旅限無(りょげむ)

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元気なブッシュ大統領 其の参

2006-03-02 21:33:42 | 外交・情勢(アジア)
■ブッシュ大統領は出発前からパキスタンのムシャラフ大統領の名前を口にする度に、いつもに増してにやにやしている印象が有りました。何か企んでいるのではないか?と訝しんでいたのですが…。

パキスタン南部カラチの米国総領事館付近で2日、爆弾が爆発、AP通信などによると、治安部隊員ら4人が死亡、49人が負傷した。ブッシュ米大統領は訪問先のニューデリーで、爆発により米国人1人が死亡したことを明らかにした。ブッシュ大統領は4日にパキスタンを訪問する予定で、反米勢力によるテロとみられる。ブッシュ大統領は「テロリストは私のパキスタン訪問を阻止することはできない」と述べ、予定通りパキスタンを訪問する考えを示した。APなどによると、総領事館に隣接する米系のマリオットホテル駐車場で爆発。止まっていた車の中に爆弾が仕掛けられていたという。付近では多数の車が炎上、総領事館やホテルの窓ガラスが損壊した。
共同通信 - 3月2日

■短気でマヌケなテロリストが花火代わりに爆弾を吹っ飛ばしたのなら、米国はそれを察知してやらせた可能性も有りますし、自作自演とも考えられます。アルカーイダが待ち構えている物騒なパキスタンを演出するには絶好のタイミングと場所です。この演出効果が最高潮になった所でブッシュ大統領が堂々と訪問して演説する。「アルカーイダは怖くない」このハッタリが米国大統領には絶対に必要です。今頃、パキスタンは爆発が米国の芝居かどうか必死で調べているのではないでしょうか?お世話になっている米国の大統領が訪問する直前にこんな不始末を起こしてしまったムシャラフさんは真っ青になっているでしょうなあ。万一、この爆発が本当にアルカーイダの「予告編」ならば、パキスタンが物騒なリストに名前が載ってしまうかも知れません。まさかそれを急がせる為にインドが仕掛けた?どちらにしても、一筋縄では行かない場所ですなあ。


イラクで2004年10月に福岡県出身の香田証生さん=当時(24)=が殺害された事件で、首都バグダッドの警察幹部は2日、内務省が拘束した男が同日までに、香田さん殺害を自供したことを明らかにした。男は、日本政府が陸上自衛隊の「イラク撤退を拒否したため殺害した」と供述。非政府組織(NGO)やマスメディアに所属しない香田さんが「イラクに来た理由が不明確でスパイだと思った」と話しているという。男はフセイン・ファハミ容疑者で、自らが所属する組織について「神のためのイスラム戦士」と供述。国際テロ組織アルカイダに近い組織とみられる。イラクでの日本人殺害事件で、実行犯とみられる人物が特定されたのは初めて。
共同通信 - 3月2日

■テレビの映像に現われた犯人の顔は、予想通り、無学な田舎のアンチャンのようでした。何処の誰だか分からない者からの命令に従って、自分のアニキ分にくっ付いて動いているだけの鉄砲玉でしょう。最初は「身代金稼ぎ」でその後に理由も分からず殺害命令が来たのに従っただけという話です。それ以上の事は何も知らない可哀想な若者です。「イスラム原理主義」と言うと何か立派な組織のように幻惑されますが、実働部隊は貧しさの中で育った無学で世間知らずの若者の寄せ集めです。今のイランの大統領も似たような物なのでしょうが、なまじ石油で稼いだ大金を動かせるのが困ったところです。アルカーイダの資金は潤沢だと言いながら、こうして小遣い稼ぎに純情なだけの日本の青年を殺してしまうほど、貧しく愚かな集団がごろごろしているという事なのでしょう。


2004年10月にイラクを旅行中の香田証生さん=当時(24)=が武装勢力に拉致され、殺害された事件で、イラク治安当局により逮捕された国際テロ組織アルカイダ系のテロ容疑者の男が、香田さんの殺害を自供、当局が起訴していたことが1日までに分かった。男は捜査官同席の下で、時事通信イラク人通信員の取材に応じ、香田さんを殺した時の模様などを詳細に語った。男はフセイン・ファハミ・バドル被告(26)で、別のテロ事件に関連して約3週間前にバグダッド市内で内務省対テロ部隊「オオカミ旅団」により逮捕された。取り調べに対し、香田さんの殺害についても供述した。オオカミ旅団のラミ司令官によると、バドル被告は、他の複数のテロ事件と共に香田さん殺害でも起訴された。

■「オオカミ旅団」などと聞くと新左翼運動から飛び出した過激派を思い出しますが、このオオカミが新政府誕生後に何をするのかは、ちょっと心配ですなあ。それにしても、犯行後もバグダッド市内をうろうろしていたというのですから、治安状態がどんなものかは想像出来ます。



同被告はヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者が率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」に関連した武装組織のメンバーで、米軍やイラク治安部隊への攻撃などに従事していたという。バドル被告によると、香田さんは市中心部のバブアルムアッザム地区でこの組織のメンバーに拉致された。武装組織は当初、身代金と引き換えに解放することを考えていたが、上部からイラク南部サマワに展開する自衛隊の撤退を要求するよう指令が届き、撤退を迫る人質として香田さんを利用する方針に変更された。しかし、日本政府が要求を拒否したため、殺害に至った。同被告は香田さんの殺害の模様について、香田さんの首を切断しようとしたが、最後までできず、別の男の助けを借りたと述べた。時事通信 - 3月2日

■イラクで困っている人の助けになりたいと言って活動していた、自己陶酔傾向の強い3人の日本人が奇妙な拉致事件に遭遇して解放されましたが、香田君を含めて戦場に素人が足を踏み入れては行けません。日本の政府が編み出した「非戦闘地域」というのは限りなくウソに近い方便なのですからなあ。可哀想ですが、今のイラクが求めているのは民主化でも穏やかな日常でもなく、積年の憎悪が溜まっている相手の殺戮です。割って入れば双方から怨まれるだけです。親方のブッシュ大統領でさえ極秘に駐留基地に潜入して、わざとらしく七面鳥を切り分けて見せたらさっさと逃げ帰ったような場所です。そんな血の雨が降るような状態にしておいて、ブッシュ大統領の目はイランに注がれているのです。米国にとってのイラクはもう終わりです。でも日本はただでは帰れないように仕組まれているようですから、ご用心、ご用心。

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元気なブッシュ大統領 其の弐

2006-03-02 21:32:54 | 外交・情勢(アジア)
■「私は楽観主義者だ」と言い切るブッシュ大統領は、ビンラディンを押さえ込んでいるかのように動いています。少なくとも、ここには居ないという場所を選んでいるだけなのでしょうが、演技が上手なのか、本当に対テロ戦争に買っているようなイメージを生み出しているのは大したものです。

