■ロシアとの交渉は決裂すると先を読んだ中国外務省は、しっかりイランと話し合いをしています。
中国外務省の劉建超報道副局長は28日、呂国増外務次官(西アジア、北アフリカ担当)が24~26日、イランを訪問し、アフマディネジャド大統領や核交渉責任者のラリジャニ最高安全保障委員会事務局長とそれぞれ会談し、核開発問題について協議したことを明らかにした。劉副局長によると、会談で呂次官は、外交手段を通じた問題解決に向かうような条件や雰囲気づくりに努めるよう要請した。イラン側は国際原子力機関(IAEA)と協力関係を保ちつつ、IAEAの枠内で適切な解決手段を追求したいとの意向を示したという。
毎日新聞 2006年3月1日
■石油をたっぷり輸入している日本は、何をしているのでしょう?無駄足になっても外務大臣が飛んで行って、話が噛みあわなくても、今年の被曝記念式典に大統領を招待するくらいの芸当は出来たのではないでしょうか?もしかすると、広島の記念館を見て、アフマディネジャドさんは、その破壊力に狂喜するような茶番劇になっても、被爆国日本の立場を示す絶好の機会だと思うのですがなあ。
中国訪問中のパキスタンのムシャラフ大統領は20日、北京で胡錦濤国家主席ら中国指導部と相次いで会談した。両国はテロとの戦いの協力を約束したほか、資源・エネルギー分野や貿易面での交流促進を確認した。中国からパキスタンへの武器売却についても協議したとみられる。毎日新聞 - 2月20日
■北京政府にとっての当面の「テロ勢力」は、ウイグル自治区で動き回っている反政府組織でしょうから、ムシャラフさんはそれが同じイスラム教徒だと知った上で、協力を約束しなければならなかったわけです。自分達が育てたタリバンも、出たり入ったりしているアルカーイダも、仲間なのか敵なのかはっきりさせられない苦しい立場のムシャラフさんは、カーン博士一人を悪役に仕立てて辛うじて国際的な立場を維持しています。それらの事情を全部承知の上で、ブッシュ大統領は、パキスタンに乗り込んで「テロとの戦い」を謳い上げるのでしょうなあ。どんな顔してムシャラフ大統領は歓迎するのでしょう?
中国がパキスタンに対し、30万キロワット級の加圧水型原子力発電所2基を供与することで基本合意に達していたことが28日、分かった。パキスタン政府高官が明らかにした。中国は2004年、核関連物質・技術の輸出を規制する原子力供給国グループ(NSG)に加盟しており、西側外交筋は今回合意が履行されればNSGの指針に抵触する可能性があるとしている。政府高官によると、パキスタンは2月19日からのムシャラフ大統領の訪中時に、32万5000キロワットの原発2基の供与を打診、中国指導部が同意の意思を示した。パキスタンは当初、60万キロワット級の原発を望んでいたが断念した。両国の関係当局が資金や技術面などの協議を進めている。
共同通信 - 2月28日
■インドには原子力発電所をどんどん売りつけるブッシュ大統領は、パキスタンには売って上げません。せっかく内緒で作ろうと思っていたのにパキスタンはカーン博士が勝手にやったんだ!と、支離滅裂な説明をしているようですが、ブッシュ大統領はその釈明に理解を示しながら、インドに戦闘機付きで原子力発電所を並べて上げますから、パキスタンは万が一にも、イスラエルが実行した「バビロン作戦」を真似をして超低空で侵入して攻撃する事も出来なくなりますなあ。でも、本気で「テロとの戦い」を実行したら、大統領暗殺事件が起こるのでしょう。下手をするとインド軍が一気にカシミール問題を力ずくで解決してしまうかも知れませんなあ。そうなれば、中国人民解放軍とも直接対決する危険が高いのですが、ブッシュ大統領の表情を見ている限り、それでも何とかなりそうですから、物騒です。
曹剛川・中国共産党中央軍事委員会副主席が、「中国は国防費を増額するべきだ」との見解を示した。訪中しているスイスのサムエル・シュミット国防相との会談の際に語った。曹・中国共産党中央軍事委員会副主席は中華人民共和国中央軍事委員会副主席、国務委員、国務院国防部部長なども兼任している。曹・軍事委員会副主席は、「中国は国防費を増額し、武器や装備を改善し、軍の現代化レベルを向上すべきだ」と述べた。また、その一方で「国防費の増額は、国家の安全と領土の(防衛の)ためのもので、いかなる国の脅威になるものでもなく、まして世界及び地域の安全に挑戦するものではない」と主張した。シュミット国防相は25日から中国を訪問していた。サーチナ・中国情報局 - 2月28日
