■金門島の核危機があったというニュースと同じ日に、こんな報道も流れていました。
米国務省は30日、2007年版の国際テロ活動に関する国別報告を発表した。北朝鮮はイランやシリアとともに引き続きテロ支援国家に指定された。北朝鮮について……「1987年の大韓航空機爆破以来、テロ行為を支援していないと思われている」としつつも、日本赤軍のメンバーをかくまっていると指摘。「日本政府は北朝鮮の国家組織によって拉致されたと信じられている12人の安否について詳しい説明を求めている」と記した。その一方で、核問題をめぐる6カ国協議の合意に従って、朝鮮半島の非核化に向けた北朝鮮の行動と並行する形で、米国としても「テロ支援国家指定を解除する義務を果たすつもりである」としている。
■北朝鮮はリビアと違って大韓航空機爆破テロに関与したとは未だに認めていません。核爆弾も完成品を持っているのか持っていないのか、はっきり言いません。拉致事件は終わった話だと言い続けていますし、謀略活動は今でも熱心に続けていることが「美人スパイ」の検挙で明らかになっております。よど号乗っ取り犯だけは、隠しようが無いので飼い殺しにしているようですが、結局、ほとんど役に立たないただ飯喰らいだったので、恩着せがましく日本に返す方法を考えていたそうですなあ。ただのゴクツブシでは肩身が狭いとて、偽札運びや拉致の手伝いなどをしていたようですが、費用対効果は最低だったのでしょう。
■何を勘違いしたのか、日本の政治家の中にはよど号乗っ取り犯を帰国させようと熱心に交渉している人もいるとか……。ご奇特な方と言うよりも、税金の無駄遣いだと思われますなあ。日本にとって何の価値も無い老革命家たちを貰い受けた代償は驚くほど大きなものになるそうですから、あまり本気になって話を進めない方が良いでしょう。日本の同盟国である米国が怖れるのは偽札と同じ感覚で核兵器を闇商売に使われることでしょうし、やがて完成する大陸間弾道弾に小型核兵器が搭載されることでしょう。既に日本列島を標的にして放射性物質を詰め込んでミサイルで撃ちこむことは難なく出来るそうですから、日本も拉致と核とミサイルを三つ巴にしてばら売りなどしないで交渉を進めるべきでしょうなあ。それはそうと、いつも気になるのは「テロ支援国家」という呼称です。日本国内には「テロ国家支援組織」が存在しますが、北朝鮮自身は立派な?テロ国家のはずなのですが……。
テロ支援国家に指定されたのはスーダン、キューバを加えた5カ国。米政府は北朝鮮がシリアの核施設建設を秘密裏に支援したと公表した。ブッシュ大統領は4月29日の記者会見で、公表について「北朝鮮が思っている以上にわれわれが情報をつかんでいることをはっきりさせる」との目的があったと説明。核拡散やウラン濃縮も明確にするよう求めた。ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)はシリアの核施設空爆後、北朝鮮とシリアの協力は行われていないとして、指定解除に前向きに取り組む考えを示している。
5月1日 産経新聞
■怪しげな人物のホラ話と無能なCIAのウソを信じてイラクに攻め込んだブッシュ大統領が「情報」に関する発言をするというのは、出来の悪いジョークなのですが、弱腰なのか粘り腰なのか、さっぱり分からないヒル代表にも困ったものです。一説にはブッシュ大統領以上に何が何でも「業績」を上げて有利な再就職を実現しようと頑張っているそうですが、努力するにも相手をよく見てからにした方が良さそうです。ヒルさんの将来と家庭の幸福のために「第三の核」が使われたら大変な傍迷惑ですからなあ。
■ホイホイ首相の日本政府はどうかと思えば、「対テロ戦争」に諸手を挙げて大賛成した小泉政権の流れを受けたまま、国内向けには「単なる給油活動です」と説明し、対外的には「重要な軍事行動を支援している」と自画自賛し続けるのにも限界が来ているような気がします。野党の民主党でも、「安全な場所に自衛隊を派遣」などと分かったような分からないような主張をしている場合ではありません。安全な場所なら誰も助けを必要としません。「兵より食だ」という実に明快な思想を体現したボランティア青年が犠牲になったのに、日本政府は「兵か食か」も決められず、取り敢えずは「燃料補給」を続けるのだそうです。とても「次の核」を語れる立場ではありませんなあ。
