ネットショッピング最大手DAILY FASTの荷が、
到着してすぐ爆発が起こり死者が出る。
着任したばかりのセンター長は問題を解決しようとするが、
第二第三の爆発事故が起こり…というあらすじ。
邦画には珍しい、骨太かつエンタテインメントもきちんと入った作品でした。
ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」のキャラクタが登場しますが、
事件解決のきっかけになる人たちという立ち位置のため、
ドラマ未視聴でも問題なくお話を理解できます。
(「アンナチュラル」と「MIU404」、どちらもおすすめドラマです)
塚原あゆ子監督、脚本は野木亜紀子さん。
DAILY FASTは、どこからどう見てもamazonなんですけど、
流通の問題を扱っていて、ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」などを連想した。
それにしても満島さん演じるセンター長が、仕事ができる上に
メンタルが999カンストくらい強くて、「薬物を打っているのか…?」という感じだった。
そりゃあ出世するわ…高給とるわ…。
私は舟渡さんとは比較にならない能力と地位ですが、
あの、仕事がやばい時のワニワニパニック感を思い出して脂汗が出た。
今後どんなにやばい状況になっても、
「ラストマイルのあれよりましだ」と思うことにします。
なので現在仕事で限界状態の人は、ちょっと精神衛生上よくないかも…。
(あと就労経験がない、または少ない人はこの映画の評価は少し下がるかも?)
ラストまでばれ
あの状況で、昨日のうちにX線検査機を10基ポチっといた、って言われたら
一生ついて行きます…って言うやろ。
あと、その指示、書面にして出せよなっていう反射速度と笑顔よかった。
あの嗅覚がない人間は滅ぶ。
八木さんの本部へのブチギレ電話もな…分かる…分かるよ。
(でも八木さんへの処分なしに改善したから結構人情味のある会社だね)
梨本さんの、評価に加算されない前職の技能を隠すのすごく分かる。
脳が動かなくてロッカーに鍵を差し込めないのも分かる。
でも私なら削除処理は自分のアカウントではやらないな…。
諸々の事情で入手した他社員のパスワードで入るかな。
労働の煮凝り映画だった…。
(映画の最後にもテロップが出ましたが、なんか最近気持ちが変だな?って思ったら病院行こうな!)
舟渡さんのあの強さでも3年目に不眠になる激務ってどんなだろう。
舟渡さん、最初の印象は感じ悪く、次にミスディレクションの役割を負い、
そのあたりからじわじわ好感度を上げてくるテクニカルな人物造形だった。
見に行って良かった。
登場時間は短かったけどアンナチュMIU勢みんな健康そうで、
仲良く働いておるようだった。
MIUの曲がかかって、「ウオオオオオオオ!」って盛り上がりました。
(正確には伊吹さんのテーマ。ケルトっぽいイリアンパイプス?のやつ)
塚原監督の爆発の撮り方(モールの爆発)、
空と爆炎、人のスローモーション、
みたいなださいやつじゃなくて良かったです。
飛ぶ物体、防犯カメラ風、鳥瞰、と矢継ぎ早のショットで
少し実録っぽかった。
今回の犯人、すごい意志力、行動力と忍耐力と度胸だった。
犯人にも一種の才能があった。
愛の思い出回想や愛情の吐露とか一切ないのがクールだった。
もはやあれは愛云々じゃない。
彼がああなった罰を受けるべきなのは、
amazo…DAILY FASTなのか自分なのか、判別不能だったので両方罰した。
あとラストの1件は、あれがないと結末が重すぎるので
絶妙なバランスだった。
映画とは関係ない労働の話
「家族を想うとき」の感想でも書いたが、
各国で同じ問題が出ていて根本的な解決策が必要だと思う。
子供のうちからよい労働者になるべく教育され、競い合わされ、
多数の落伍者を出し、最低限の生命活動に必要な時間以外は働く私たち。
そして他者への労りを持たず、価格や労働環境において
他者を痛めつける人間ほど高い地位を得やすい現在の状況はおかしいと思う。