■この記事だけでは何の事やらさっぱり分かりませんが、スイスと聞いて宮崎アニメの『アルプスの少女ハイジ』を思い浮かべていては、話がぜんぜん見えなくなります。北朝鮮の闇カネやライブドアの裏カネなどで、スイスの銀行が相当に怪しい!ことは最近の日本人が知ったようですが、スイスと言えば、ミルク・チョコレートでなく、高級時計!それをもう少し進めると、熱心な武器生産国という姿が見えて来ます。バチカンのローマ法王を古めかしい制服で護衛しているのは伝統的にスイスの兵隊だというのは有名ですが、ドイツの技術を学んで発展したスイスの武器産業は、なかなかのブランドです。日本の自衛隊が使用している武器にも元を質せばスイス製が見つかりますぞ。
■陸海空、いずれの軍隊にも必要な機関砲なら、スイスのOERLIKON CONTRAVES社がお奨めで、故障の少ない高性能拳銃や自動小銃ならSIG社、近代戦の陸上戦闘には欠かせない装甲車ならMOWAG社(米GDLS社傘下)など、立派な「死の商人」が揃っております。世界の専門家に陰で笑われるような骨董品を並べている中国人民解放軍は、世界の武器産業にとっては草刈場でしょうなあ。但し、知的所有権の意味を知らない国なので、うっかりした取り引きをすると、複製されて転売するので、絶対に真似できない高性能で高品質の完成品を売りつけたいところです。スイスの高性能商品は打ってつけでしょうなあ。
■こういう狸と狐の化かし合いが熱を帯びている時に、日本の国会は何をしているのでしょう?せっかく、裁判所が「外務省に機密費は不要だ」と判断してくれたと言うのに、外交政策の建て直しをする絶好の機会なのですから、外交通を辞任している前原さんは、さっさと子分を連れて分離独立してスットコドッコイ新党を結成すれば良いと思いますぞ。ムネオさんと連携して、外交専門政党で十分役に立ちますぞ!ムネオさんや佐藤優さんに嫌われたら御仕舞いですが……。
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雲来末・風来末(うんらいまつふうらいまつ) テツガク的旅行記
五劫の切れ端(ごこうのきれはし)仏教の支流と源流のつまみ食い
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中国外務省の劉建超報道副局長は28日、呂国増外務次官(西アジア、北アフリカ担当)が24~26日、イランを訪問し、アフマディネジャド大統領や核交渉責任者のラリジャニ最高安全保障委員会事務局長とそれぞれ会談し、核開発問題について協議したことを明らかにした。劉副局長によると、会談で呂次官は、外交手段を通じた問題解決に向かうような条件や雰囲気づくりに努めるよう要請した。イラン側は国際原子力機関(IAEA)と協力関係を保ちつつ、IAEAの枠内で適切な解決手段を追求したいとの意向を示したという。
毎日新聞 2006年3月1日
■石油をたっぷり輸入している日本は、何をしているのでしょう?無駄足になっても外務大臣が飛んで行って、話が噛みあわなくても、今年の被曝記念式典に大統領を招待するくらいの芸当は出来たのではないでしょうか?もしかすると、広島の記念館を見て、アフマディネジャドさんは、その破壊力に狂喜するような茶番劇になっても、被爆国日本の立場を示す絶好の機会だと思うのですがなあ。
中国訪問中のパキスタンのムシャラフ大統領は20日、北京で胡錦濤国家主席ら中国指導部と相次いで会談した。両国はテロとの戦いの協力を約束したほか、資源・エネルギー分野や貿易面での交流促進を確認した。中国からパキスタンへの武器売却についても協議したとみられる。毎日新聞 - 2月20日
■北京政府にとっての当面の「テロ勢力」は、ウイグル自治区で動き回っている反政府組織でしょうから、ムシャラフさんはそれが同じイスラム教徒だと知った上で、協力を約束しなければならなかったわけです。自分達が育てたタリバンも、出たり入ったりしているアルカーイダも、仲間なのか敵なのかはっきりさせられない苦しい立場のムシャラフさんは、カーン博士一人を悪役に仕立てて辛うじて国際的な立場を維持しています。それらの事情を全部承知の上で、ブッシュ大統領は、パキスタンに乗り込んで「テロとの戦い」を謳い上げるのでしょうなあ。どんな顔してムシャラフ大統領は歓迎するのでしょう?
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