■ブッシュ大統領は出発前からパキスタンのムシャラフ大統領の名前を口にする度に、いつもに増してにやにやしている印象が有りました。何か企んでいるのではないか?と訝しんでいたのですが…。
パキスタン南部カラチの米国総領事館付近で2日、爆弾が爆発、AP通信などによると、治安部隊員ら4人が死亡、49人が負傷した。ブッシュ米大統領は訪問先のニューデリーで、爆発により米国人1人が死亡したことを明らかにした。ブッシュ大統領は4日にパキスタンを訪問する予定で、反米勢力によるテロとみられる。ブッシュ大統領は「テロリストは私のパキスタン訪問を阻止することはできない」と述べ、予定通りパキスタンを訪問する考えを示した。APなどによると、総領事館に隣接する米系のマリオットホテル駐車場で爆発。止まっていた車の中に爆弾が仕掛けられていたという。付近では多数の車が炎上、総領事館やホテルの窓ガラスが損壊した。
共同通信 - 3月2日
■短気でマヌケなテロリストが花火代わりに爆弾を吹っ飛ばしたのなら、米国はそれを察知してやらせた可能性も有りますし、自作自演とも考えられます。アルカーイダが待ち構えている物騒なパキスタンを演出するには絶好のタイミングと場所です。この演出効果が最高潮になった所でブッシュ大統領が堂々と訪問して演説する。「アルカーイダは怖くない」このハッタリが米国大統領には絶対に必要です。今頃、パキスタンは爆発が米国の芝居かどうか必死で調べているのではないでしょうか?お世話になっている米国の大統領が訪問する直前にこんな不始末を起こしてしまったムシャラフさんは真っ青になっているでしょうなあ。万一、この爆発が本当にアルカーイダの「予告編」ならば、パキスタンが物騒なリストに名前が載ってしまうかも知れません。まさかそれを急がせる為にインドが仕掛けた?どちらにしても、一筋縄では行かない場所ですなあ。
イラクで2004年10月に福岡県出身の香田証生さん=当時(24)=が殺害された事件で、首都バグダッドの警察幹部は2日、内務省が拘束した男が同日までに、香田さん殺害を自供したことを明らかにした。男は、日本政府が陸上自衛隊の「イラク撤退を拒否したため殺害した」と供述。非政府組織(NGO)やマスメディアに所属しない香田さんが「イラクに来た理由が不明確でスパイだと思った」と話しているという。男はフセイン・ファハミ容疑者で、自らが所属する組織について「神のためのイスラム戦士」と供述。国際テロ組織アルカイダに近い組織とみられる。イラクでの日本人殺害事件で、実行犯とみられる人物が特定されたのは初めて。
共同通信 - 3月2日
■テレビの映像に現われた犯人の顔は、予想通り、無学な田舎のアンチャンのようでした。何処の誰だか分からない者からの命令に従って、自分のアニキ分にくっ付いて動いているだけの鉄砲玉でしょう。最初は「身代金稼ぎ」でその後に理由も分からず殺害命令が来たのに従っただけという話です。それ以上の事は何も知らない可哀想な若者です。「イスラム原理主義」と言うと何か立派な組織のように幻惑されますが、実働部隊は貧しさの中で育った無学で世間知らずの若者の寄せ集めです。今のイランの大統領も似たような物なのでしょうが、なまじ石油で稼いだ大金を動かせるのが困ったところです。アルカーイダの資金は潤沢だと言いながら、こうして小遣い稼ぎに純情なだけの日本の青年を殺してしまうほど、貧しく愚かな集団がごろごろしているという事なのでしょう。
2004年10月にイラクを旅行中の香田証生さん=当時(24)=が武装勢力に拉致され、殺害された事件で、イラク治安当局により逮捕された国際テロ組織アルカイダ系のテロ容疑者の男が、香田さんの殺害を自供、当局が起訴していたことが1日までに分かった。男は捜査官同席の下で、時事通信イラク人通信員の取材に応じ、香田さんを殺した時の模様などを詳細に語った。男はフセイン・ファハミ・バドル被告(26)で、別のテロ事件に関連して約3週間前にバグダッド市内で内務省対テロ部隊「オオカミ旅団」により逮捕された。取り調べに対し、香田さんの殺害についても供述した。オオカミ旅団のラミ司令官によると、バドル被告は、他の複数のテロ事件と共に香田さん殺害でも起訴された。
■「オオカミ旅団」などと聞くと新左翼運動から飛び出した過激派を思い出しますが、このオオカミが新政府誕生後に何をするのかは、ちょっと心配ですなあ。それにしても、犯行後もバグダッド市内をうろうろしていたというのですから、治安状態がどんなものかは想像出来ます。
