■毎日新聞による世論調査の記事の続きです。
9月の民主党代表選をにらみ、野党各党とも当面、様子見の姿勢。みんなの党の浅尾慶一郎政調会長は「民主党代表選までは難しい」と情勢を見極める姿勢を示しつつ、公務員制度改革など重点政策での政策協議にとどめる意向を示した。……部分連合に向けた調整はこれからで、民主党内には「野党はポピュリズムに走るから、まとめ上げるのは大変な作業だ」(幹部)との懸念も出ている。
■話を詰めている間にコロリと首相が交代したのでは、手を結んだ党が馬鹿を見るだけで、国民の目にも間抜けに映りますから、何処も火中の栗を拾うはずもありますまい。それにしましても、民主党幹部が誰かは分かりませんが、「野党はポピュリズムに走る」とは、1年前までの我と我が身を鏡に映したような生々しくも正確な表現でありますなあ。与党になった今の民主党政権は違うとでも考えているのなら大きな間違いですが、大丈夫でしょうか?
……参院選で51議席を獲得し「改選第1党」となった自民党だが、調査では同党の政権復帰に「期待しない」との回答が71%に上り、「期待する」は28%だった。政党支持率も15%と民主党の30%の半分にとどまり、14%まで伸ばしたみんなの党についにほぼ並ばれた。……大島理森幹事長は取材に対し「菅内閣は日本のかじを取るのにふさわしくないとしっかり(国民に)見せなければならない。われわれの政策をさらに練り上げる」と述べ、消費税増税などで民主党に先駆けて政策作りを急ぐ考えを示した。
■これから政策を練り上げて間に合うのか?とコアな自民党支持者の中にも心配する人がいそうですなあ。谷垣体制になった時に発表された方針には、しっかり「憲法改正」の文言があったのですが、選挙中には誰も口にしなかったようです。バラマキ政策は止めろ!という与党批判も、半世紀もの間、政官業のトライアングル体制でバラマキ行政を続けて来たことの総括もしないまま野党面して攻撃しても、まったく迫力が有りませんでしたなあ。
■大島幹事長に言われるまでもなく、既に「菅内閣は日本の舵取りに相応しくない」と多くの国民は思っておりますぞ。されど、それでも自民党よりはマシだと考えて、寛容の精神で辛抱強く反省してやり直すことを期待しているのだと思われます。
党内には参院選後も「対外的に『自民党が変わった』というのがない。若手がイニシアチブを取る態勢にするのが重要だ」(若手衆院議員)との執行部刷新論が根強い。谷垣総裁は9月に党役員人事を行い、若手を積極登用する意向を表明している。幹事長や国対委員長ポストなどが焦点になるが、「人気だけで選べば国会論戦が持たないし、国会重視だと今までと顔ぶれが変わらない」(閣僚経験者)というジレンマもあり、党再建は試行錯誤が続きそうだ。
7月26日 毎日新聞
■先の総選挙で若手がごっそり落選し、お呼びでないベテラン議員が再選されて戻って来たから自民党には再生の期待が持てないのでありましょう。旧参院のドンだった青木さんが、他の候補が立てる期限ぎりぎりに「発病」して長男に政権を世襲させるような芸の細かいところを見せるようでは、「自民党が変わった」と思われるようになるには随分と長い時間が必要なようです。活発な議論が期待される国会の場に「人気だけで」送り込んだら論戦に負けるような議員しか居なくなった自民党に明るい未来は無いような気がしますなあ。出て行った舛添さんや与謝野さんも、引き止められなかった自民党も、「後悔先に立たず」とホゾを噛んでいるのでしょうから、9月に民主党内で波風が立てば、水面に浮かんだ枯葉のようにしずしずと集まって来るのかも知れませんなあ。
■みんなの党を躍進させた有権者も、本当は苦し紛れの選択をしたのかも知れず、その本音は「やれるものならやってみろ!」という相当に残酷な突き放したような支持だったのではないでしょうか?このまま菅新政権が苦し紛れの選択を続けてくれれば、渡辺代表の思惑通りに民主党内が大きく割れて、政界再編が本当に起こるかも?と思わせるような参院選後の政界ではありますなあ。
9月の民主党代表選をにらみ、野党各党とも当面、様子見の姿勢。みんなの党の浅尾慶一郎政調会長は「民主党代表選までは難しい」と情勢を見極める姿勢を示しつつ、公務員制度改革など重点政策での政策協議にとどめる意向を示した。……部分連合に向けた調整はこれからで、民主党内には「野党はポピュリズムに走るから、まとめ上げるのは大変な作業だ」(幹部)との懸念も出ている。
■話を詰めている間にコロリと首相が交代したのでは、手を結んだ党が馬鹿を見るだけで、国民の目にも間抜けに映りますから、何処も火中の栗を拾うはずもありますまい。それにしましても、民主党幹部が誰かは分かりませんが、「野党はポピュリズムに走る」とは、1年前までの我と我が身を鏡に映したような生々しくも正確な表現でありますなあ。与党になった今の民主党政権は違うとでも考えているのなら大きな間違いですが、大丈夫でしょうか?
