■不幸中の幸いと申しましょうか、延坪島の住民の多くは港に行っていて砲弾の雨を少し離れたところから見ていたという報道があるようです。もしも、人々が寝入っている深夜にでも砲撃されたら未曾有の惨事となったことでしょう。60余年前の朝鮮戦争では韓国に駐留していて米軍が不意を衝かれて雪崩を打って敗走したのでしたが、今回も島の駐留部隊は備えを怠って即座に反撃は出来ずに一旦避難したそうですから、軍の威信は大きく傷つき国民からは非難の声が上がるのも理解できます。正確に情報を把握して十分な迎撃体制が取られていたら、陸海空軍が連携して目障りな海岸陣地を完膚なきまでに攻撃して壊滅させることも出来たでしょうし、北朝鮮軍が持っていない精密誘導兵器で後方基地をピンポイントで潰してしまえば彼我の力の差を相手に思い知らせることが出来たものを、と文字通り「対岸の火事」を決め込んで暢気に構えている首相がいる頼りにならない隣国の日本で考えている次第であります。
……軍関係者は25日、「北朝鮮が延坪島攻撃に使った砲弾を処理する過程で、熱圧力弾の不発弾が見つかった」とし「熱圧力弾は高熱と高圧を発生させ、多くの人を殺傷し、防護施設までも破壊する効果がある」と述べた。この関係者は「一般の爆弾と違い、今回は1次爆発後に2次爆発が起きて大規模な火炎が発生した」と説明した。北朝鮮の熱圧力弾使用は韓国側の人命と施設被害を極大化するためのものを考えられる。北朝鮮は延坪島の向かい側に位置するケモリ陣地の122ミリ放射砲(曲射砲・多連装ロケット砲)を使用して熱圧力弾を撃ったと、軍は把握している。……
■先の大戦で米軍が東京大空襲などで使用した焼夷弾よりも1発当たりの殺傷破壊力は凄まじい兵器が使われたのなら、単なる威嚇や嫌がらせの限度を越えた本格的な戦争になっても構わないと、誰かさんが腹を括っていたのかも知れません。しかし、海越え山越えに熱圧力弾を撃ち込んだだけで上陸部隊が姿を見せなかったのですから、今回はジャブの応酬で一先ず幕を下ろして関係国の動きを見ようという算段のようです。将軍様の読み通りに北京政府は迷惑顔ながら背に腹は換えられぬと鼻先の黄海に米軍の原子力空母が入って演習するのは止めてくれ!と注文をつけてくれたとか……。北朝鮮と抱き合い心中はしたくないでしょうからなあ。
軍関係者は「ケモリ陣地には当初76.2ミリ海岸砲(直射砲)を中心に配備されていたが、延坪島攻撃の数日前、122ミリ放射砲1個中隊を展開した」とし「延坪島南側にある海兵隊延坪部隊を攻撃するために曲射砲を動員したようだ」と述べた。……
■病身の将軍様と三代目の大将の親子が砲兵陣地を激励に訪れていたという情報がありますから、密かに移動して配置に付いた放射砲部隊を訪問したことになりそうです。まだ北朝鮮側の被害は明らかになっていませんが、一か八かの奇襲攻撃が裏目に出れば地形が変わるほどの大規模な反撃を受けて部隊は壊滅する可能性もあると覚悟した上で攻撃命令を下したのでしょうから、万が一の場合にも「英雄」になれるとか何とか言って鼓舞したのでしょうなあ。
北朝鮮が発射した砲弾170発余りのうち約20発は爆発していないことが把握された。軍関係者は「爆発物処理班が25日に延坪島に派遣され、約20発の不発弾と破片処理を行った」とし「コンクリートの壁や木に刺さっている不発弾も見つかった」と話した。北朝鮮軍の板門店代表部は25日……「朝鮮の西海(黄海)が紛争水域になったのは、米国がわれわれの領海に勝手に引いた北方限界線(NLL)のため」とし「南朝鮮がまた軍事的な挑発をすれば、躊躇なく第2、第3の物理的報復打撃を加える」と脅迫した。
2010年11月26日 中央日報日本語版
