■世界からエネルギー資源と食糧を買い集める一方で、余剰人口を外に吐き出すのは問題ですなあ。書類を偽造して偽親類になることぐらいは何でもないでしょうし、39000人というのは正規の手続きをして却下された人達ですから、密入国して不法滞在している人は含まれて居ないところが怖いですなあ。
中国側が身柄の引き取りに応じたのは、昨年わずか800人。過去5年間でも、2580人にとどまっているという。米国ではメキシコ、中国などからの不法移民の増加を受け、国境管理の強化や移民法改正の議論が高まっている。今年十月一日からは、不法移民らの施設収容を徹底する方針であるだけに、米当局は経費負担や収容能力の面から、収容者の滞留が長引くことにいらだちを強めていた。今回指摘された約39000人は、密航から滞在資格の失効まで違法性はさまざまなようだが、最終的に米国への移民申請を却下され、米国に滞在できなくなった点では一致していた。中国人不法移民の収容長期化で、相手国・地域の経費負担が増大するケースは1990年代から主に東アジアで頻発しており、各国・地域当局とも中国政府の対応の鈍さを非難していた。ワシントンの中国大使館では、AP通信の報道に対して、コメントしていない。産経新聞 - 3月15日
■米国には「嫁不足」の問題は無いようで、「お見合いツアー」が組まれたという話も聞きませんが、こちらから招かなくても押し寄せるのですから、日本も考えた方が良いでしょうなあ。その内、お嫁さんの「押し売りツアー」が出現するかも知れませんぞ。これまでのチャイナの歴史的サイクルでは、王朝末期の戦乱期には大量の流民が発生して外国に人口が流出し、新王朝に変わると税収を上げる為に厳しい鎖国政策を採って出国は厳禁で、帰国は歓迎する、その繰り返しだったそうですが、「経済発展」だの「世界最大の市場」だのと囃し立てる一方で、「一人っ子政策」に続く棄民政策が採られているようですなあ。無駄飯喰いは外国に逃げ出しても知らん振り、金の卵を産みそうな在外同胞は「海亀」とか呼んで好待遇で呼び戻す。単純労働の職を見つけた者も、外貨を稼いで仕送りしてくれれば大助かり……。そんな虫の良い事がいつまでも続くはずは有りません。
■京都議定書の問題でも、国連安保理の常任理事国なのに発展途上国枠に平然と名乗りを上げられる神経がスゴイですなあ。平和憲法被爆国の日本からODAという「施(ほどこ)し」を受けながら、米国と勝負出来る核武装した軍隊をせっせと作っているのですから見上げたものです。
北京で5日から開かれていた中国の第十期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議は14日閉幕した。閉幕後に記者会見した温家宝首相は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、「靖国問題の解決なくして両国関係の順調な発展は極めて困難だ」と述べ、同問題が日中関係改善の障害であると指摘する一方、「政府間の戦略対話の推進」など関係発展への三条件を挙げ、「首脳以外」で関係強化を図る姿勢を強調した。温首相は、日中関係悪化の原因は「中国にも日本国民にもなく、日本の指導者にある」と述べた。実質的な小泉首相への非難だが、名指しを避けたのは次の指導者を牽制(けんせい)するとともに、対中感情が悪化する日本国民に配慮する姿勢も示したものだ。
■これが「内政干渉」ではない、という感覚もユニークです。日本側が北京政府の人事に注文を付けた事など一度も有りませんが、北京からも注文はいろいろと厳しいようですなあ。大使館に「御用聞き」を常駐させていると、こういう事になるのでしょうなあ。それは外交官とは呼びません。
昨年3月の会見で温首相が対日関係に前向きな発言をし、これに反発するように大規模な反日デモが発生した。今年は、こうした事態が再燃しないようにするためにも靖国神社問題への対応が一層硬化したといえる。李肇星外相は7日の会見で、ヒトラーの名を挙げつつ日本の指導者は「愚かで不道徳」と言い放った。その一週間後の会見で温首相は、靖国神社参拝反対の立場を明確にしたうえで、「ポスト小泉」を念頭に、対日関係改善にも触れた。
■中国共産党内の派閥争いのトバッチリを喰うのは中曾根さんの時代で終わりにして欲しかったのですが、日本の政府にはその時の思い出がしっかり刻み込まれているようで、引退した中曾根さんはいろいろと小泉総理に注文を付けています。あの時、胡耀邦さんを庇うという理由で靖国参拝を止めたのですが、その胡耀邦さんはしっかりと失脚してしまって靖国カードだけが残ったのでした。
全人代は14日、貧富の格差是正などを盛り込んだ政府活動報告などを採択。最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)の活動報告の採決では、批判票(反対・棄権)がそれぞれ約22%と約18%に上った。産経新聞 - 3月15日
■司法部門に対する反対票には、「やり過ぎだ!」という変な票も含まれているのではないでしょうか?本気で格差是正を推し進めたら、党の幹部のほとんどが刑務所送りになってしまいそうな状況のようですから、この批判票は胡錦涛体制に対する誰かさんの牽制だと考えた方が良さそうですなあ。人民解放軍まで巻き込んで国内が混乱するような事になると、「政治亡命者」が大量発生して、亡命希望先に選ばれた国では受け容れにてんてこ舞いさせられそうですなあ。大阪市が税金を投入して広大な埋立地を作っていますが、そこにバラックでも建てて収容施設を準備するのでしょうか?
