今回の大勝で参院の党所属議員は109人になり、衆院の党所属議員113人とほぼ肩を並べるまでになった。参院の党内での比重は増し、その結果、参院に集中する労組出身議員の発言力も相対的に増すとみられ、議長選出にも影響を及ぼしている。民主党は30日、輿石氏の任期満了に伴う議員会長選挙について、今月31日、8月1日の2日間に立候補を受け付け、8月6日投票とすることを決めた。輿石氏が立候補を見送れば、議長ポストに意欲を示したことを意味するため注目される。
7月31日 毎日新聞
■大敗したとは言え、安倍首相の「戦後レジームからの脱却」というスローガンは国民に支持されています。せっかく大勝した民主党の内部で、「55年体制」丸出しの革新勢力の内部抗争を再演したら、条件付ながら勢いで民主党に投票した多くの国民は白けてしまいます。下手をしたら次の衆議院選挙では総スカンを食わせるくらいに腹を立てるかも知れません。自民党内には、それを大いに期待している人も多いでしょう。自民党が民主党の空騒ぎを「他山の石」として結束したら、総選挙は大逆襲が成功するでしょう。
■その自民党側にも火種はたくさん取り込まれているようです。
自民党比例代表で弁護士の丸山和也氏(61)が30日未明に当選した。
……30日午前3時すぎに東京・六本木の事務所に姿を現した丸山和也氏に笑顔はなかった。……30日午後、都内で取材に応じた丸山氏は自民党の歴史的大敗に目はつり上げ、こうまくし立てた。「特別、自民党の政策がおかしかったということではない。が、大臣のレベルは話にならない」閣僚の不祥事が続出し、逆風の中で戦った丸山氏は、任命権者である安倍首相にも怒りをぶつけた。
■御本人が「自民党と書かずに丸山和也と書け!」と選挙演説でも叫んでいたくらいですから、舛添さんの人気取り用の身内批判とは別の話でしょう。
「(首相は)僕が言うことをどれだけ聞けるのか?僕は首相より年上。彼らに頼まれて出て、こうして当選した。官邸にもの申す権利はあると思う。党内部からドンドン批判していく」
■今は亡きレオナルド熊さんの名作コントに、首相官邸を強引に訪れる群馬県人というのが有りました。相棒の石倉三郎さんは皮のコートを着た守衛さんで、ニッカポッカに半纏姿の熊さんが「俺は首相の知り合いだ」と言い張って官邸に入ろうとするのですが、熊さんが主張していたのが、「選挙の時に握手されて、投票をお願いされた」から、自分は首相と深い関係を持っているというものでした。「頼まれて」立候補したと丸山さんは本気で怒っているとしたら、何処か社会常識が欠けているとしか思えませんなあ。陣笠と呼ばれる1年生議員である上に、タレント枠で当選した人には「仕事」も「使命」も「力」も有りません。
選挙中はヘロヘロになりながら戦った。暑さで体重は減り続け、週刊誌には「行列のできない丸山弁護士」と書かれ、心を痛めた。「やり切った」という自負があるだけに自民党、安倍首相のふがいなさには大きくため息をついた。
■候補者は皆、大変な思いをして走り回るのが当然なのに、丸山さんは自分だけが苦労したような勘違いをしているようですなあ。変な人を農水相に任命して自殺事件を起こし、その後任はもっと変な人だったという安倍首相は「任命責任」を追及されているわけですが、教育再生会議の座長だったヤンキー義家さん、拉致対策専門だった中山恭子さん、選挙権も持っていない丸川さんなど、今度は「出馬要請」の責任まで追及されそうな安部首相ですが、その最初の火種になるのは丸山さんみたいですなあ。「誰がこんな奴を出馬させたんだ?!」という騒ぎになったら安倍首相はアウトでしょう。
首相の続投には賛成するが「後がないくらいの気持ちでやれ」と不退転「不退転」迫るの覚悟を迫る。「後継者がいないからやるのではダメ。それでは衆院選も厳しくなる。なりふり構わずやるくらいじゃないと」初登院後の直接会談も要求した。……「首相をしかれる議員になる」決意は固い。
7月31日 スポーツ報知
■「俺は首相に頼まれた男だぞ」と、丸山さんはいつまで言い続けられるか、「首相を叱る」というのがどんな事なのかを知るまで、どれくらいの時間がかかるか、これはちょっとした見物です。もしも、社民党あたりから「頼まれた」ら、ほいほいと鞍替えしてしまうかも?
