)作ったのではない。ベル司令官が可能性に言及したかどうか分からないが、米国のためではない」と述べた。
■イラクを攻撃した時と同様に空母を投入してピンポイント爆撃を敢行する計画のようですが、相手は何でもかんでも地下に埋めてしまう要塞国家ですから、本気で中枢を叩くには開発中の小型核弾頭を付けた地下貫通型の兵器を投入しなければならないはずですぞ。
ベル司令官は戦時作戦統制権に関連し、「韓国政府は最近、軍の作戦統制権の改正を要求した」と前提した後、「現在、同等な立場にある韓米両国間の役割分担構造は、今後は韓国軍が主導することになり、米軍が補助する形に変わるだろう」と見通した。ベル司令官は、「韓国軍が独立的作戦統制権を行使する場合、米軍は空軍と海軍を中心に支援するだろう」と付け加えた。この他ベル司令官は、「韓国の適切な防衛費分担の意志が、米軍の韓国駐留を望んでいるかどうかを判断できる尺度」と述べ、前任の在韓米軍司令官たちのように、韓国の防衛費分担金増額の主張を展開した。
朝鮮日報
■生意気な事を言ってないで、用心棒代をきちんと払えよ!という意味でしょうが、日本という悪い手本が有るので韓国も無下に断わるわけにも行きませんなあ。韓国版「思いやり予算」を分捕らないと、軍事予算が間に合わない米国の事情も有るでしょうが、日韓関係が妙な具合になっていると、米軍が独断専行する危険性が高まりますなあ。
ベル在韓米軍司令官は9日、下院軍事委員会で証言し、北朝鮮が7日に発射実験を行った短射程弾道ミサイルについて、「固形燃料ミサイルで、北朝鮮がこれまで生産してきた形式に比べはるかに高性能」との見方を明らかにした。同司令官は「固形燃料ミサイルは、移動が容易で、命中精度も高い」と説明、「北朝鮮は定期的に実験を行っている」と述べた。その上で、「ミサイルシステムがうまく機能すれば、買い手がいるだろう」とし、輸出に乗り出す可能性を指摘した。時事通信 - 3月10日
■「これまでに生産してきた形式に比べ遥かに高性能」という言い方にはトゲが有りますぞ!一体、何処からそんな新しい技術が入ったと言うのでしょう?『正論』4月号の論文には、こんな一節が有ります。
…テポドン打ち上げの前後、あたかも「打ち上げ前の準備」から「打ち上げ後の処理」までを懇切丁寧に指導するかの如く、両名ともおびただしい回数、北朝鮮を訪問し、ときには一緒に帰国しているのだ……。
ここで言う「両名」とは、東京大学生産技術研究所に所属し、連名で米国の動力機械学会賞を受賞しているロケットエンジンの世界的権威の在日科学者なのだそうです。
在韓米軍のベル司令官は9日の米下院軍事委員会で、北朝鮮が開発中と指摘されていた新型の大陸間弾道ミサイルについて、「テポドン3」の名称を初めて挙げ、開発を継続しているとの見方を示した。新型ミサイルに関して、米政府機関がこれまでにも偵察衛星などで情報を入手していたことが明らかになっているが、軍高官として公式に証言した。同司令官は、北朝鮮が8日に発射したミサイルについては短距離弾道ミサイルとし、「固体燃料を使い、これまでより飛躍的に進歩している」と言明した。共同通信 - 3月10日
■日本のロケット開発の技術者達が、固体燃料に固執しているのは有名な話でH2シリーズはその成果とされていますし、コスト面では問題が有っても輸送力には定評が有って、「何でも」弾頭に載せられるそうですなあ。米国に巨大な予算を提供して、迎撃ミサイル・システムを共同開発するよりも、攻撃用の弾道ミサイルを揃えた方が安上がりかも知れません。「対話と圧力」などと相手にも自国民にも分かり難い事を言っているよりも、遥かに分かり易いメッセージを相手に伝えられるのですが……。アホ面して原爆の流れ弾を受けるのだけは御免被りたいものです。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
『チベット語になった『坊っちゃん』』発売中!
