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「CUBE 一度入ったら、最後」

2021年10月25日 | ホラー映画

1997年のカナダのソリッドホラー「CUBE」の正式リメイク。
私はこの映画がとても好きで、
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品をずっと追ってきました。
立方体のセットを一つ作って、連続する立方体の中に閉じ込められた男女の話を撮影すると、
実際は密室劇であるにもかかわらず場面転換ができるのと同時に、
セットの予算が大幅に削減できるという、画期的なアイディアです。
実在の刑務所を元に名付けられた登場人物たちは
生き残りと脱出のために協力するのだが…というあらすじですが、
結局どういうことなのか、今もまだ正しい解釈は明らかになっていません。
(CUBEを見ようと思った方は、監督ヴィンチェンゾ・ナタリと書いてあるのをご覧ください)
(続編が色々出たのですがそれらに監督は関わっていないので)

日本版は大筋が元のままで、
日本人受けしなさそうなところは改変してあります。
少しグロシーンあり。

ラストばれ

オリジナル版では発達障害の成人がいたのですが心を閉ざした子供に変更されました。
それとオリジナル版には女医や理数系女学生がいたがどっちも消えた。
数学の素養は主人公に引き継がれた。
濃い設定の人は引っ込んで、会社役員とかアルバイターとか
普通っぽいひとで揃えてあった。
それで家族の死とトラウマを菅田将暉さんが乗り越える的な話になって、
すごく邦画だなという感じだったんですが
元々のCUBEが不条理ものだしエゴむき出しだし、そもそも日本人向けじゃないんですよ。
やわらか改変するならなぜ癖の強いCUBEを日本でリメイクしようとしたのだ…?と思った。

主題歌の星野源さん「Cube」、すごく頑張って内容を歌詞に混ぜてくださっているが、
あまりチャカポコした音楽にマッチする内容ではないので、あー…という感じだった。
お仕事なので仕方ないのでしょうけども。

ところで「CUBE」ってサイコロステーキ元祖だろうか?とふと思ったが
北斗の拳が先かな?どうだろう。
それと最近閃いたんですが、オリジナル版「CUBE」って
空間と次元の話だったのかもって、ふと思いました。
同監督「NOTHING ナッシング」もそうで、連作なのかなって。



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