■1割以上が不発弾になって残り、海に落下した物もあったかも知れませんから不発弾の数が多過ぎるようですなあ。最初の一撃で島の自走砲部隊を潰せなかった事から射撃精度の低さが露呈し、その上に武器の生産能力も低いことが判明してしまうと奇襲攻撃は藪蛇に終わってしまうかも?哨戒艦の撃沈事件では至近距離から決死の魚雷発射という離れ業をやって見せた北朝鮮軍でしたが、これで有名な「ソウルを火の海にしてやるぞ!」の脅し文句も少々割り引かれることになるかも知れませんなあ。
……軍関係者は25日、「北朝鮮が延坪島攻撃に使った砲弾を処理する過程で、熱圧力弾の不発弾が見つかった」とし「熱圧力弾は高熱と高圧を発生させ、多くの人を殺傷し、防護施設までも破壊する効果がある」と述べた。この関係者は「一般の爆弾と違い、今回は1次爆発後に2次爆発が起きて大規模な火炎が発生した」と説明した。北朝鮮の熱圧力弾使用は韓国側の人命と施設被害を極大化するためのものを考えられる。北朝鮮は延坪島の向かい側に位置するケモリ陣地の122ミリ放射砲(曲射砲・多連装ロケット砲)を使用して熱圧力弾を撃ったと、軍は把握している。……
■先の大戦で米軍が東京大空襲などで使用した焼夷弾よりも1発当たりの殺傷破壊力は凄まじい兵器が使われたのなら、単なる威嚇や嫌がらせの限度を越えた本格的な戦争になっても構わないと、誰かさんが腹を括っていたのかも知れません。しかし、海越え山越えに熱圧力弾を撃ち込んだだけで上陸部隊が姿を見せなかったのですから、今回はジャブの応酬で一先ず幕を下ろして関係国の動きを見ようという算段のようです。将軍様の読み通りに北京政府は迷惑顔ながら背に腹は換えられぬと鼻先の黄海に米軍の原子力空母が入って演習するのは止めてくれ!と注文をつけてくれたとか……。北朝鮮と抱き合い心中はしたくないでしょうからなあ。
軍関係者は「ケモリ陣地には当初76.2ミリ海岸砲(直射砲)を中心に配備されていたが、延坪島攻撃の数日前、122ミリ放射砲1個中隊を展開した」とし「延坪島南側にある海兵隊延坪部隊を攻撃するために曲射砲を動員したようだ」と述べた。……
■病身の将軍様と三代目の大将の親子が砲兵陣地を激励に訪れていたという情報がありますから、密かに移動して配置に付いた放射砲部隊を訪問したことになりそうです。まだ北朝鮮側の被害は明らかになっていませんが、一か八かの奇襲攻撃が裏目に出れば地形が変わるほどの大規模な反撃を受けて部隊は壊滅する可能性もあると覚悟した上で攻撃命令を下したのでしょうから、万が一の場合にも「英雄」になれるとか何とか言って鼓舞したのでしょうなあ。
北朝鮮が発射した砲弾170発余りのうち約20発は爆発していないことが把握された。軍関係者は「爆発物処理班が25日に延坪島に派遣され、約20発の不発弾と破片処理を行った」とし「コンクリートの壁や木に刺さっている不発弾も見つかった」と話した。北朝鮮軍の板門店代表部は25日……「朝鮮の西海(黄海)が紛争水域になったのは、米国がわれわれの領海に勝手に引いた北方限界線(NLL)のため」とし「南朝鮮がまた軍事的な挑発をすれば、躊躇なく第2、第3の物理的報復打撃を加える」と脅迫した。
2010年11月26日 中央日報日本語版
■1割以上が不発弾になって残り、海に落下した物もあったかも知れませんから不発弾の数が多過ぎるようですなあ。最初の一撃で島の自走砲部隊を潰せなかった事から射撃精度の低さが露呈し、その上に武器の生産能力も低いことが判明してしまうと奇襲攻撃は藪蛇に終わってしまうかも?哨戒艦の撃沈事件では至近距離から決死の魚雷発射という離れ業をやって見せた北朝鮮軍でしたが、これで有名な「ソウルを火の海にしてやるぞ!」の脅し文句も少々割り引かれることになるかも知れませんなあ。