■4年に1度の五輪大会が間も無く開催されるというのに、どうも期待感が盛り上がらず広がっていないようです。昨夜は極秘非公開で開会式のリハーサルが行われた由。毎年の建国記念の国慶節などで、市民生活を完全に麻痺させてしまう「大動員」命令に慣れている人達も、さすがに真夏の夜に駆り出されると翌日に疲れが残るでしょうなあ。国慶節のパレードともなりますと、1ヶ月前から昼夜逆転の生活が始まり、商店も飲食店もお昼寝休業になるとかで、外食が習慣になっている北京市民は実に不便な暮らしが続くとか……。今回はイベントの時間が短いので、リハーサルも1週間程度で済みそうなので引っ張り出される人達もオリンピック気分で誤魔化せる程度の疲れに耐えれば良いだけかも?でも、今頃の北京は夜でも暑いでしょうなあ。
北京五輪開幕まであと1週間余となる中、北京市内のホテルが予約が埋まらず苦戦している。押し寄せる外国人観光客で連日満室のはずが、最高級の五つ星でも2割が空室。四つ星以下は半分にも満たない状況……。今月26日、北京市西部にまた一つ、五つ星ホテルが開業した。美泉宮飯店。ヨーロッパの歴史的建造物を思わせる外観で……鳥の巣まで車で20分の好立地が売り物だ。「でも、実はまだ半分しか完成していないんです」と支配人補佐の陳少強さん(48)。正面玄関の左右に両翼を広げるように北館と南館を配置する構造になるはずだったが、南館の場所には、閉店したショッピングセンターが取り壊されないまま残っている。開業したのは北館だけで、サウナやジムがオープンするのは来年11月になる。
■新築されるのは本格的なホテルばかりでなく、コンドミニアム風に自炊して長期滞在型のオリンピック見物を想定してマンション型の物件が驚くほどたくさん建てられているという話ですが、そちらも皮算用がすっかり外れて借り手が見つからずに困っているそうですなあ。政府が「必ず大成功させよう!」と言うべきところを、「北京五輪は大成功する」と断言口調で宣伝したのが悪いのか、それを真に受けて投資や投機に走った方が悪いのか?既にツアー会社は参加希望者が揃わず、ヤケクソの半値割引に踏み切っているそうですから、多額の借金をして五輪景気に便乗して大儲けしようと思った人達の中から、夜逃げや自殺者が出ない事を祈るばかりであります。
通常の3倍以上と強気の宿泊費を設定する五つ星ホテルもあるが、美泉宮飯店は1500元(約2万2500円)~2000元(約3万円)の正規料金に据え置く。それでも大会後半の予約率は50%以下という。北京五輪組織委の今月15日までのまとめによると、五つ星ホテルの平均予約率はどうにか80%で、四つ星以下は40%台。食の問題や大気汚染への不安に、「五輪開幕までにまだ三十数軒開業する」(組織委)という供給過剰が不人気に拍車をかけている。
■最高級ホテルに滞在して五輪見物をするのは誰なのでしょう?案外、地方政府の大幹部やら共産党や人民解放軍と癒着して荒稼ぎした成金連中がぞろぞろと北京に集まって散財するだけだったりすると、外貨をたっぷり稼ごうという皮算用が狂いますなあ。まあ、海外からやって来る宿泊客の多くは、変に安い宿に泊まると、窃盗・強盗・スリ・置き引きの餌食にされそうだし、食事をしようにもドブ川氷を浮かべた怪しげな色つきドリンクやらダンボール入り肉饅が出て来るような悪い予感がするので、バカ高い値段を平気で要求する宿なら、それなりのサービスをするだろう、と考えているのかも?しかし、チャイナの恐ろしさと凄さは、そのような世界の常識を軽々と超えますぞ!御用心、御用心。
1泊1000元の“五輪料金”を設定するホテルチェーン。予約担当の女性は「チェーンなので価格はどこも統一」と言いながら、「特別割引で600元。さらに100元値引きする用意があります」と背に腹は代えられぬ様子だった。
7月31日3時4分配信 読売新聞