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7月31日 毎日新聞
■大敗したとは言え、安倍首相の「戦後レジームからの脱却」というスローガンは国民に支持されています。せっかく大勝した民主党の内部で、「55年体制」丸出しの革新勢力の内部抗争を再演したら、条件付ながら勢いで民主党に投票した多くの国民は白けてしまいます。下手をしたら次の衆議院選挙では総スカンを食わせるくらいに腹を立てるかも知れません。自民党内には、それを大いに期待している人も多いでしょう。自民党が民主党の空騒ぎを「他山の石」として結束したら、総選挙は大逆襲が成功するでしょう。
■その自民党側にも火種はたくさん取り込まれているようです。
自民党比例代表で弁護士の丸山和也氏(61)が30日未明に当選した。
……30日午前3時すぎに東京・六本木の事務所に姿を現した丸山和也氏に笑顔はなかった。……30日午後、都内で取材に応じた丸山氏は自民党の歴史的大敗に目はつり上げ、こうまくし立てた。「特別、自民党の政策がおかしかったということではない。が、大臣のレベルは話にならない」閣僚の不祥事が続出し、逆風の中で戦った丸山氏は、任命権者である安倍首相にも怒りをぶつけた。
■御本人が「自民党と書かずに丸山和也と書け!」と選挙演説でも叫んでいたくらいですから、舛添さんの人気取り用の身内批判とは別の話でしょう。
「(首相は)僕が言うことをどれだけ聞けるのか?僕は首相より年上。彼らに頼まれて出て、こうして当選した。官邸にもの申す権利はあると思う。党内部からドンドン批判していく」
■今は亡きレオナルド熊さんの名作コントに、首相官邸を強引に訪れる群馬県人というのが有りました。相棒の石倉三郎さんは皮のコートを着た守衛さんで、ニッカポッカに半纏姿の熊さんが「俺は首相の知り合いだ」と言い張って官邸に入ろうとするのですが、熊さんが主張していたのが、「選挙の時に握手されて、投票をお願いされた」から、自分は首相と深い関係を持っているというものでした。「頼まれて」立候補したと丸山さんは本気で怒っているとしたら、何処か社会常識が欠けているとしか思えませんなあ。陣笠と呼ばれる1年生議員である上に、タレント枠で当選した人には「仕事」も「使命」も「力」も有りません。
選挙中はヘロヘロになりながら戦った。暑さで体重は減り続け、週刊誌には「行列のできない丸山弁護士」と書かれ、心を痛めた。「やり切った」という自負があるだけに自民党、安倍首相のふがいなさには大きくため息をついた。
■候補者は皆、大変な思いをして走り回るのが当然なのに、丸山さんは自分だけが苦労したような勘違いをしているようですなあ。変な人を農水相に任命して自殺事件を起こし、その後任はもっと変な人だったという安倍首相は「任命責任」を追及されているわけですが、教育再生会議の座長だったヤンキー義家さん、拉致対策専門だった中山恭子さん、選挙権も持っていない丸川さんなど、今度は「出馬要請」の責任まで追及されそうな安部首相ですが、その最初の火種になるのは丸山さんみたいですなあ。「誰がこんな奴を出馬させたんだ?!」という騒ぎになったら安倍首相はアウトでしょう。
首相の続投には賛成するが「後がないくらいの気持ちでやれ」と不退転「不退転」迫るの覚悟を迫る。「後継者がいないからやるのではダメ。それでは衆院選も厳しくなる。なりふり構わずやるくらいじゃないと」初登院後の直接会談も要求した。……「首相をしかれる議員になる」決意は固い。
7月31日 スポーツ報知
■「俺は首相に頼まれた男だぞ」と、丸山さんはいつまで言い続けられるか、「首相を叱る」というのがどんな事なのかを知るまで、どれくらいの時間がかかるか、これはちょっとした見物です。もしも、社民党あたりから「頼まれた」ら、ほいほいと鞍替えしてしまうかも?
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