旅限無(りょげむ)

歴史・外交・政治・書評・日記・映画

三つ子の魂百まで

2006-03-07 23:19:38 | 政治
■人は「氏より育ち」と言われるように、決定的な年齢で経験した記憶が深く刻み込まれると、いつでも同じ反応と行動を起こすもののようです。寄り合い所帯が崩壊するのは、出身地やら育った「村」への回帰現象から始まるに決まっているのです。「オレは今、何党なのかと秘書に聞き」と絶妙な川柳で揶揄(やゆ)された人達が寄り集まったのが民主党ですから、危機に襲われれば「お里が知れる」「忘れていた歌を思い出す」退行現象があちこちで起こっているようですぞ。それは自民党でも同じなのですが、スットコドッコイ事件が起こったばかりに、喧嘩は一方的に推移しているようです。

猪口邦子少子化担当相は7日夕、少子化対策に関係する厚生労働、文部科学、国土交通、総務各省の担当局長と内閣府で会い、政府が6月に取りまとめる総合的な少子化対策の検討作業への協力を要請した。猪口氏は「地方自治体や有識者から寄せられた意見について具体的な検討をするため協力をお願いしたい」と述べた。猪口氏は1月に、出産関係費用を国が全額負担する「出産無料化」を厚労省などへの根回しをせずぶち上げて政府内で混乱を招いた経緯がある。今回の協力要請は、その反省を踏まえ各省と関係修復するための「手続き」(政府関係者)との見方もある。共同通信 - 3月7日

■民主党の参議院議員は腑抜けになっております。ほとほと日本は無理な男性社会を維持しようとしているのではないか?と思えてなりません。年配の民主党議員は「恥を知る潔さ」を気取り、それを「愛(う)いヤツ」と自民党の閣僚は上から見下ろして笑っています。そんな国会なら早々と閉会にして、官僚指導の下で行政を暴走させれば宜しい!それに引き換え、「太古太陽だった」女性は強い!民主党の蓮ホウ議員は、立派な日本の女性です!血統の上からアジアの女性と呼んでも良いでしょう。いつまでもショボショボしている場合じゃない!と、現在の閣僚陣にぱっくり開いている痛々しいほどの大穴だと誰でも分かっていた猪口ドラエモン大臣に集中攻撃を仕掛けましたなあ。

■キンタマが縮み上がっている男どもを蹴散らすように、猛然と獲物に襲い掛かる雌豹のようでしたぞ。彼女の政治思想に全面的に賛成しているわけでは決っしてないのですが、大学生時代にどこぞの企業の水着モデル出身、つまり裸一貫で勝負を掛けて世の中に出た度胸はなかなかのもの、生き馬の目を抜く芸能界で留学やら結婚、出産に子育てをこなして政治家に転身して来たオネエチャンに睨まれた、日本のぬるま湯大学生活ですっかりふやけた猪口(日本限定)博士は受け太刀の極み!真横で、小泉総理から出されるアドバイスを復唱するという、国会年少組丸出しの真紅に染め抜かれた大恥を掻いたのですから、厚生労働、文部科学、国土交通、総務各省の担当局長を呼び付けて、「ふん、何が蓮ホウよ!アタシは役人をアゴで使えるのよ!」と何処かに隠れているアゴを振り回しているようですなあ。成人病予防のためにも、早めにアゴを掘り出した方が良いですよ、猪口大臣!

■逆立ちしても、貴方が享受していた大甘の産休やら長期休暇やら、そんな人を馬鹿にしたような好(高)待遇を全国の女性が受けられるはずがないのですから!文科省の局長を呼びつけたのなら、妊婦は全員「上智大学の教授職」待遇にしなさい!と命じてみたらどうでしょう?皆さんが大喜びで子供をぽんぽん産んでくれるでしょうなあ。米国留学の特別枠をオマケに付けるのも効果的ですぞ。但し、米国だけでなく日本でも講義をしない!という契約をして博士号を貰うことになりそうですが……。


「ますますのご活躍、心からお慶(よろこ)び申し上げます」――。民主党の渡部恒三国対委員長は7日、ドラマ「水戸黄門」で「疾風(はやて)のお娟(えん)」役を演じる女優の由美かおるさんから就任祝いの電報が届いたことを披露した。もともと「水戸黄門」の熱烈なファンで、2人の国対委員長代理を従えてあいさつ回りに歩く姿から「民主党の黄門さま」と冷やかされている渡部氏。「(共演する)由美かおるがいなきゃダミだなあ」と切り返していたが、気を利かせた由美さん側が、素早く反応した形だ。由美さんは、渡部氏が厚相時代の84年に発足させた私的諮問機関のメンバーだったこともある。代表選前倒し論を役員会で撤回するなど少々バツの悪いこの日の渡部氏だったが、クリスタルのペーパーウエート付きの電報に「うれしかったなァ」と感激しきりだった。毎日新聞 - 3月7日