9・11テロの首謀者とされる国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者は依然、パキスタンとの国境付近に潜伏しているとされるが、ブッシュ大統領は、同容疑者について「必ず裁きを受けさせる」と述べて、アルカーイダ掃討作戦にも自信を示した。アフガンでは、過去4年間で200人以上の米兵が死亡。米軍は駐留規模を今後1万9000人から1万6000人に縮小させ、代わりに北大西洋条約機構(NATO)やオーストラリアが部隊を増派することになっている。

■厳冬のアフガンで掃討作戦に従事している兵隊さんは大変ですが、逃げ回っているビンラディンも、生きているとしたら大したものです。一説には、死んでいるのか生きているのか分からない状態が、米国にとっては最も望ましいとされます。生きていたらブッシュ大統領の立場は無くなるし、死亡が確認されたら世界中で「敵討ち」のテロが頻発するからです。アルカーイダが命令系統を維持しているのか、既にばらばらに暴れているだけなのかは分かりませんが、実際に、潜伏しているとされる地域に、米国大統領が現地の軍隊を激励に訪れるのは危険過ぎるような場所なのは確かです。

 
ブッシュ大統領の滞在はわずか5時間で、その後、インド入りした。大統領はまた、在カブール米大使館の開館記念式典に出席した後、バグラム空軍基地で、米軍兵士らを慰問し、演説した。同大統領が印パ両国訪問に先立ちアフガンに立ち寄る計画は、治安上の理由で直前まで明らかにされなかった。産経新聞 - 3月2日

■つまり、ビンラーディンが米国から逃げ回っているように、ブッシュ大統領もアルカーイダから逃げ回っているというわけです。大統領の外遊に合わせたわけでもないでしょうが、支持率が下がっている米国内には大統領に不信感を強めるようなニュースが出ています。


米ルイジアナ州ニューオーリンズのネーギン市長は1日、昨年8月のハリケーン「カトリーナ」上陸前にブッシュ米大統領が堤防決壊の危険性について説明を受けていたことを示すビデオが報じられたことに関し「驚きだ。知っていたのなら、なぜ(連邦政府の)対応があんなに遅れたのだ」と不信感をあらわにした。…市長は、事前に堤防決壊の危険性を予期していた人間はいなかったと考えていたと話した上で「今回の(ビデオ)テープを見ると、皆が十分に認識していたように見える」と述べ「意気消沈する気分だ」と語った。
共同通信 - 3月2日

■アルカーイダの同時多発テロ攻撃に関しても、事前に情報が入っていたはずだ!とマヌケぶりが責められたブッシュ大統領でしたが、米側の情報機関を混乱させる、凄まじいディスインフォメーション作戦が展開されていたという話も有りますが、アルカーイダは様々な方法で米国を完全に欺いたのでした。しかし、ハリケーンはテロ組織が仕掛けた物ではないので、単にブッシュ大統領がマヌケで無責任だったとしか言えませんなあ。上がって来る情報の意味が、本当はまったく分からない人なのかも知れませんぞ。


インド訪問中のブッシュ米大統領は2日、ニューデリーでシン首相と首脳会談を行い、インドの民生用原子力技術協力実施で合意した。会談後の共同記者会見で両首脳が発表した。両国はまた、政治、経済、軍事などあらゆる面で両国間の戦略的関係を強化することで合意。「民主主義の価値を共有するパートナー」として両国関係の基盤固めに成功、台頭する中国をにらみ、地球規模や地域の問題での協調を進めていくことを確認した。両国は、インドの原子力発電などへの米国の技術提供を可能にするため、民生用核技術協力問題で交渉を続けていた。核施設を軍事用と民生用に分離、民生用施設を国際原子力機関(IAEA)の査察対象にする作業での合意が焦点とされていた。共同通信 - 3月2日

■中国ともインドとも商売上は均等に付き合っておいて、しっかり自分達の世界戦略を着々と進める手腕は、とてもブッシュ大統領個人の頭からは出て来ません。ワシントンのシステムは恐るべきものですなあ。インドを抱き込んで核技術をどんどん援助すれば、対中国と対イランへの大いなる抑止力が生まれますし、どう転んでもインドが日本のような自動車大国にはなりそうもない。背中にパキスタンという荷物を背負って頭には中国を載せている格好のインドですから、近代化は絶対に成功しないカースト制という重石を抱え込んでいる限り、英語が通じる事を大いに利用して食い物にするつもりでしょう。インドの株式市場が好調だとか日本でも評判になっていますが、米国のハゲタカは既に美味しいところには嘴(くちばし)を深々と刺しているでしょう。「民主主義の価値を共有するパートナー」とは言いも言ったり!というところですなあ。

■これで「反テロ同盟」に組み込めれば、既に名指ししているイランに対しての攻撃に巨大な助っ人を手に入れたわけです。オマケに、本心が読み切れないタリバンを育てたパキスタンに対しても、いつでも「テロ支援国家」の汚名を着せられますから、インドはその一声を待っているかも知れません。どんなに長い時間をかけてもアフガニスタンを手に入れて、中央アジアからインド洋までを繋いでイランを完全に包囲するつもりなのでしょうが、パキスタンがその手に大人しく乗るかどうか、腐っても鯛、パキスタンはイスラムの国ですぞ!

元気なブッシュ大統領 其の壱

2006-03-02 21:32:13 | 外交・情勢(アジア)
■民主党の永田スットコドッコイ議員は、とうとう民主党員の資格を剥奪されるは、天敵の武部パパに頭を下げるわ、懲罰動議が可決されるわ、国会詰めの政治記者を狂喜乱舞させているようです。一流大学出身で米国でMBA課程に学ぶ…。何処かで聞いた事がある思ってウェキペディアで調べて見ました。

父や祖父と同じく、フィリップス・アカデミーとイェール大学で教育を受けた。その後、ハーバード・ビジネス・スクールから経営学修士(MBA)を与えられており、MBAの称号を持つ初めてのアメリカ合衆国大統領…。
1975年に原油や天然ガスの発掘会社 Arbusto Energy を興す。
1986年まで資源エネルギー産業で…数百万ドルもの損失を計上。
1989年には投資家グループと共にテキサス・レンジャーズの共同経営者になった。チームが1998年に売られた時、1,500万ドルを得た。

ベトナム戦争中、テキサス州の空軍州兵に入隊…1970年11月に中尉に昇進。その後はF-102のパイロットになり1972年まで…実戦への参加経験は無し。1978年には下院議員選挙に出馬したが、民主党候補ケント・ハンスに敗れた。1994年11月8日にテキサス州知事に当選。同職を四年務めた。

■一族の七光りだけでやって来た無能なお坊っちゃんとしか思えないのですが、スタッフに恵まれているのか、アルカイーダとの戦いやらサダム・フセインの打倒やら、戦争続きの激務に耐えている大統領です。学生時代も劣等性だったという噂が有って、MBAも寄付金と親の顔で買ったのではないか?などと言われたくらいに経営者としては最悪の経歴しか持っていません。役人にはならずに、下院議員に出馬して落選、地元の州知事をやっている内に大統領候補になって民主党のゴア候補と大接戦を演じ、何故か実の弟が州知事をしているフロリダ州の開票結果で当選したという人でしたなあ。