到着してすぐ爆発が起こり死者が出る。
着任したばかりのセンター長は問題を解決しようとするが、
第二第三の爆発事故が起こり…というあらすじ。
邦画には珍しい、骨太かつエンタテインメントもきちんと入った作品でした。
ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」のキャラクタが登場しますが、
事件解決のきっかけになる人たちという立ち位置のため、
ドラマ未視聴でも問題なくお話を理解できます。
(「アンナチュラル」と「MIU404」、どちらもおすすめドラマです)
塚原あゆ子監督、脚本は野木亜紀子さん。
DAILY FASTは、どこからどう見てもamazonなんですけど、
流通の問題を扱っていて、ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」などを連想した。
それにしても満島さん演じるセンター長が、仕事ができる上に
メンタルが999カンストくらい強くて、「薬物を打っているのか…?」という感じだった。
そりゃあ出世するわ…高給とるわ…。
私は舟渡さんとは比較にならない能力と地位ですが、
あの、仕事がやばい時のワニワニパニック感を思い出して脂汗が出た。
今後どんなにやばい状況になっても、
「ラストマイルのあれよりましだ」と思うことにします。
なので現在仕事で限界状態の人は、ちょっと精神衛生上よくないかも…。
(あと就労経験がない、または少ない人はこの映画の評価は少し下がるかも?)
ラストまでばれ
あの状況で、昨日のうちにX線検査機を10基ポチっといた、って言われたら
一生ついて行きます…って言うやろ。
あと、その指示、書面にして出せよなっていう反射速度と笑顔よかった。
あの嗅覚がない人間は滅ぶ。
八木さんの本部へのブチギレ電話もな…分かる…分かるよ。
(でも八木さんへの処分なしに改善したから結構人情味のある会社だね)
梨本さんの、評価に加算されない前職の技能を隠すのすごく分かる。
脳が動かなくてロッカーに鍵を差し込めないのも分かる。
でも私なら削除処理は自分のアカウントではやらないな…。
諸々の事情で入手した他社員のパスワードで入るかな。
労働の煮凝り映画だった…。
(映画の最後にもテロップが出ましたが、なんか最近気持ちが変だな?って思ったら病院行こうな!)
舟渡さんのあの強さでも3年目に不眠になる激務ってどんなだろう。
舟渡さん、最初の印象は感じ悪く、次にミスディレクションの役割を負い、
そのあたりからじわじわ好感度を上げてくるテクニカルな人物造形だった。
見に行って良かった。
登場時間は短かったけどアンナチュMIU勢みんな健康そうで、
仲良く働いておるようだった。
MIUの曲がかかって、「ウオオオオオオオ!」って盛り上がりました。
(正確には伊吹さんのテーマ。ケルトっぽいイリアンパイプス?のやつ)
塚原監督の爆発の撮り方(モールの爆発)、
空と爆炎、人のスローモーション、
みたいなださいやつじゃなくて良かったです。
飛ぶ物体、防犯カメラ風、鳥瞰、と矢継ぎ早のショットで
少し実録っぽかった。
今回の犯人、すごい意志力、行動力と忍耐力と度胸だった。
犯人にも一種の才能があった。
愛の思い出回想や愛情の吐露とか一切ないのがクールだった。
もはやあれは愛云々じゃない。
彼がああなった罰を受けるべきなのは、
amazo…DAILY FASTなのか自分なのか、判別不能だったので両方罰した。
あとラストの1件は、あれがないと結末が重すぎるので
絶妙なバランスだった。
映画とは関係ない労働の話
「家族を想うとき」の感想でも書いたが、
各国で同じ問題が出ていて根本的な解決策が必要だと思う。
子供のうちからよい労働者になるべく教育され、競い合わされ、
多数の落伍者を出し、最低限の生命活動に必要な時間以外は働く私たち。
そして他者への労りを持たず、価格や労働環境において
他者を痛めつける人間ほど高い地位を得やすい現在の状況はおかしいと思う。