スティーヴン・スピルバーグ監督。
まさにおたくのために作られた燃え映画。
座席の右に「分かる」ボタンがあったら5分に1回くらい押してた。
あと孤高の天才、彼の不器用な友情…みたいなのが好きな人にもおすすめです。
じょぶずとウォズニアックみたいなああいうやつ!
荒廃した世界で、人々はジェームズ・ハリデーが創造した
「オアシス」という仮想空間に没頭することで現実から逃避していた。
ハリデーはすでに故人で、彼は「オアシス」内に3つの鍵を隠し、
それらを見つけたものにオアシスを譲ると遺言をしていた。
主人公は鍵を見つけるべくハリデーのゲームに勤しんでいたが、
非常に難易度が高く、失敗続きの毎日だった…というあらすじ。
オタクカルチャーへの愛情や、異性や同性への好きという感情が詰まった映画です。
キューブリック監督の「シャイニング」が好きな人は見るべき!
ラストまでばれ
予告段階では、選ばれし若者にハリデーの人格をDLして肉体乗っ取りとか
そういうSFかなって思ってたんですが、
もっと切ない、不器用な両片想いの話でした。
ハリデーは天才だけど精神面が未熟で、
大切に思っていた友情を自分で壊してしまったけど、
それに気付いた時はもう時間がなくて、幾らお金があっても取り戻せなかった。
その後悔とか、モローへの気持ちとかを表現したくて
それであんな壮大な財宝探しイベントのプログラムを組んでしまうところが
また良くも悪くも天才の天才たる所以なんですよね…。
直接言えば10分で済むのに。
ハリデー役のマーク・ライランスも、モロー役のサイモン・ペグもいい演技でした。
あと天才に焦がれすぎて憎しみまでに至った凡人であるベン・メンデルソーンも良かった。
主人公とアルテミスの恋愛に関しては少々もっさりしてる。ジュマンジが1歩リード。
いや、この映画のメインはハリデーとモローの関係だからいいんだ…。
おたくはオタクトークに好感を抱き、ついつい早口になり、
夢中になると口半開きになり、天才の前で舞い上がって、
初めてオフで会った仲間に最初はびっくりするけど後からじわじわ
「あっ納得……」ってなったり、そしてコミュ力がないんですよね。
敵の分析班の女子、最初は社のために分析してたのに、
最後のほう自分の推理に夢中になっちゃって、
早口でビャーって喋りはじめて、実況にガチ集中してるところ
とっても気持ちが分かりました。
シャイニング
シャイニングねたがあるのは事前に知ってたのですが
まさかオーバー・ルックホテルが舞台になるとは思っておらず、
例の音楽も流れて、私的にはあそこがクライマックスでした。
237号室のバスルームのグリーン!双子の水色のドレス!
キングが映画のシャイニングもキューブリック監督も大嫌いなのは
ホラー沼住人には有名ですが、
(ジャスティスリーグでも思ったのですけど)
アメリカ人のおたくのキング履修率ってどのくらいなんだろう。
日本だと1割以下のような気がするけど…。
「シャイニング」の物語のなかで出てきた鍵が、
みんなスラスラ言えるところとか、こいつら大好き…!って思いました。
1人だけ映画を見てない、っていうのがまたいいんですよ。
原作「ゲームウォーズ」にはシャイニングネタがないっぽいので監督ありがとう!
というか3つの試練自体が違うっぽい?
シャイニング以外ではゴジラとガンダムの使い方が最高だったのと、
あとゼメキス監督ねた多めだったのが嬉しかった。
アドバイザーでマシ・オカさんの名前があった。
ディズニー勢は水も漏らさぬ鉄壁の守りで…あの…はい…。
「レディ・プレイヤー1」に出てきたキャラクターや意匠(ねたばれ注意)
http://www.monkey1119.com/entry/readyplayerone-easteregg
すごい。私は1~2割くらいしか分かってなかった。