------------------------------------------
またベル司令官は、「国連軍司令部の役割を拡大させる必要がある」と主張し、「国連司令部を実質的かつ恒久的多国籍連合機構に発展させていく方針」と明らかにした。これは今後の南北交流の増進と停戦協定を平和協定に代替する過程で、国連司令部の韓半島停戦態勢の維持および監視の役割を強化するという意味として受け止められる。なかでも、韓国軍の戦時作戦統制権の回収以降、国連司令部が解体または大幅縮小になる可能性が高いと予想されてきたが、米国側は当分の間、国連司令部の機能をかえって強化する考えがあるものと受け止められる。
■何処かの大学で、「朝鮮戦争は終結した」と入試問題に書いてしまったニュースが有りましたが、在韓米軍は飽くまでも「国連軍」の旗を持ったまま駐留している事を忘れて、「国交正常化」の夢を見ている日本政府も似たような勘違いをしているのかも知れませんなあ。
国防部の高位関係者は、「ベル司令官の発言は、国連司令部の再編計画を明らかにしたわけではなく、今後、京義・東海線の鉄道・道路の通行が増える場合、(非武装地帯を管轄する)国連司令部が役割をきちんと果たせるように国連司令部の要員を増員するという観点からの発言」と説明した。また同関係者は、今年6月の完成をメドに建てられている韓国海軍第3艦隊基地には、核推進航空母艦が停泊できる埠頭が含まれていると明らかにした。 尹光雄(ユン・グァンウン)国防長官はこれについて、記者懇談会で「米国の航空母艦の停泊を念頭に置いて(第3艦隊埠頭を)作ったのではない。ベル司令官が可能性に言及したかどうか分からないが、米国のためではない」と述べた。
■イラクを攻撃した時と同様に空母を投入してピンポイント爆撃を敢行する計画のようですが、相手は何でもかんでも地下に埋めてしまう要塞国家ですから、本気で中枢を叩くには開発中の小型核弾頭を付けた地下貫通型の兵器を投入しなければならないはずですぞ。
ベル司令官は戦時作戦統制権に関連し、「韓国政府は最近、軍の作戦統制権の改正を要求した」と前提した後、「現在、同等な立場にある韓米両国間の役割分担構造は、今後は韓国軍が主導することになり、米軍が補助する形に変わるだろう」と見通した。ベル司令官は、「韓国軍が独立的作戦統制権を行使する場合、米軍は空軍と海軍を中心に支援するだろう」と付け加えた。この他ベル司令官は、「韓国の適切な防衛費分担の意志が、米軍の韓国駐留を望んでいるかどうかを判断できる尺度」と述べ、前任の在韓米軍司令官たちのように、韓国の防衛費分担金増額の主張を展開した。
朝鮮日報
■生意気な事を言ってないで、用心棒代をきちんと払えよ!という意味でしょうが、日本という悪い手本が有るので韓国も無下に断わるわけにも行きませんなあ。韓国版「思いやり予算」を分捕らないと、軍事予算が間に合わない米国の事情も有るでしょうが、日韓関係が妙な具合になっていると、米軍が独断専行する危険性が高まりますなあ。
ベル在韓米軍司令官は9日、下院軍事委員会で証言し、北朝鮮が7日に発射実験を行った短射程弾道ミサイルについて、「固形燃料ミサイルで、北朝鮮がこれまで生産してきた形式に比べはるかに高性能」との見方を明らかにした。同司令官は「固形燃料ミサイルは、移動が容易で、命中精度も高い」と説明、「北朝鮮は定期的に実験を行っている」と述べた。その上で、「ミサイルシステムがうまく機能すれば、買い手がいるだろう」とし、輸出に乗り出す可能性を指摘した。時事通信 - 3月10日
■「これまでに生産してきた形式に比べ遥かに高性能」という言い方にはトゲが有りますぞ!一体、何処からそんな新しい技術が入ったと言うのでしょう?『正論』4月号の論文には、こんな一節が有ります。
…テポドン打ち上げの前後、あたかも「打ち上げ前の準備」から「打ち上げ後の処理」までを懇切丁寧に指導するかの如く、両名ともおびただしい回数、北朝鮮を訪問し、ときには一緒に帰国しているのだ……。
ここで言う「両名」とは、東京大学生産技術研究所に所属し、連名で米国の動力機械学会賞を受賞しているロケットエンジンの世界的権威の在日科学者なのだそうです。
在韓米軍のベル司令官は9日の米下院軍事委員会で、北朝鮮が開発中と指摘されていた新型の大陸間弾道ミサイルについて、「テポドン3」の名称を初めて挙げ、開発を継続しているとの見方を示した。新型ミサイルに関して、米政府機関がこれまでにも偵察衛星などで情報を入手していたことが明らかになっているが、軍高官として公式に証言した。同司令官は、北朝鮮が8日に発射したミサイルについては短距離弾道ミサイルとし、「固体燃料を使い、これまでより飛躍的に進歩している」と言明した。共同通信 - 3月10日
■日本のロケット開発の技術者達が、固体燃料に固執しているのは有名な話でH2シリーズはその成果とされていますし、コスト面では問題が有っても輸送力には定評が有って、「何でも」弾頭に載せられるそうですなあ。米国に巨大な予算を提供して、迎撃ミサイル・システムを共同開発するよりも、攻撃用の弾道ミサイルを揃えた方が安上がりかも知れません。「対話と圧力」などと相手にも自国民にも分かり難い事を言っているよりも、遥かに分かり易いメッセージを相手に伝えられるのですが……。アホ面して原爆の流れ弾を受けるのだけは御免被りたいものです。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
『チベット語になった『坊っちゃん』』発売中!
------------------------------------------