■永田スットコドッコイ議員の方が、実業界や官庁の中ではずっと有能だったのでしょう。最終的には周囲に助けてくれる有能なスタッフ、そして何より引き立ててくれる年長者の存在が大切だと、今回のマヌケ騒動が教えてくれました。永田スットコドッコイ議員は、選挙区で落選して比例名簿で復活したゾンビ議員ですが、辞任さえ許されなかった前原代表は、既に動くミイラ状態です。もう言葉を喋る機能を失っているようなので、間も無く電池が切れて体の動きも止まるのではないか?と心配になります。ちょっと理解に苦しむ理由で野田国対委員長だけが辞任して騒動を収めようとしたものの、今度は後任人事で丸1日を空費していたそうです。

■何の相談もしないし、頼りにもしなかった用済み扱いのベテラン議員に今頃になって頭を下げて回っても、誰も相手にしてくれなかったそうです。ブッシュ大統領は老人や黒人のスタッフを大切にするから何とかやっていられるのかも知れませんなあ。案外、無能なボンボンの方が、周りが余計な世話まで焼いてくれるので、いざという時にはあれこれと助けて貰えるのでしょう。人を人とも思わないような選ぶった者は、困った時に助けてくれる人は居ないという少年少女に騙って聞かせたい教訓話になりましたなあ。でも、前原代表は、本人は本気で謝っているつもりなのでしょうが、どこまでも人を馬鹿にしたような居丈高の印象を振りまいているようですぞ。「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」という一句は、生意気千万なホリエモンの登場で捨てられていましたが、これは大切な世間知ですなあ。誰か、掛け軸にでもしてスットコドッコやオタノシミ代表に贈ったらどうでしょう?東大や京大では教えてくれないようですから……。

■あんまり可哀想に思ったのか、渡部恒三さんが野田国対委員長の後任になってくれるのだそうですが、死相が表われている民主党のヤング・エリート集団は生ける屍(しかばね)状態です。それに比べて遥かに見劣りする経歴しか持っていないブッシュ大統領は、何が有っても上機嫌でへらへらしているのは不思議です。


ブッシュ米大統領は1日、国際テロ組織アルカーイダの掃討作戦が続くアフガニスタンを電撃訪問し、カルザイ大統領と会談した。同大統領がアフガンを訪れるのは初めて。2001年9月の米中枢同時テロを受けた米軍のアフガン攻撃でタリバン政権が崩壊した後、米国主導のアフガン復興が順調に進んでいることを印象づけるのが狙いだ。ブッシュ大統領はカルザイ大統領との共同記者会見で、「アフガンの発展に感銘を受けている。企業家層が育っていることに心を奪われた」と述べ、復興が軌道に乗っていることを強調。同国を「偉大な民主化の規範にしたい」と訴えた。

■この報道は不正確です。「電撃訪問」というよりは「極秘訪問」でしょう?何処から自国製のスティンガー・ミサイルが飛んで来るか分からない場所ですから、絶対に訪問スケジュールが外に漏れないように鉄壁の情報管理をして乗り込んだはずです。そして、「アフガニスタン訪問」ではなく「カブールに立ち寄った」のです。山岳地帯では米英軍が過酷な山狩り作戦を続けていますが、アフガニスタン全土は戦乱状態が続いていて、カルザイ大統領でさえ首都のカブール近辺しか動けないと言われています。ですからブッシュ大統領もカルザイ大統領も「アフガン復興」が順調なのか不調なのかを自分の目で見て確認する事は不可能でしょうなあ。でも、元気なブッシュ大統領は、テレもしないで真顔でこんなスピーチが出来るのです。やはり偉大な大統領なのかも知れませんが、何が偉大なのかはさっぱり分かりません。

卒業あれこれ 其の弐

2006-03-02 17:01:05 | 教育
■自分の過失で卒業を祝ってもらえない困った者がいれば、縁もゆかりも無い者によって卒業式を邪魔される者もいるようです。

福岡県警南署は28日、自分の出身高校に忍び込んで生徒の現金を盗んだとして窃盗の疑いで、福岡市城南区七隈、九州大1年杉本雅志容疑者(20)を逮捕した。調べによると、杉本容疑者は28日午後1時すぎ、福岡市南区野間の県立筑紫丘高校に侵入し、12人の生徒のかばんから現金2万5000円を盗んだ疑い。杉本容疑者は卒業式の予行演習で生徒がいなかった教室を狙い、金品を物色していた。

■大学は受験シーズンで長期休暇でしょうが、とんだ学生アルバイトも居たものです。この高校の出身者なのか、近所に下宿している大学生なのかは分かりませんが、後輩達の卒業式を温かく見守って激励の言葉の一つも掛けてやらねばならない世代が、不法侵入して窃盗とは情けない話です。


忘れ物を取りに戻った生徒が、教室から出てきた杉本容疑者を見かけ、不審に思い教師に連絡。別の教室から出てきた同容疑者を教師が呼び止め、駆け付けた警察官が問い詰めると犯行を認めたという。九州大は「同じ名前で同じ生年月日の学生がいる。本人かどうか確認中」としている。共同通信 - 2月28日

■発見された後も物色している泥棒というのもマヌケですが、学校の連絡と警察の対応が早かったのが幸いしましたなあ。物騒な物を持っていなかったのも幸いしたのでしょう。小心者のくせに妙に用心深い泥棒は、とかく罪を重くするだけなのに武器を用意しているものですから、学校の先生も命懸けの職業になってしまいましたなあ。ご苦労様です。ピストルを所持した学校荒しの事例はまだ無いようなので、遠巻きに追跡して可能な限り接触や格闘は専門家に任せるのが一番でしょうなあ。教室の机などを利用した最悪の場合を想定した格闘術を練習する学校も増えているようですが、くれぐれもお怪我の無いように願います。


2001年6月、大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)で起きた児童殺傷事件で、7人の死者と10人の重軽傷者を出した当時の2年生109人が3月15日、卒業式を迎える。

■言わずと知れた宅間守事件ですが、この惨劇が発生した当時、中国の奥地に居たものですから、事件の衝撃がどれほど大きかったのかは分かりませんでしたが、中国の全国放送でも国際ニュースのトップ項目として映像が流されていたのを覚えております。校庭に集まっている生徒達の小さな姿をヘリコプターから撮影した映像だったので、定例の避難訓練を紹介しているのか思ったら、中国人もビックリするような残虐で救いの無い大事件でありましたなあ。


事件から4年9か月。子供たちの心身に残る傷跡は今なお深く、「事件に立ち向かえる力を養ってほしい」と、学校側は事件を振り返り、自身を見つめ直す授業に取り組んでいる。…精神科医の山下仰(こう)さん(48)は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症した児童十数人のうち5人の治療にあたってきた。このうち6年生は、負傷した女児3人と事件を目の当たりにした女児1人の計4人。山下医師によると、4人とも事件当時の光景がよみがえるフラッシュバックに苦しみ、恐怖から繰り返し心身の不調に見舞われた。4、5年生になってやっと、症状は軽くなったものの、腹部と背中を刺された2人は「自分にだけ悪いことが起きるような気がする」と訴えて1人では登下校できず、親らの付き添いが必要だという。