■筋とは無関係に挿入される「入浴シーン」を売り物にしている水戸黄門シリーズが、渡部恒三さんは大好きなのだそうですが、そんな事をネタにしてマスコミを集めてどうするのでしょう?「黄門様」の格好をして遊んでいたのは晩年の福田元総理でしたが、全イスラムを相手に「対テロ戦争」を仕掛けているブッシュ大統領は絶対に聞きたくない名前のはずです。テロリストに人質を取られて「人命は地球より重い」という迷言を吐いて世界中の為政者が呆れ果てたのでしたからなあ。有能な大蔵官僚で、岸元総理の一の子分だったのは確かですが、総理大臣としては何もしなかった印象の強い人です。息子さんがポスト小泉のダークホースらしいのですが、ちょっと心配ですなあ。自民党出身の高齢議員は、何故か「黄門様」が大好きです。「黄門」には別の意味も有るのですが、副将軍の別称としても使われるので、自分が為政者にならなに気楽な老人には使い易いキャラクターなのでしょう。

■しかし、水戸光圀という人の苦労と実力を何かの本で勉強してみれば、悪い冗談を恥ずかしく思うはずなのですがなあ。テレビ・ドラマを真に受けて大喜びする「庶民感覚」が無ければ選挙戦は戦えないのでしょう。そんな事をやっていると、まったく別の意味なのに隣国から「正しい歴史」などと言われると慌てる事になりますぞ!そんな呑気な話題をマスコミが追いかけている間に、のっぺり顔の前原オタノシミ代表と永田スットコドッコイ議員が死に体になった隙間から、生臭い臭いが民主党の中核に立ち上っているそうです。

■何でも、小沢クラッシャー一郎さんと、菅オヘンロ直人さんが「勉強会」を立ち上げたのだそうです。由美かおるさんから電報が来た!とハシャイでいた渡部コウモン恒三さんは真っ青になってしまったそうですなあ。小沢・菅コンビが「教育問題」を真面目に考えるのならば、それは永田スットコドッコイ議員とそれに同調した青二才が最初の「生徒」になるしかないでしょう?!今の民主党が教育しなければならないのは前原オタノシミ代表と、その腰巾着と永田スットコドッコイですからなあ。ついでに、老人性痴呆が始まっている節のある渡部コウモン様も呼び付けてリハビリ教室でもするのでしょうか?

■でも、小沢さんにしても、菅さんにしても、良い師を失ってから迷走と暴走が目立つのですがなあ。もしかすると、2人で良い先生を探そう!という企画なのでしょうか?まったく、手に余る問題児ばかりが集まった落ち零れ教室みたいな民主党ですから、先生探しに集中した方が良いでしょうなあ。

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春一番に思うこと 其の弐

2006-03-07 10:27:02 | 健康
■最近は幼女に化粧品を塗りたくって、変質者の心をどきどきさせるような甘い香りを漂わせて喜んでいる困った親も増えているそうですが、年頃になって目当ての男でも出て来たら仕方が無いでしょうが、色恋沙汰など何が何だか分からない年頃に無理やり奇妙に色気づいた雰囲気を押し付けてどうするのでしょう?そんな着せ替え人形遊びが止められない愚かな親には、「最近、この辺でも変質者が出て困る」などと言う資格は無いでしょうなあ。どんどん米国化が進んでいるのですから、性犯罪に巻き込まれても肌を露出させていたとか、強い臭いの化粧品を使っていたら、被害者側にも責任が有る!と判定される社会になって行くに決まっています。アクセサリーをじゃらじゃらとぶら下げている幼児の姿を喜んでいるのは、親馬鹿丸出しの困った親やジジ・ババだけではない事だけは覚えておくべきでしょうなあ。

調査対象は、都内のスーパーや100円ショップなどで販売されている100~1000円程度の指輪やネックレス、携帯電話ストラップなど76点。全国的に販売されているという。検査の結果、鉛の含有量がCPSCの基準(0.06%)より高かったのは46点で、うち基準の833倍に当たる50%以上の高濃度のものが32点あった。基準値を超えたのは、いずれも中国、韓国、台湾製だった。のみ込んだ際、鉛が胃酸に溶けるため問題となる鉛の溶出量について、高濃度だった32点のうち21点を調べたところ、14点がCPSCの基準(175マイクログラム)を超えた。最も溶出量が多かった中国製ブローチは56倍だった。