同被告はヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者が率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」に関連した武装組織のメンバーで、米軍やイラク治安部隊への攻撃などに従事していたという。バドル被告によると、香田さんは市中心部のバブアルムアッザム地区でこの組織のメンバーに拉致された。武装組織は当初、身代金と引き換えに解放することを考えていたが、上部からイラク南部サマワに展開する自衛隊の撤退を要求するよう指令が届き、撤退を迫る人質として香田さんを利用する方針に変更された。しかし、日本政府が要求を拒否したため、殺害に至った。同被告は香田さんの殺害の模様について、香田さんの首を切断しようとしたが、最後までできず、別の男の助けを借りたと述べた。時事通信 - 3月2日
■イラクで困っている人の助けになりたいと言って活動していた、自己陶酔傾向の強い3人の日本人が奇妙な拉致事件に遭遇して解放されましたが、香田君を含めて戦場に素人が足を踏み入れては行けません。日本の政府が編み出した「非戦闘地域」というのは限りなくウソに近い方便なのですからなあ。可哀想ですが、今のイラクが求めているのは民主化でも穏やかな日常でもなく、積年の憎悪が溜まっている相手の殺戮です。割って入れば双方から怨まれるだけです。親方のブッシュ大統領でさえ極秘に駐留基地に潜入して、わざとらしく七面鳥を切り分けて見せたらさっさと逃げ帰ったような場所です。そんな血の雨が降るような状態にしておいて、ブッシュ大統領の目はイランに注がれているのです。米国にとってのイラクはもう終わりです。でも日本はただでは帰れないように仕組まれているようですから、ご用心、ご用心。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
『チベット語になった『坊っちゃん』』発売中!
------------------------------------------
パキスタン南部カラチの米国総領事館付近で2日、爆弾が爆発、AP通信などによると、治安部隊員ら4人が死亡、49人が負傷した。ブッシュ米大統領は訪問先のニューデリーで、爆発により米国人1人が死亡したことを明らかにした。ブッシュ大統領は4日にパキスタンを訪問する予定で、反米勢力によるテロとみられる。ブッシュ大統領は「テロリストは私のパキスタン訪問を阻止することはできない」と述べ、予定通りパキスタンを訪問する考えを示した。APなどによると、総領事館に隣接する米系のマリオットホテル駐車場で爆発。止まっていた車の中に爆弾が仕掛けられていたという。付近では多数の車が炎上、総領事館やホテルの窓ガラスが損壊した。
共同通信 - 3月2日
■短気でマヌケなテロリストが花火代わりに爆弾を吹っ飛ばしたのなら、米国はそれを察知してやらせた可能性も有りますし、自作自演とも考えられます。アルカーイダが待ち構えている物騒なパキスタンを演出するには絶好のタイミングと場所です。この演出効果が最高潮になった所でブッシュ大統領が堂々と訪問して演説する。「アルカーイダは怖くない」このハッタリが米国大統領には絶対に必要です。今頃、パキスタンは爆発が米国の芝居かどうか必死で調べているのではないでしょうか?お世話になっている米国の大統領が訪問する直前にこんな不始末を起こしてしまったムシャラフさんは真っ青になっているでしょうなあ。万一、この爆発が本当にアルカーイダの「予告編」ならば、パキスタンが物騒なリストに名前が載ってしまうかも知れません。まさかそれを急がせる為にインドが仕掛けた?どちらにしても、一筋縄では行かない場所ですなあ。
イラクで2004年10月に福岡県出身の香田証生さん=当時(24)=が殺害された事件で、首都バグダッドの警察幹部は2日、内務省が拘束した男が同日までに、香田さん殺害を自供したことを明らかにした。男は、日本政府が陸上自衛隊の「イラク撤退を拒否したため殺害した」と供述。非政府組織(NGO)やマスメディアに所属しない香田さんが「イラクに来た理由が不明確でスパイだと思った」と話しているという。男はフセイン・ファハミ容疑者で、自らが所属する組織について「神のためのイスラム戦士」と供述。国際テロ組織アルカイダに近い組織とみられる。イラクでの日本人殺害事件で、実行犯とみられる人物が特定されたのは初めて。