■人生を呪い、幸せそうな全ての人を憎悪していた犯人にとっては、日本中が自分の名前を、長い間忘れないでいてくれるので本望でしょうが、幼い心を抉った深い傷は一生残り、死刑を喜んでいた宅間が逃げ回った人生の荒波と子供達は戦い続けねばなりません。


山下医師は今後の治療では進学がポイントの一つになると判断。自信を持てるよう自らの考えで進路を決めることをアドバイスし、それぞれで学校を選んだ。「中学校生活を新たなスタートと位置づけて、人間関係をどう構築していくか。それがうまくできれば、症状も改善されるだろう」と指摘。併せて、カウンセリングなどのケアも継続していく必要性を強調した。……「分岐点『ターニングポイント』」と題する授業が2月にスタートした。「友達と一緒に事件と向き合い、気持ちを整理して巣立ってほしい」と、学校側が6年生に用意した全8時間のプログラムだ。…あるクラスでは教師の問いかけから授業が始まった。「振り返って心の成長に影響を与えたものは何だろう」。児童の答えは「運動会」「クラス替え」に並んで、やはり「事件」が多かった。以降、子供たちは事件について思いをつづり、グループ討論を続けている。

■ある程度の覚悟を決めて赴く戦場でさえも、訓練された兵士の心を蝕むのですから、宅間が狙った通りの理不尽で突然の惨劇は、子供達に答えが永久に見つからない「何故」という謎を残しているでしょう。宅間の生い立ちや性格について書かれた多くの本を読んでも、成長してから精神医学や心理学の本を読んでも、その謎は解けないでしょうなあ。


「落ち込んでいた時、親や先生が励ましてくれた」「友達が優しくしてくれた」。討論では、感謝の言葉が続いた。「(犯人が通った)廊下側に座るのが怖い」と話していた児童も、話に加わった。「事件に対するみんなの思いが聞けて安心した」という声もあった。「深い傷を癒やしてくれた周囲の温かさ、事件を通じて知った命の尊さを再認識してほしい。それが、事件を乗り越えて生きていくための強さを与えてくれるはず」。学校関係者はそう話しており、カウンセラーの助言を得ながら、慎重に授業を続けていくという。
読売新聞 - 2月28日

■卒業式は、巣立ちの区切りで不安と期待、教え育てた人達にとっては達成感と満足感、まだまだ苦しい事が続くぞ!とちょっとばかり脅しも混ぜて祝ってあげねばなりません。通常は、分かれた友らとまたいつの日か成長した姿で再会するのを楽しみにしてそれぞれの道に歩み出して行くのが卒業式ですが、交通事故やら犯罪を起こして平常の社会から出て行ってしまう者も居るということでしょうか?子供が減って行くのは、単に生まれる赤ちゃんが減っているだけではないのかも知れませんなあ。

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卒業あれこれ 其の壱

2006-03-02 17:00:25 | 教育
■卒業式のシーズンです。目出度いはずの儀式が、いろいろな理由で素直には祝えなくなるような事件が目に付きました。

2日午前2時55分ごろ、茨城県古河市下大野の県道交差点で、県立高校3年の男子生徒3人が乗った乗用車が右折しようとして前方の石塀に衝突し横転、後部座席の同市関戸、渡部俊哉さん(18)が頭を強く打つなどして間もなく死亡、運転していた同市の男子生徒(18)が脳挫傷や骨盤骨折などの重傷、助手席の同市下大野、金久保淳さん(18)も胸などに重傷を負った。現場は信号機のない丁字路。古河署は乗用車が曲がりきれなかったとみて、事故原因を調べている。3人は同級生で、1日に卒業式を終えたばかりだった。別の友人の家から、それぞれの自宅に戻る途中だったという。
読売新聞 - 3月2日

■免許を持っていたのかいないのか?飲酒していたのかいないのか?この記事だけでは分かりませんが、自損事故ですから塀の修理だけで、被害者との裁判にはならないでしょうから、事故原因についてもなおざりな報道になっていますが、事実を述べただけの記事からも虚しさが伝わって来ますなあ。法律上は18歳から運転免許が取れるので、高校時代から教習所に通うちゃっかり者も多いようです。高校卒業と同時に仕事や家族の介護などで自動車を運転しなければならないのならともかく、遊び回る玩具として車を欲しがるガキンチョらが生意気に免許を取るのは考え物ですなあ。

■聞くところによると、漫画やゲームの中には違法な公道レースを格好良く描く作品が人気を呼んでいるとか、何処かの民放テレビではアニメ版を放送したり、ゲーム・ソフト宣伝も請け負っているようです。まさか、この記事に有るような若者の交通事故を報道するニュース枠に、そんなアホなCMを流す事は無いのでしょうが、どうも納得の行かない話ではあります。自動車を沢山売りたい企業としては、運転免許を取得する人が増えてくれるのが望ましいのでしょうが、余り、適性の無い者にまで売りつけるのはどうなのでしょう?卒業祝いで友人宅で何をしていたのやら、信号機が無いとはいえ深夜2時の丁字路で急カーブを切って大事故とは…。

■事故が起こる度に卒業した教習所に連絡が行って、警察が成績表を付けているとの話も有りますが、この若者を指導した教官も辛いでしょうなあ。「お前は運転に向いていない」とは言えないのでしょうし、免許を取るまで猫を被っているくらいは簡単な事でしょうし、最近では「短期間に合格」を売り物にしている教習所も増えているようですし、適性を見抜くのはますます難しいのでしょう。若い頃の俊敏さと、はっきり言って進学や就職に時間を取られない暇な高校生3年生ならば、学科試験も我慢して合格する努力ぐらいはするでしょう。卒業証書を貰ったら直ぐにハメを外す若者が、免許を取ったら凶暴なドライバーの本性を表わすのも分かるような気がしますが、やっと一人前になるところまで育てた御両親の御心痛は察するに余り有りますなあ。合掌


1日午前2時ごろ、三重県紀宝町井田の国道42号で、県立高校3年の男子生徒(18)=同県御浜町=運転の軽乗用車と紀宝町神内、店員、西正宏さん(41)運転のトラックが正面衝突。軽乗用車に同乗していたいずれも県立高校3年の和田一紀さん(18)=同県熊野市有馬町=と打屋篤士さん(18)=同=の2人が頭の骨を折るなどして死亡、双方の車の計5人が軽傷を負った。死亡した2人は別の高校だが、いずれも同日、卒業式の予定だった。県警紀宝署の調べでは、軽乗用車には定員4人を超える6人が乗車していた。運転の高校生ら三重県などの県立高校3年の男子生徒4人(いずれも18歳)が軽傷。西さんも足などにけが。

