映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「イン・ザ・ハイツ」

2021年08月09日 | ミュージカル映画
ラテンアメリカからの移民の多いマンハッタンのワシントンハイツ。
ドミニカやキューバ、プエルトリコからやってきた人々、およびその孫子たちは
互いに助け合いながら生活してきた。
ドミニカからの移民であるウスナビは、父の食料品店を受け継ぎ
いとこのソニーと協力して経営しているが、
いつかはドミニカに帰るという夢を持っていた。
ウスナビが思いを寄せるヴァネッサはデザイナーになる夢を持ち、
大学に進学した、地区の期待の星であるニーナは悩みを持って帰郷した。
彼らそれぞれの思いを歌にしたミュージカルです。舞台版の映画化。

ラップやラテンミュージックが次々と流れますが、リズムがすごい。
なんとなくウキウキした気持ちになります。

予告
https://www.youtube.com/watch?v=rEj04GDi5_0

内容ばれ

親に連れられてアメリカに来た子たちはビザがないため
運転免許が取れないし、大学に進学することができない。
そして不法移民扱いになるため、送還される措置もありうる。
(オバマ政権下では送還猶予措置があったが、
トランプ元大統領がそれを廃止し、その後裁判で争われることになった)
しかし大学に進学したニーナも、レストランで従業員と間違われたり
寮で泥棒扱いを受けたりとあらゆる差別に遭遇して心が折れてしまう。
移民第一世代の親たちも、言語の強制や低賃金に苦しめられる。
そして現在の彼等は、地区一帯が高額所得者向けに開発が進んでいるので
やがて地価の高騰で住処を追われてしまう。
当然ながら映画内では諸問題の大半は解決せず宙に浮いたままなので、
彼等の生き生きとした表情や明るい色彩、
音楽のパワーがなければ相当な鬱映画になったと思います。
それほどに楽曲は躍動感にあふれ、ちからがありました。

エンドロール後に1シーンあります。
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