■これはよ~く覚えておきましょう。最初に吹っかける言い値は「倍額」です。「チェーン店の規定料金だ」などと能書きを言っても、それは薄っぺらな建て前です。客が弱気で愚か者ならば、好き放題に高値を吹っかけて毟り取る!その場合、騙される方が悪いのですなあ。その流儀は公的な場でも同じで、ODAだろうが善意の国際親善だろうが、支払う者にはそれだけの能力が有っただけのこと。四川省でのパンダ大震災でも、日本からの援助で建設された学校が崩壊しなかったという話がありましたが、ピンハネ山分け分をたっぷりと上乗せした金額をホイホイ支払ってくれたからこそ、真っ当な材料で建設されたことを立証したような話です。
北京五輪開幕まであと1週間余となる中、北京市内のホテルが予約が埋まらず苦戦している。押し寄せる外国人観光客で連日満室のはずが、最高級の五つ星でも2割が空室。四つ星以下は半分にも満たない状況……。今月26日、北京市西部にまた一つ、五つ星ホテルが開業した。美泉宮飯店。ヨーロッパの歴史的建造物を思わせる外観で……鳥の巣まで車で20分の好立地が売り物だ。「でも、実はまだ半分しか完成していないんです」と支配人補佐の陳少強さん(48)。正面玄関の左右に両翼を広げるように北館と南館を配置する構造になるはずだったが、南館の場所には、閉店したショッピングセンターが取り壊されないまま残っている。開業したのは北館だけで、サウナやジムがオープンするのは来年11月になる。
■新築されるのは本格的なホテルばかりでなく、コンドミニアム風に自炊して長期滞在型のオリンピック見物を想定してマンション型の物件が驚くほどたくさん建てられているという話ですが、そちらも皮算用がすっかり外れて借り手が見つからずに困っているそうですなあ。政府が「必ず大成功させよう!」と言うべきところを、「北京五輪は大成功する」と断言口調で宣伝したのが悪いのか、それを真に受けて投資や投機に走った方が悪いのか?既にツアー会社は参加希望者が揃わず、ヤケクソの半値割引に踏み切っているそうですから、多額の借金をして五輪景気に便乗して大儲けしようと思った人達の中から、夜逃げや自殺者が出ない事を祈るばかりであります。
通常の3倍以上と強気の宿泊費を設定する五つ星ホテルもあるが、美泉宮飯店は1500元(約2万2500円)~2000元(約3万円)の正規料金に据え置く。それでも大会後半の予約率は50%以下という。北京五輪組織委の今月15日までのまとめによると、五つ星ホテルの平均予約率はどうにか80%で、四つ星以下は40%台。食の問題や大気汚染への不安に、「五輪開幕までにまだ三十数軒開業する」(組織委)という供給過剰が不人気に拍車をかけている。
■最高級ホテルに滞在して五輪見物をするのは誰なのでしょう?案外、地方政府の大幹部やら共産党や人民解放軍と癒着して荒稼ぎした成金連中がぞろぞろと北京に集まって散財するだけだったりすると、外貨をたっぷり稼ごうという皮算用が狂いますなあ。まあ、海外からやって来る宿泊客の多くは、変に安い宿に泊まると、窃盗・強盗・スリ・置き引きの餌食にされそうだし、食事をしようにもドブ川氷を浮かべた怪しげな色つきドリンクやらダンボール入り肉饅が出て来るような悪い予感がするので、バカ高い値段を平気で要求する宿なら、それなりのサービスをするだろう、と考えているのかも?しかし、チャイナの恐ろしさと凄さは、そのような世界の常識を軽々と超えますぞ!御用心、御用心。
1泊1000元の“五輪料金”を設定するホテルチェーン。予約担当の女性は「チェーンなので価格はどこも統一」と言いながら、「特別割引で600元。さらに100元値引きする用意があります」と背に腹は代えられぬ様子だった。
7月31日3時4分配信 読売新聞
■これはよ~く覚えておきましょう。最初に吹っかける言い値は「倍額」です。「チェーン店の規定料金だ」などと能書きを言っても、それは薄っぺらな建て前です。客が弱気で愚か者ならば、好き放題に高値を吹っかけて毟り取る!その場合、騙される方が悪いのですなあ。その流儀は公的な場でも同じで、ODAだろうが善意の国際親善だろうが、支払う者にはそれだけの能力が有っただけのこと。四川省でのパンダ大震災でも、日本からの援助で建設された学校が崩壊しなかったという話がありましたが、ピンハネ山分け分をたっぷりと上乗せした金額をホイホイ支払ってくれたからこそ、真っ当な材料で建設されたことを立証したような話です。