■こちらは卒業式前日の惨劇です。卒業証書も貰わずに2人の若者が頭蓋骨を割って死亡です。軽自動車に6人乗るのは、自転車に2人乗りしてじゃれていた延長でしょうか?最近の軽自動車は法律改正も有って居住性が改善され、体の大きな若者が6人乗っても何とか運転できるのでしょう。同時にエンジンも大きくなって走行性能は格段に上がっていますから、子供がじゃれ合ってアクセルを踏み込んだらなかなか止まるものではありません。まして、後ろか隣で頭の悪い奴が悪ふざけでもしようものなら、パワー・ステアリングのハンドルはつるりと回って対向車線に飛び込みますなあ。


軽乗用車を運転していた男子生徒は、2月15日に運転免許を取得したばかりで、車は家族が業者から借りていた代車だった。現場は片側1車線の見通しの悪い緩いカーブ。どちらかの車が中央線を越えたとみて調べている。事故当時、小雨が降っていた。6人の高校生はほとんど学校は異なるが、遊び仲間だったらしい。乗用車は和歌山方面から三重方面へ向かう途中とみられ、同署は6人の行動を調べている。毎日新聞 - 3月1日

■小雨降る深夜の国道、トラックは商品の輸送中だったのでしょうか?トラックの運転手が過労で居眠り運転という可能性も有りますが、過積載の軽自動車がコントロールを失って脱輪するのを逆にハンドルを切って立て直そうとしたと考えるべきでしょうなあ。夜中の2時まで遊び歩いている仲間というのはどんな連中なのでしょう?運転していたのは運転歴半月。教習所では急加速や急カーブに加えて濡れた路面の恐ろしさを体験するカリキュラムも組まれているはずですが、それも無駄になったのでしょうか?

お笑い!民主党劇場 其の弐

2006-03-02 09:59:02 | 政治
■大きな猫に寄ってたかっていたぶられているネズミたちは、沈没する船から逃げ出すやら無駄と知っていながら帆柱に登ったり、多くは俎板の上の鯉になってしまったネズミもいるようです。
 
民主党国対幹部は1日深夜、動議の扱いについて「2日の委員会付託に賛成する」と明言した。また首相は1日夜、永田氏の懲罰について「除名は死刑宣告みたいなものだ。国民から選ばれているのだから、民意を尊重しなきゃいけない」と記者団に語り、除名には慎重な姿勢を改めて強調した。

■何だか、民主党に投票した人を阿呆扱いしている皮肉にも聞こえます。ちょっと前までは、小泉チルドレンを生み出した有権者の方が阿呆扱いされていたのですが、杉村太蔵君が委員会で素人同然の質問に立ったと微笑ましい報道が流れているのですから、永田スットコドッコイ議員は一夜にして国会をひっくり返したのですなあ。


これに先立ち、首相は自民党の武部勤幹事長と会談し、メールは虚偽と明確に認めるよう民主党に求めることを確認。自民党は民主党と永田氏に対し、
(1)メールを偽物と認めるか
(2)ライブドアから武部氏側への3000万円の資金提供疑惑が事実でないとの表明
(3)武部氏と二男の名誉回復措置
-の3点について公開質問状を出し、2日正午までに明確な回答を求めた。こうした中、永田氏は1日、民主党幹部に対し、メールは本物でないとした「党声明」に従う考えを示した。 
時事通信 - 3月2日

■入院騒ぎなど起こす前に、こんな3点は始末しておくべきでしたなあ。退院会見でも、「脱水症状」の治療などと平然と言っていた永田スットコドッコイは、悪質な「二日酔い」という言葉を知らなかったのか、意識的に避けたようですなあ。残り物には福があると思い込んでヤクザな元記者からの怪しい情報を信じ込んだ自分のマヌケさ加減に気付きたくないだけのように思えてなりませんなあ。


「送金メール」問題をめぐって、都議会民主党は1日、民主党本部に対し、永田寿康衆院議員の辞職を求める申し入れを行った。前原誠司代表ら党執行部に、国民や党員に対する説明責任を果たすよう求めた。時事通信 - 3月1日

■国会議員よりも有権者に近い都議会では、毎日厳しい声が投げ掛けられる議員さんがひたすら頭を下げているのでしょう。まったく自分の落ち度ではないのですから、これは辛いですなあ。あっさりスットコドッコイが辞めてくれれば、支援者と悪口で盛り上がれるのですがなあ。


来日中のイランのモッタキ外相は1日、民主党の前原誠司代表と会談。イランの核開発について「核の軍事利用はしないが、平和的利用についての権利は行使する」と述べた。前原氏は「国際社会が納得する形で解決してほしい」と求めたが、モッタキ外相は「平和的核利用は国民が求めている」と述べるにとどめた。
毎日新聞 - 3月1日

■騒動の前から日程が組まれていたのでしょうが、イランの外相は笑いを堪えるのに大変だったのではないでしょうか?スットコドッコイ党のスットコドッコイ代表ですからなあ。そんな議員が「国際社会」などと言っても、内心は、「何を言ってんだ、このスットコドッコイ」とせせら笑っているのでしょう。「現実的脅威だ!」と言われて怒った北京政府も大笑いしているいるに違いありません。本当に、ちょっと前までは笑われていたのは杉村太蔵君だったのですぞ!今は前原代表を頂く民主党議員全員が笑われています。政治は落語ではないので、笑われるようになったら御仕舞いです。法律を作って最高の権力を持つ者なのですから、尊敬されたり畏れられねばなりません。愛されたり、親しまれる必要などないのです。まして、笑われていたら仕事になりませんなあ。嗚呼

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お笑い!民主党劇場 其の壱

2006-03-02 09:58:21 | 政治
■本日2日夕方には、新年度予算案が衆議院本会議場で可決されて参議院に送られるそうです。米国産の牛肉、ヒューザー製のマンション、総研製のホテル、今にも墜落しそうな日航機、今も犯人が捕まらない小学生殺人事件……「安全」国会は白熱していましたなあ。そのヒューザーの小嶋社長が何処かの電車の中でオッパイの大きなオネエチャンといちゃいちゃして元気だそうですし、米国の牛肉が入って来るのか来ないのか?或いは既に入っているのか?も分からないまま、フランス製のフォアグラが輸入停止になって世界のグルメを楽しんでいる場合ではなくなっています。

■ライブドア問題は、自殺か他殺かさえ分からない奇妙な事件も含めて、何がどうなっているのか分からないままで、若い起業家は何を何処までやって良いのか悪いのかが分からず困っているようですす。せっかくコンピュータと本を買い込んで個人株式トレーダーになろうと思っている人も困っています。もしかしたら、ホリエモンになろうと、取り合えず東大に入った若者の中にも困惑している人がいるかも知れません。目を外に転じれば、隣の韓国では大統領がごちゃごちゃ言っているし、北朝鮮は米国に締め上げられて断末魔で、拉致問題解決の新たな糸口も見えて来ました。インドと米国は急接近中ですし、イランとロシアの微妙な騙し合いも大詰めです。そして、我が国の自衛隊が撤収の準備を始めようとしているイラクでは、もう内戦が始まっていますし、パレスチナ政府はハマス政権になってしまい。欧州はイスラムの怒りの火がいつ再燃するか分からない。日本が大好きな国連では、次期事務総長の下馬評が出回り始めました。