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米国務省は30日、2007年版の国際テロ活動に関する国別報告を発表した。北朝鮮はイランやシリアとともに引き続きテロ支援国家に指定された。北朝鮮について……「1987年の大韓航空機爆破以来、テロ行為を支援していないと思われている」としつつも、日本赤軍のメンバーをかくまっていると指摘。「日本政府は北朝鮮の国家組織によって拉致されたと信じられている12人の安否について詳しい説明を求めている」と記した。その一方で、核問題をめぐる6カ国協議の合意に従って、朝鮮半島の非核化に向けた北朝鮮の行動と並行する形で、米国としても「テロ支援国家指定を解除する義務を果たすつもりである」としている。
■北朝鮮はリビアと違って大韓航空機爆破テロに関与したとは未だに認めていません。核爆弾も完成品を持っているのか持っていないのか、はっきり言いません。拉致事件は終わった話だと言い続けていますし、謀略活動は今でも熱心に続けていることが「美人スパイ」の検挙で明らかになっております。よど号乗っ取り犯だけは、隠しようが無いので飼い殺しにしているようですが、結局、ほとんど役に立たないただ飯喰らいだったので、恩着せがましく日本に返す方法を考えていたそうですなあ。ただのゴクツブシでは肩身が狭いとて、偽札運びや拉致の手伝いなどをしていたようですが、費用対効果は最低だったのでしょう。
■何を勘違いしたのか、日本の政治家の中にはよど号乗っ取り犯を帰国させようと熱心に交渉している人もいるとか……。ご奇特な方と言うよりも、税金の無駄遣いだと思われますなあ。日本にとって何の価値も無い老革命家たちを貰い受けた代償は驚くほど大きなものになるそうですから、あまり本気になって話を進めない方が良いでしょう。日本の同盟国である米国が怖れるのは偽札と同じ感覚で核兵器を闇商売に使われることでしょうし、やがて完成する大陸間弾道弾に小型核兵器が搭載されることでしょう。既に日本列島を標的にして放射性物質を詰め込んでミサイルで撃ちこむことは難なく出来るそうですから、日本も拉致と核とミサイルを三つ巴にしてばら売りなどしないで交渉を進めるべきでしょうなあ。それはそうと、いつも気になるのは「テロ支援国家」という呼称です。日本国内には「テロ国家支援組織」が存在しますが、北朝鮮自身は立派な?テロ国家のはずなのですが……。
テロ支援国家に指定されたのはスーダン、キューバを加えた5カ国。米政府は北朝鮮がシリアの核施設建設を秘密裏に支援したと公表した。ブッシュ大統領は4月29日の記者会見で、公表について「北朝鮮が思っている以上にわれわれが情報をつかんでいることをはっきりさせる」との目的があったと説明。核拡散やウラン濃縮も明確にするよう求めた。ヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)はシリアの核施設空爆後、北朝鮮とシリアの協力は行われていないとして、指定解除に前向きに取り組む考えを示している。
5月1日 産経新聞
■怪しげな人物のホラ話と無能なCIAのウソを信じてイラクに攻め込んだブッシュ大統領が「情報」に関する発言をするというのは、出来の悪いジョークなのですが、弱腰なのか粘り腰なのか、さっぱり分からないヒル代表にも困ったものです。一説にはブッシュ大統領以上に何が何でも「業績」を上げて有利な再就職を実現しようと頑張っているそうですが、努力するにも相手をよく見てからにした方が良さそうです。ヒルさんの将来と家庭の幸福のために「第三の核」が使われたら大変な傍迷惑ですからなあ。
■ホイホイ首相の日本政府はどうかと思えば、「対テロ戦争」に諸手を挙げて大賛成した小泉政権の流れを受けたまま、国内向けには「単なる給油活動です」と説明し、対外的には「重要な軍事行動を支援している」と自画自賛し続けるのにも限界が来ているような気がします。野党の民主党でも、「安全な場所に自衛隊を派遣」などと分かったような分からないような主張をしている場合ではありません。安全な場所なら誰も助けを必要としません。「兵より食だ」という実に明快な思想を体現したボランティア青年が犠牲になったのに、日本政府は「兵か食か」も決められず、取り敢えずは「燃料補給」を続けるのだそうです。とても「次の核」を語れる立場ではありませんなあ。
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