……参院選で51議席を獲得し「改選第1党」となった自民党だが、調査では同党の政権復帰に「期待しない」との回答が71%に上り、「期待する」は28%だった。政党支持率も15%と民主党の30%の半分にとどまり、14%まで伸ばしたみんなの党についにほぼ並ばれた。……大島理森幹事長は取材に対し「菅内閣は日本のかじを取るのにふさわしくないとしっかり(国民に)見せなければならない。われわれの政策をさらに練り上げる」と述べ、消費税増税などで民主党に先駆けて政策作りを急ぐ考えを示した。
■これから政策を練り上げて間に合うのか?とコアな自民党支持者の中にも心配する人がいそうですなあ。谷垣体制になった時に発表された方針には、しっかり「憲法改正」の文言があったのですが、選挙中には誰も口にしなかったようです。バラマキ政策は止めろ!という与党批判も、半世紀もの間、政官業のトライアングル体制でバラマキ行政を続けて来たことの総括もしないまま野党面して攻撃しても、まったく迫力が有りませんでしたなあ。
■大島幹事長に言われるまでもなく、既に「菅内閣は日本の舵取りに相応しくない」と多くの国民は思っておりますぞ。されど、それでも自民党よりはマシだと考えて、寛容の精神で辛抱強く反省してやり直すことを期待しているのだと思われます。
党内には参院選後も「対外的に『自民党が変わった』というのがない。若手がイニシアチブを取る態勢にするのが重要だ」(若手衆院議員)との執行部刷新論が根強い。谷垣総裁は9月に党役員人事を行い、若手を積極登用する意向を表明している。幹事長や国対委員長ポストなどが焦点になるが、「人気だけで選べば国会論戦が持たないし、国会重視だと今までと顔ぶれが変わらない」(閣僚経験者)というジレンマもあり、党再建は試行錯誤が続きそうだ。
7月26日 毎日新聞
■先の総選挙で若手がごっそり落選し、お呼びでないベテラン議員が再選されて戻って来たから自民党には再生の期待が持てないのでありましょう。旧参院のドンだった青木さんが、他の候補が立てる期限ぎりぎりに「発病」して長男に政権を世襲させるような芸の細かいところを見せるようでは、「自民党が変わった」と思われるようになるには随分と長い時間が必要なようです。活発な議論が期待される国会の場に「人気だけで」送り込んだら論戦に負けるような議員しか居なくなった自民党に明るい未来は無いような気がしますなあ。出て行った舛添さんや与謝野さんも、引き止められなかった自民党も、「後悔先に立たず」とホゾを噛んでいるのでしょうから、9月に民主党内で波風が立てば、水面に浮かんだ枯葉のようにしずしずと集まって来るのかも知れませんなあ。
■みんなの党を躍進させた有権者も、本当は苦し紛れの選択をしたのかも知れず、その本音は「やれるものならやってみろ!」という相当に残酷な突き放したような支持だったのではないでしょうか?このまま菅新政権が苦し紛れの選択を続けてくれれば、渡辺代表の思惑通りに民主党内が大きく割れて、政界再編が本当に起こるかも?と思わせるような参院選後の政界ではありますなあ。