■トンデモない水の中で育てた輸入ウナギを、「安い、安い」と喜んで食べている日本人も多いようですし、残留農薬やら寄生虫や雑菌やら、まったく食文化も習慣も違う上に法律まで違う国から、「安い、安い」と何でも買い込んでいる間は、こんな騒動は続くのでしょうなあ。人は食わねば生きては行けませんし、ガキンチョは何でも口に入れたがるのです。こうした絶対の条件を忘れて「安い、安い」と喜んでいると恐ろしい事が起こるのは避けられそうにありませんなあ。


都や業界団体によると、安価な金属性アクセサリーは雑貨に分類され、生産量や輸入量の把握は難しいという。国内では、水や食品、鉛筆などに鉛の規制があるが、「食べたり飲んだりすることを想定していない」として雑貨類は規制されていない。鉛を摂取すると脳や神経を侵し発達に悪影響が出る危険があり、幼児は大人に比べて鉛を吸収しやすいとされる。都生活文化局の担当者は「外見では鉛を含んでいるか判断できない。規制や警告表示などの対応が必要。口に含むだけでも危険は否定できず、家庭でも取り扱いに注意して欲しい」と話している。毎日新聞 - 3月6日

■米国は大気汚染よりも鉛汚染に敏感だそうで、何処に鉛が潜んでいるのか神経質に調べ上げているのでしょう。日本は甚大な被害を出した公害問題に対して恐るべき非効率で頑固な対応をした歴史を持っている国で、アスベストによる目に見えない時限爆弾もたっぷりと国民の体内に仕掛けてしまった事が判明したのは最近の事です。そんな呑気な国民性を見透かされて、特に無ければ生活に支障を来たすわけでもない品物を買うのは止めた方が良さそうですなあ。


環境保護よりコストが優先――。環境に優しい製品を優先して購入する「グリーン購入」について、積極的に取り組んでいるのは市・区の半分、町村では15%にとどまっていることが6日、環境省の自治体アンケートで明らかになった。グリーン購入法は、自治体が物品を調達する際、環境負荷が小さい再生品などを優先購入するよう求めている。同省が昨年11月に全国の2240自治体を対象に実施したアンケート(回収率66%)によると、グリーン購入に対する意義については、全体の82%の自治体が「積極的に推進すべき」と評価。

■「言うは易く、行なうは難し」、植木等さんなら、分かっちゃいるけど止められない。というのが人間の困ったところです。


一方、肝心の実践については、「全庁で取り組んでいる」と答えたのは、都道府県・政令市では96%に上ったが、政令市以外の市と東京23区で53%、町村では15%にとどまるなど、環境配慮の行動力にも、財政力に応じた格差がある実態が明らかになった。実践できない理由としては、「価格が高い」が44%で最も多く、「意識が低い」(37%)、「各課ごとに調達しているため一括でグリーン購入できない」(36%)が続いた。読売新聞 - 3月7日

■「天下り」を禁止するより、「天下り」の条件として再生品の使用を義務付ければ、きっと達成率は8割を楽々と超えるのでしょうなあ。使いもしない黒塗りの高級車をずらりと並べて喜んでいるのがお役所というところです。建物やらポスターやら目に見えるところには湯水のように税金を使って格好付けたがるのがお役人の体質です。偉そうに見えないと困るのでしょうなあ。立派な行政をしていれば黙っていても尊敬の声が起こるのですが、最初に尊敬されたいというのも人の弱さというものでしょうか?「鼓腹撃壌」というわけにはなかなか行かないようですなあ。やはり、何でも「自己責任」だと言われるのなら、何も買わないで暮らすしかないのですが……。

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春一番に思うこと 其の壱

2006-03-07 10:26:12 | 健康
■日本では春一番が吹いたそうで、今更花粉症で大騒ぎする人も居なくなり、桜の開花が早くなっている事にはちょっと不安を感じつつ、中欧の春の大雪にはちょっと驚きながらも、日本を襲った豪雪は既に忘れ、パキスタンの大地震の被害者が寒さに震えている事はすっかり記憶から消えている今日この頃であります。隣のチャイナでは、貧乏な農家を元気にするために、どんどん投資を増やして高品質の農産物をばんばん作らせよう!と大仰な計画が発表されたようです。形や色を気にせずに、何でも油で炒めて食べてしまう食文化にはそぐわない大計画が内包しているのは、農産物の輸出でしょう。大気汚染と水質汚染が深刻化していると言うのに、一体、何処に輸出して外貨を稼ぐつもりなのでしょう?