共同通信 - 3月2日
■テレビの映像に現われた犯人の顔は、予想通り、無学な田舎のアンチャンのようでした。何処の誰だか分からない者からの命令に従って、自分のアニキ分にくっ付いて動いているだけの鉄砲玉でしょう。最初は「身代金稼ぎ」でその後に理由も分からず殺害命令が来たのに従っただけという話です。それ以上の事は何も知らない可哀想な若者です。「イスラム原理主義」と言うと何か立派な組織のように幻惑されますが、実働部隊は貧しさの中で育った無学で世間知らずの若者の寄せ集めです。今のイランの大統領も似たような物なのでしょうが、なまじ石油で稼いだ大金を動かせるのが困ったところです。アルカーイダの資金は潤沢だと言いながら、こうして小遣い稼ぎに純情なだけの日本の青年を殺してしまうほど、貧しく愚かな集団がごろごろしているという事なのでしょう。
2004年10月にイラクを旅行中の香田証生さん=当時(24)=が武装勢力に拉致され、殺害された事件で、イラク治安当局により逮捕された国際テロ組織アルカイダ系のテロ容疑者の男が、香田さんの殺害を自供、当局が起訴していたことが1日までに分かった。男は捜査官同席の下で、時事通信イラク人通信員の取材に応じ、香田さんを殺した時の模様などを詳細に語った。男はフセイン・ファハミ・バドル被告(26)で、別のテロ事件に関連して約3週間前にバグダッド市内で内務省対テロ部隊「オオカミ旅団」により逮捕された。取り調べに対し、香田さんの殺害についても供述した。オオカミ旅団のラミ司令官によると、バドル被告は、他の複数のテロ事件と共に香田さん殺害でも起訴された。
■「オオカミ旅団」などと聞くと新左翼運動から飛び出した過激派を思い出しますが、このオオカミが新政府誕生後に何をするのかは、ちょっと心配ですなあ。それにしても、犯行後もバグダッド市内をうろうろしていたというのですから、治安状態がどんなものかは想像出来ます。
同被告はヨルダン人テロリスト、ザルカウィ容疑者が率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」に関連した武装組織のメンバーで、米軍やイラク治安部隊への攻撃などに従事していたという。バドル被告によると、香田さんは市中心部のバブアルムアッザム地区でこの組織のメンバーに拉致された。武装組織は当初、身代金と引き換えに解放することを考えていたが、上部からイラク南部サマワに展開する自衛隊の撤退を要求するよう指令が届き、撤退を迫る人質として香田さんを利用する方針に変更された。しかし、日本政府が要求を拒否したため、殺害に至った。同被告は香田さんの殺害の模様について、香田さんの首を切断しようとしたが、最後までできず、別の男の助けを借りたと述べた。時事通信 - 3月2日
■イラクで困っている人の助けになりたいと言って活動していた、自己陶酔傾向の強い3人の日本人が奇妙な拉致事件に遭遇して解放されましたが、香田君を含めて戦場に素人が足を踏み入れては行けません。日本の政府が編み出した「非戦闘地域」というのは限りなくウソに近い方便なのですからなあ。可哀想ですが、今のイラクが求めているのは民主化でも穏やかな日常でもなく、積年の憎悪が溜まっている相手の殺戮です。割って入れば双方から怨まれるだけです。親方のブッシュ大統領でさえ極秘に駐留基地に潜入して、わざとらしく七面鳥を切り分けて見せたらさっさと逃げ帰ったような場所です。そんな血の雨が降るような状態にしておいて、ブッシュ大統領の目はイランに注がれているのです。米国にとってのイラクはもう終わりです。でも日本はただでは帰れないように仕組まれているようですから、ご用心、ご用心。
-------------------------------------------
■こちらのブログもよろしく
雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
『チベット語になった『坊っちゃん』』発売中!
------------------------------------------