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中国側が身柄の引き取りに応じたのは、昨年わずか800人。過去5年間でも、2580人にとどまっているという。米国ではメキシコ、中国などからの不法移民の増加を受け、国境管理の強化や移民法改正の議論が高まっている。今年十月一日からは、不法移民らの施設収容を徹底する方針であるだけに、米当局は経費負担や収容能力の面から、収容者の滞留が長引くことにいらだちを強めていた。今回指摘された約39000人は、密航から滞在資格の失効まで違法性はさまざまなようだが、最終的に米国への移民申請を却下され、米国に滞在できなくなった点では一致していた。中国人不法移民の収容長期化で、相手国・地域の経費負担が増大するケースは1990年代から主に東アジアで頻発しており、各国・地域当局とも中国政府の対応の鈍さを非難していた。ワシントンの中国大使館では、AP通信の報道に対して、コメントしていない。産経新聞 - 3月15日
■米国には「嫁不足」の問題は無いようで、「お見合いツアー」が組まれたという話も聞きませんが、こちらから招かなくても押し寄せるのですから、日本も考えた方が良いでしょうなあ。その内、お嫁さんの「押し売りツアー」が出現するかも知れませんぞ。これまでのチャイナの歴史的サイクルでは、王朝末期の戦乱期には大量の流民が発生して外国に人口が流出し、新王朝に変わると税収を上げる為に厳しい鎖国政策を採って出国は厳禁で、帰国は歓迎する、その繰り返しだったそうですが、「経済発展」だの「世界最大の市場」だのと囃し立てる一方で、「一人っ子政策」に続く棄民政策が採られているようですなあ。無駄飯喰いは外国に逃げ出しても知らん振り、金の卵を産みそうな在外同胞は「海亀」とか呼んで好待遇で呼び戻す。単純労働の職を見つけた者も、外貨を稼いで仕送りしてくれれば大助かり……。そんな虫の良い事がいつまでも続くはずは有りません。
■京都議定書の問題でも、国連安保理の常任理事国なのに発展途上国枠に平然と名乗りを上げられる神経がスゴイですなあ。平和憲法被爆国の日本からODAという「施(ほどこ)し」を受けながら、米国と勝負出来る核武装した軍隊をせっせと作っているのですから見上げたものです。
北京で5日から開かれていた中国の第十期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議は14日閉幕した。閉幕後に記者会見した温家宝首相は、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について、「靖国問題の解決なくして両国関係の順調な発展は極めて困難だ」と述べ、同問題が日中関係改善の障害であると指摘する一方、「政府間の戦略対話の推進」など関係発展への三条件を挙げ、「首脳以外」で関係強化を図る姿勢を強調した。温首相は、日中関係悪化の原因は「中国にも日本国民にもなく、日本の指導者にある」と述べた。実質的な小泉首相への非難だが、名指しを避けたのは次の指導者を牽制(けんせい)するとともに、対中感情が悪化する日本国民に配慮する姿勢も示したものだ。
■これが「内政干渉」ではない、という感覚もユニークです。日本側が北京政府の人事に注文を付けた事など一度も有りませんが、北京からも注文はいろいろと厳しいようですなあ。大使館に「御用聞き」を常駐させていると、こういう事になるのでしょうなあ。それは外交官とは呼びません。
昨年3月の会見で温首相が対日関係に前向きな発言をし、これに反発するように大規模な反日デモが発生した。今年は、こうした事態が再燃しないようにするためにも靖国神社問題への対応が一層硬化したといえる。李肇星外相は7日の会見で、ヒトラーの名を挙げつつ日本の指導者は「愚かで不道徳」と言い放った。その一週間後の会見で温首相は、靖国神社参拝反対の立場を明確にしたうえで、「ポスト小泉」を念頭に、対日関係改善にも触れた。
■中国共産党内の派閥争いのトバッチリを喰うのは中曾根さんの時代で終わりにして欲しかったのですが、日本の政府にはその時の思い出がしっかり刻み込まれているようで、引退した中曾根さんはいろいろと小泉総理に注文を付けています。あの時、胡耀邦さんを庇うという理由で靖国参拝を止めたのですが、その胡耀邦さんはしっかりと失脚してしまって靖国カードだけが残ったのでした。
全人代は14日、貧富の格差是正などを盛り込んだ政府活動報告などを採択。最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)の活動報告の採決では、批判票(反対・棄権)がそれぞれ約22%と約18%に上った。産経新聞 - 3月15日
■司法部門に対する反対票には、「やり過ぎだ!」という変な票も含まれているのではないでしょうか?本気で格差是正を推し進めたら、党の幹部のほとんどが刑務所送りになってしまいそうな状況のようですから、この批判票は胡錦涛体制に対する誰かさんの牽制だと考えた方が良さそうですなあ。人民解放軍まで巻き込んで国内が混乱するような事になると、「政治亡命者」が大量発生して、亡命希望先に選ばれた国では受け容れにてんてこ舞いさせられそうですなあ。大阪市が税金を投入して広大な埋立地を作っていますが、そこにバラックでも建てて収容施設を準備するのでしょうか?
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