先月末、千葉県一宮町の九十九里浜に打ち上げられたイルカの一種、カズハゴンドウの筋肉から国の暫定規制値の10倍を超える水銀が検出されたことが、北海道医療大の遠藤哲也講師の調査で7日、分かった。寿命が長いイルカやクジラには、食物連鎖を通じて自然界の水銀が蓄積しやすいことが分かっている。コビレゴンドウなど国内の一部地域で食べられているイルカには高い水銀値のものがあることが知られているが、データがなかったカズハゴンドウも同様に水銀が蓄積していたことになる。

■「食物連鎖」を持ち出すのなら、イルカに負けない上位に君臨する巨大なマグロを世界中の海から買い集めてバクバク食べている日本は、世界で最も危険な地位を死守している事になりますぞ。それも江戸時代の人達は「獣臭い」と言って捨てていた脂身を珍重して食べ続けている現代の日本人は、トンデモない「食物連鎖」の王座に上り詰めているのですなあ。それに関して何の気配りもしないで、時代遅れの「グルメ番組」を熱心に制作して垂れ流している某テレビ局では、北に南に撮影スタッフを送り出してはたっぷり脂が乗ったマグロを旨い!旨い!と宣伝しているようですぞ。同じ電波で、こういうニュースを流すのは随分と無責任な話です。

 
遠藤講師らは死んだカズハゴンドウ10数頭の筋肉、肝臓、腎臓の総水銀量を調査。筋肉から、国の暫定規制値の1キロあたり0・4ミリグラムを大幅に上回る平均4・5ミリグラムの水銀を検出した。最高値は11・0ミリグラムだった。また、肝臓からは、平均約119ミリグラムと極めて高い濃度の水銀が検出され、腎臓からも同6・3ミリグラムが検出された。カズハゴンドウは食用にはされていないが、遠藤講師は「調査中、見物客の中には『うまそうだ』などと話す人もいたが、食べるのはやめた方がいい」と注意を呼び掛けている。
共同通信 - 3月7日

■まだ風が冷たい海岸でサーファーの皆さんが必至で海に戻そうとしている姿を見ながら「うまそうだ」と言っていた見物客が居たというのはスクープですなあ。こういう輩が、「早く安い牛丼を食わせろ!」と騒いでいるのでしょうが、後で成人病だの慢性病だとと騒がないで頂きたいものです。変なところで日本人は太古の昔から続いている海洋神信仰にすがり付いてしまうようで、「わだつみ」の神からの贈り物として海産物を有り難がるので、網や釣り針に掛かる獲物を大喜びで食べてしまいますが、海は地球の7割を占める一塊の水溜まりなのですから、あちこちの地面に大穴を開けて掘り出した便利で危険な地下資源を最終的には海洋投棄している限り、巡り巡って人の口に入るのは避けられないわけです。


スーパーなどで販売されている主に子ども対象の安価な外国製金属アクセサリーの多くに、高濃度の鉛が含まれていることが、東京都の調査で分かった。雑貨類について国内では鉛の規制はないが、調査した76点のうち6割が米国の基準の含有量を上回っており、中には米国基準の56倍の鉛が溶け出るブローチもあった。鉛には脳や神経を侵す毒性がある。乳幼児がのみ込むなどすると深刻な影響を受ける恐れがあるとして、都は他の道府県や消費者団体などを通じて注意を呼びかける一方、厚生労働省と経済産業省に規制を設けるよう求めた。都生活文化局は、米国消費者製品安全委員会(CPSC)が昨年2月、金属製アクセサリーに含まれる鉛の暫定基準を設け、基準を超えた商品を回収したのを受け、調査を実施した。

■まるで東京都は「米国消費者製品安全委員会」の下部団体のような記事なのですが、石原都知事はこんな発表の仕方に怒っていないのでしょうか?子供を対象としたアクセサリーというところにも疑問を感じます。「這えば立て、立てば歩めの親心」とは言いますが、健康に育って走り回っている子供の姿だけでは満足しない親心が、遊び回るには危険極まりない形をした奇怪なアクセサリーをじゃらじゃらと身に付けさせて喜んでいる姿が想像出来ますなあ。乳幼児は不器用な手の代わりに唇を器用に使って対象物を確認するのは本能ですから、そんな危なっかしい時期に舐めたりしゃぶったりすると危険なアクセサリーを買い集める親やジジ・ババには再教育が必要でしょうなあ。