■憲法改正やら皇室典範やら、議論が中途半端に宙吊り状態の問題も有ります。日航やNHKなどの国の威信がかかっている企業が経営危機を迎えているし、日経新聞の記者がインサイダー取引していたなどと言うフザケタ話も有りましたなあ。小泉改革の目玉だった道路公団や郵政の民営化だって後始末がまだ終わっていません。数え上げたら限(きり)が無いほど、野党第1党が調べ上げて政府を追求しなければならない問題は山積したまま、80兆円弱の予算があっさりと通過するのですなあ。


民主党の前原代表は1日、「送金指示メール」問題で引責辞任する野田佳彦国会対策委員長の後任人事の調整を続けた。前原氏側が就任を要請した菅直人・元代表、高木義明副代表は、いずれも固辞するなど調整は難航している。鳩山幹事長は同日、国対委員長人事について、「厳しい状況を打開していくために、早く決定しなければならない。やはり、国会対策委員会の経験がある人が望ましい」と記者団に語った。党内には、現在の執行部の体制が、前原氏に親しい議員で固められているとの不満もあり、前原氏らは、後任の国対委員長には、前原・野田グループ以外の中堅・ベテラン議員を中心に人選を進めた。

■鳩山さんが一人で民主党を守ろうと苦労しているような格好になっているようですが、永田スットコドッコイ議員が張り切ったのは、鳩山さんがホリエモン・マネーと自民党の黒い関係を無責任に口走ったのが原因ではなかったのでしょうか?


メール問題をきっかけに国会運営を巡って与党からの攻勢が強まる中で、党内には「この状況で国対委員長になるのは、火中のクリを拾うようなものだ」(中堅議員)との見方もあり、引き受け手が少ない状況だ。一方、同党は1日、党内に「メール問題検証チーム」を設置した。読売新聞 - 3月2日

■火達磨になっている民主党など、いつ焼け落ちて灰になるのか分かったものではない!と、誰もが腹の探り合いをしているのでしょうが、その本音は民主党が崩れ去った後の「再就職先」を考えているのでしょうなあ。


民主党元副代表の横路孝弘衆院副議長と社民党の福島瑞穂党首が1日夜、都内のホテルで会談し、憲法問題について「今、9条を早急に変える必要はない」との認識で一致し、今後も意見交換を行うことを確認した。会談は、福島氏が申し入れて実現。社民党は「憲法改悪をさせない国民的な連帯の核になる」(福島氏)ことを宣言しており、民主党内の憲法改正に慎重な横路氏らとの連携強化を狙った動きだ。横路氏と福島氏の会談は初めて。会談ではこのほか、ライブドアの「送金指示」メール問題をめぐる国会情勢や、社会的格差拡大問題も話題に上った。民主党の赤松広隆副代表、社民党の又市征治幹事長も同席した。共同通信 - 3月2日

■お山の大将になりたいのなら、横路さんはさっさと社民党に出戻って党首になれば良いでしょうが、今の社民党と民主党とを天秤に載せると悩ましいのでしょうなあ。日本の政治には何の影響も有りませんが…。しっかり赤松さんがくっついているのは愛らしいというのか、いじましいというべきか?まだ憲法9条で熱くなって、北朝鮮問題は他人事になっているようですなあ。


与党は1日、「送金メール」問題で提出した永田寿康民主党衆院議員の懲罰動議について、2日の衆院本会議で懲罰委員会への付託を議決する方針を決めた。民主党も応じる方針で、焦点は処分内容に移る。与党には、謝罪会見でメールを偽物とは認めなかった永田氏に対し、最も重い除名を求める意見もある。しかし、小泉純一郎首相は除名は避けるべきだとの考えを示しており、民主党の対応を見極めて慎重に検討する構えだ。

■死に損ないのネズミをいたぶる猫の気分なのでしょうが、じっくり自民党に泣きついて来そうな民主党議員を品定めするつもりなのかも知れませんなあ。さてさて、誰が最初に色目を使い始めるのやら…。

出会い系殺人を考える 其の弐

2006-03-02 01:52:01 | 社会問題・事件

昨年1年間に出会い系サイトがきっかけとなって起きた事件の摘発は前年比0・1%減の1581件で、ほぼ横ばいだったことが16日、警察庁のまとめで分かった。被害者のうち83・7%の1061人が18歳未満だった。まとめによると、児童買春が同12・2%減の654件。その一方、金銭のやりとりをせずに児童にわいせつな行為をするなどの青少年保護育成条例違反が同22・0%増の460件あった。殺人、強盗、強姦(ごうかん)などの重要犯罪は同3・2%増の98件。被害者は1267人。18歳未満の被害者は1061人で、いずれも前年からわずかに減少した。このうち高校生が477人、中学生は347人で小学生3人となっている。共同通信 - 2月16日

■この記事では、更に詳しい数値が掲載されています。やはり、見ず知らずの相手となると、強姦やら殺人やら、物騒な事件が起こっているようです。中学生やら小学生が巻き込まれているのは困ったものですなあ。高校生や中学生時代に殺されてしまったら元も子もないのですが、命が有ったとしても、相手も分からぬややこしい感染症になってしまったり、妊娠の問題も有るでしょう。何よりも、こういう青春時代を送って後に、綺麗な花嫁さんになってしまえるのでしょうか?おちおち、新郎にもなれませんなあ。


新潟市寺尾、会社員、松下薫(23)、同市寺尾、無職、西山祐樹(22)の両容疑者を逮捕。先月中旬、出会い系サイトで知り合った新潟市の女子高校2年生(17)に対し、西山容疑者の自宅でみだらな行為をした疑い。毎日新聞 - 2月26日font color="#000000">

■二十歳そこそこの若造が、どうして高校生を漁っているのか分かりませんが、こんな事をやっているから婚期が遅れてしまうのではないでしょうか?その内にこうして犯罪者になって取り返しが付かなくなってしまうのはマヌケな話ですし、刑期が短くてもこれからは日本でも「性犯罪者」は再犯を警戒して監視されるようになるようですから、一生、後ろ指を差されるような楽しくない人生が待っていますなあ。本名まで全国紙に掲載されると、ちょっと困るでしょうに。17歳の女子高生の名前が出ないのは青少年の将来を考えての事なのでしょうが、この女の子が新潟から東京に出て来て恋人が出来たら……野暮な心配は止めておきます。


インターネットで知り合った女子中学生に男性を紹介し売春させたとして、京都府警少年課と堀川署は22日、児童福祉法違反と児童買春(あっせん)の疑いで、大阪市淀川区の中学2年の少女(14)を逮捕した。児童の保護が目的の同法違反で児童を逮捕するのは全国でも珍しいという。調べでは、少女は昨年12月、ネットの出会い系サイトの掲示板に「何でもします」と書き込んだ京都市下京区の中学2年の女子生徒(14)=に、大阪市の会社員(25)=児童買春容疑で逮捕=を紹介するとメールで連絡し、大阪で引き合わせて、売春させた疑い。少女は会社員から5万5000円を受け取り、うち2万円を生徒に渡したという。堀川署によると、少女は女子生徒を同じ会社員にさらに売春させようとしたが、生徒が断わったため「警察にばらす」と脅迫。生徒と親が同署に相談し、事件が発覚した。少女は調べに「お金をいっぱい持っていると安心できる」と話しているという。京都新聞 - 2月22日

