足の不自由な車椅子の少女は生まれつき病弱で、
皮膚炎や気管支炎なども患い、
母親は献身的な看病を続けていた…と思われたが
実は少女の疾病はすべて母親の故意の投薬によるものだった。
事実を知った少女は、逃げ出そうとするが…
というあらすじのサスペンス。
モラハラ支配からの命懸けの脱出の過程は非常にハラハラしました。
そもそも、家から出られない状態で、ネット環境も制限されていて、
親がエネルギー充填120%のサイコパスって気付く事すら難しいと思いますが、
主人公の少女はめちゃくちゃかしこくてつよいので、
ある日きっかけがあって疑問を持ちます。
とてもよくできたサスペンス。
(あ、でも例外的に、モラハラ被害者の逃亡が気にくわない人向けではない)
(愛情を裏切ったとか恩知らずという風に感じる人が時々いるようです)
ラストまでばれ
少女は犬用の筋弛緩剤を長年服用させられていて足がマヒしているのですが、
対する母親は年季の入ったプロのサイコパスなので、
これは無理なのではないか…と思ってました。
少女を監禁するときも、ドアにカギをかけ、ドアの外に棒をかませ、
階段の昇降機も破壊しておくという念の入りよう。
少女は工作好きのスキルを活かしてなんとか逃げようとします。
最近、脚の不自由な少女が支配から逃れる邦画を見ましたが
全然違うので見比べると面白かったです。
脇役と主役の違いですね。
(あと赤の他人の母娘のせいで何の関係もないおじさんの命が
危険にさらされる映画も連続で見た。おじさーん!!)
ラスト、被害者が許すことでハッピーエンドとする作品が多いですが、
私は別に許さなくてもよい派なので、このラストは好きです。
主人公が幸せなのは何よりだけど、幸せは幸せ、怒りは怒り、
そこは別会計なのでね!
たしかリアルに同じ事件があって、
それが元になっていて最後に写真が出るかと思いましたが、特に触れられず。
ディーディー・ブランチャード殺害事件。