黒沢清監督。同タイトルの舞台劇の映画化です。
不条理SFラブロマンス…?
夫との不仲に苦しんでいた妻は、数日行方不明になって
戻ってきた時には人格が変わっていた夫に戸惑う。
また米軍と政府の不自然な動きを追っていた記者は、
妙に馴れ馴れしい少年に声を掛けられる。
彼等は宇宙人だと名乗り、
侵略の前に人間の持つ概念を収集しているのだと明かす、というあらすじ。
冒頭とあらすじはホラーっぽい(スナッチャー系)んですが、
宇宙人と人間の奇妙なやりとりを時間を掛けて描く不思議な映画です。
前半はなかなかいいぞって思ってたんですが、
後半集中が切れて瓦解した感じがする。
ラストばれ
松田龍平さんてそういえば素で宇宙人に憑依されてそうというか(笑)
素足で釘を踏み抜いても「いてー…」くらいの反応で済みそう。(個人の意見です)
なので憑依される役とってもお似合いでした。
というか地球人に対してまったく慈悲の心はないが、
自分が「ガイド」と定めた相手だけは傷つけないし、
他の人間が傷つけようとするとそれを守るために容赦しないって
なにこのBLと少女漫画の爆売れ黄金パターン…って思いました。
なので長谷川博己さんファンは大満足の作品だと思います。
相手役の宇宙人、鎧武でミッチーをやっていた子かー。
宇宙人3人みなかわいくて、彼等の人間とのやり取りがよかったです。
ヒロインは、なんかこう「クリーピー」のヒロインと似た感じの性格設定ですね。
しかし侵略シーンは予算的にかなり厳しいものを感じたので描かないほうがよかったし、
なんか分からんけど侵略途中でやめたし、
なんか分からんけど奥さん意識障害が残ったし(与えた直後は平気だったのに)
なんか分からんけど概念消失した人は回復しつつあるよって、
なんか分からん多すぎだと思いました。
(私はメタファの類を起承転結の下位の下位に位置付けているので考慮しません)