■14歳の俗に言う「ポン引き」娘が同級生に売春させてという話ですが、同種の犯罪はなかなか減りませんなあ。京都と大阪を文字通り股にかけて商売するとは本格的です。脅迫までするのですから、この道で大成?するように頑張ってもらうしかないかも知れませんなあ。


交際していた男性を殺害したとして、埼玉県警越谷署は1日、殺人容疑で同県桶川市の無職少女(19)を逮捕した。「別れ話がもつれて、コードで首を絞めた」と供述しているという。調べでは、少女は同日午前10時ごろ、同県越谷市平方のホテルで、同市三野宮の無職伊藤貴幸さん(33)の首を絞めて殺害した疑い。少女から「(伊藤さんが)ベッドで倒れた」との連絡を受けたホテル従業員が119番。伊藤さんは同日午前11時20分ごろ、運ばれた病院で死亡が確認された。2人は約1カ月前に出会い系サイトを通じて知り合ったという。時事通信 - 3月1日

■出会ってから「1ヶ月」で絞め殺すとは、やはり気軽に出会うと幕切れも短絡的になるのでしょうか?それにしても1ヶ月の交際で相手の何が分かると言うのでしょう?殺すほどの理由を見つけるにしても短か過ぎるように思えるのですが、「捨てられる」という理由だけで十分なのでしょうか?


TBSは1日、出会い系サイトに虚偽のプロフィルを書き込み、交際相手の女性とトラブルを起こした人事労政局厚生部の50代の部次長を諭旨解雇処分にしたと発表した。TBSによると、部次長は結婚しているにもかかわらず、独身を装ったほか、プロデューサーと偽るなど、うそのプロフィルを掲載。この情報を信じて交際していた女性と結婚話を巡ってトラブルになった。女性との間で示談は成立したが、TBSは「会社の名誉、信用を著しく傷つけた」などとして懲戒処分にした。読売新聞 - 3月1日

■オウム事件で弁護士一家皆殺しの切っ掛けを作った放送局ですからなあ。まあ、「出会い系殺人事件」にならなかったのは救いとも言えますぞ。こうして並べてみると、暇を持て余している人が多いという事なのでしょうが、妄想を楽しむなら、もう少し上品に密かにやって欲しいものですなあ。ますます携帯電話の機能は充実して、「コンテンツ」も豊富になり、使用料もどんどん安くなるのですから、こうした事件は無くなりはしないでしょう。そして、「海外でも使える!」サービスも普及するそうですから、国際的な「出会い系殺人事件」というのも起こるのでしょうなあ。

■有線の固定電話しか無かった頃は、知らない人と言葉を交わすのは、「間違い電話」の時だけでした。考えてみれば、見ず知らずの人とつながってしまう「出会い系」という電話サービスも、本当は「間違い電話」なのではないでしょうか?まあ、「間違い」にはいろいろな意味が有るのですが……。

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出会い系殺人を考える 其の壱

2006-03-02 01:51:08 | 社会問題・事件
■いつぞやのテレビ・ニュースで、『パチンコ必勝法』とか言う雑誌を全国のコンビニや書店で売りまくって荒稼ぎしている或る業者の追跡レポートを観た覚えが有ります。出版不況の中、この雑誌はなかなかの人気だそうなのですなあ。パチンコにはとんと縁が無いので詳しい事は分かりませんが、ちょっと考えれば、全国で売られている「必勝法」が本物なら、全国のパチンコ屋さんは片っ端から倒産閉店するはずなのですが、「新装開店!」「新台入れ替え!」などのチラシ広告やら店先のポスターは元気ですぞ。ならば、合法的に必ず儲かる方法などは存在しないと分かるはずなのですが、一種の異常心理になっているのか、藁をも縋(すが)る思いでこの種の雑誌を買う人が結構な数に上るそうです。

■雑誌自体は「必ず儲かる!」割には何万円もするわけではなく、通常の雑誌と大差無い値段のようですが、雑誌の中の広告頁に、「必勝マシーン」とか言う小さい割りには高価なオモチャのような機械が掲載されていて、どうやら雑誌で懇切丁寧に説明してくれる「巨万の富が貴方のものに!」なるには、この機械を買わねばならない仕組みなっているそうですなあ。ここで、ちょっと変だなと思えれば被害は少なくて済むのですが、高価な機械を注文してしまうと大変な事になるそうです。その「必勝マシーン」は操作が簡単なのに、効果的に使えるようになるのは超人的な訓練と、人並み外れた忍耐力が必要なのだそうです。何より、実地訓練となりますと、馬鹿みたいに玉代が掛かって仕方が無いとかで、或る女性はパチンコ台を自分で購入して特訓を重ねたのだそうです。結果は勿論、元々作ってしまった借金が何倍にも増えてしまったという、当たり前の話でした。

■しかし、この女性が思い余って販売元にクレームの電話を入れてみると、訓練と才能が不足していると言われて取り付く州も無いのは当然としても、よくよく雑誌を見てみれば、インチキ機械の販売会社と雑誌の発行元は同じ住所だった事に気が付いて、やっと事の次第が分かったというオチが付きます。


全国の警察が05年に摘発した出会い系サイトに関係した事件の被害者1267人のうち、1052人(83%)が18歳未満の女性だったことが警察庁のまとめで分かった。このうち、約9割が児童買春、青少年保護育成条例違反の被害者で、依然として出会い系サイトが児童買春などの温床になっている実態が浮かんだ。出会い系サイトへのアクセス手段は05年中の検挙件数1581件(前年比1件減)のうち96%が携帯電話。03年12月施行の出会い系サイト規制法で、児童の利用禁止の明示などが義務付けられ、警告件数は施行後05年末までに延べ99件を数えたが、同庁は「監視の網をかいくぐるサイトが後を絶たない」として、特に携帯サイトを中心に実態調査を進める意向だ。
また、児童ポルノ事件の摘発は04年の23件から53件に急増。04年7月改正の児童買春・児童ポルノ禁止法で規制対象となった単純製造(撮影)での摘発が40件を占めた。毎日新聞 - 2月16日
 
■コンビニ店で、買い忘れていた雑誌を買おうとする度に、最近の週刊漫画雑誌の表紙には下着だか水着だか分からない布を身にまとった娘さんの写真ばかりで、内容とはまったく関係の無い表紙を怪訝に眺める事があります。その横には仕切りが有って「18歳未満…」の雑誌が並んでいます。何でも売っているのがコンビニ店の特色ですから、例の『パチンコ必勝法』も売っているのでしょうが、子供が買ってはいけない雑誌コーナーの表紙には、「人妻」「浮気」「出会い系」などの大きな文字が躍っているようです。体験談や実話を騙(かた)った冗談ヤラセ雑誌なのでしょう。「本当にあった話」などという騙るに落ちている表紙も見かけますなあ。これも『必勝法』と同じように、サイトで商売している会社が宣伝用に発行している雑誌なのだろうと見当は付くのですが、中には中身を本気にして人生を棒に振るうっかり者も出て来るのが世の中の面白いとところでしょうなあ。

■記事に出ている「1267件」という被害件数は、全国の書店やコンビニ店の数と雑誌の発行部数を考えると、随分と少ないようなので、雑誌をウソや妄想として楽しむ余裕の有る人も多いのかも知れません。しかし、一般の店で「児童買春」に関する情報を提供している雑誌などが売られているのでしょうか?探した事が無いので定かではないのですが、極限られた特殊な趣味の持ち主が秘密のルートから情報を入手するのか、単にサイト上を妄想に任せて検索していて見つけるものなのか、ちょっとした謎です。コンビニ店で見かける年齢制限の仕切りは何の役にも立っていないのか、噂話に尾ひれがついて遊び半分で携帯をおもちゃにしている内に犯罪に巻き込まれるのか、原因は分かりませんが、子供が遊びで売春を始めるのは感心しませんなあ。昔の日本や最貧国の娘さん達のように、家族を養うために追い詰められての売春は避けようもない悲劇ですが、どうもこうした児童買春に巻き込まれる子供達が生活保護を受けている家庭の子供だとは思えないのですが、どうなのでしょう?給食費が支払えない家庭や、餓死者も出るほどに社会の格差は広がっているとは聞きますが、子供に売春をさせて一家が生き延びている家庭は無いような気がしますなあ。(其の弐に続きます)

余り役立たない調査ですが…

2006-03-02 00:15:27 | 教育
■外国の生徒と日本の生徒との比較調査の詳しい結果が発表されました。


日米中韓の4か国の中で、日本の高校生は学校の成績や進学への関心度が最も低いという実態が1日、文部科学省所管の教育研究機関による意識調査で明らかになった。米中韓では「勉強ができる生徒」を志向する傾向が強いのに対し、日本は「クラスの人気者」になりたいという生徒が多く、日本の高校生の“勉強離れ”が際だつ結果となっている。調査は青少年の意識研究などを行う財団法人「日本青少年研究所」と「一ツ橋文芸教育振興会」が昨年秋、日米中韓の高校1~3年生計約7200人を対象に実施した。

■特に驚くべき調査結果が出たわけではありませんが、数値化された1つの傾向が見えるので取り上げてみます。


それによると、「現在、大事にしていること」(複数回答可)のトップは、米国が「成績が良くなること」で74・3%、中国と韓国が「希望の大学に入学すること」でいずれも80%近かった。これに対し、日本は「友人関係がうまくいくこと」(39・8%)、「思い切り遊んだり、好きなことをしたりすること」(34・6%)が上位に並んだ。

■誠に日本の子供達は素直に育っている事が良く分かります。勉学よりも同僚との摩擦を避け、周囲と波風立てずに過ごそうとしているのは、彼等の教師達です。学力よりも、教室内にトラブルが起こる事を何よりも恐れて過剰に校則を重大視したり、教科書以外の本はほとんど読まず、今時の流行に遅れないように子供に人気が高いテレビ番組を熱心に研究して、授業の中にも「今風の話」を取り入れて、「楽しい授業」を工夫しているつもりになっている教師が多いのではないでしょうか?生徒には、トラブルを起こさない事、表面的だけで良いから仲良くする事をのべつ幕なしに言い聞かせたり、頼んだりしている教師はいないでしょうか?


「いい大学に入れるよう頑張りたいか」という問いに、「全くそう思う」と回答した生徒は、中国64・1%、韓国61・2%、米国30・2%で、日本は最下位の25・8%。また、「どんなタイプの生徒になりたいか」を尋ねたところ、米中韓は「勉強がよくできる生徒」が67・4~83・3%を占めたが、日本は「クラスのみんなに好かれる生徒」が48・4%でトップだった。

■生徒の尊敬を集めるのが、磨き上げた知性や蓄えた教養だとは思わない教師が多くなれば、生徒も真面目な顔をして「どうして勉強しなければ行けないんだ?」と学校で問い掛けるようになりますし、教師自身も一緒になって悩んだりします。最悪の教師になると、取り合えず偏差値を高くしておけば、気楽な公務員になれるから、学校の成績は良い方が安心だ、などと真面目に答えるようです。中には、教え子に学校の教員という職業が、他の職業に比べてどれほど楽で安定しているかを得々と語るような勘違い教師もいるようです。これらは、単なる想像ではなく、子供達の口から聞いた現実に存在している教師の話です。この種の文章を書く時には、必ず書き添えねばならない「勿論、知性と教養を身に付ける事に喜びと誇りを持って立派な教育を実践している人も多いでしょう」という但し書も、だんだん怪しくなっているような気がします。


逆に日本の高校生が他の3か国に比べ、「非常に関心がある」と回答した割合が高かった項目は、漫画やドラマなどの「大衆文化」(62・1%)、「携帯電話や携帯メール」(50・3%)、ファッションやショッピングなどの「流行」(40・2%)など。米中韓でいずれも50%前後だった「家族」は、日本では32・4%にとどまった。

■学校の先生からの教えから将来の夢や希望が見出せない子供達は、半分はウソでしかないテレビ画面に釘付けになるでしょうし、何しに行っているのか良く分からない学校生活を快適なものにするためには、携帯電話によるコミュニケーションは欠かせないようです。勉強が主でなくなった学校ほど、退屈で恐ろしい場所も無いでしょうなあ。


調査を担当した日本青少年研究所の千石保所長は「未来志向の米中韓に対し、日本の高校生は現在志向が顕著で、『勉強しても、良い将来が待っているとは限らない』とさめた意識を持っている」と指摘している。読売新聞 - 3月1日

■この調査には、教師に対する意識調査や、教員を志望した理由などのデータが欠けているので、余り実りの多い情報は見つけられません。親が子供に期待する将来像も知りたいところですし、保護者が学校に何を求めているのかも調べなければなりません。そうしなければ、教師が親たちの勝手な思い込みと高望みと妄想に振り回される苦しみは見えて来ません。大学のカリキュラム内容、大学での指導者、各地の教育委員会の採用事情など、教育の問題を子供の意識調査の結果から論じるのは不毛なだけでなく危険でしょうなあ。

■教師の質が低下した!と怒る前に、皆が所属している世代と社会の中から教員の職を選んでいる仲間として見なければなりませんし、随分昔の、先生は「聖職者」か「労働者」かの論争も、何となく労働者じゃないのかなあ、程度の尻すぼみに終わっているような気がします。子供の目から見れば、親や教師の存在はとても大きなものであるのは、太古の昔から変わらない事も再確認しておく必要が有るでしょう。学校に勉強以外の使命や注文を押し付けるのを止める事から始める必要があるのではないでしょうか?

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