映画の豆

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「月光露針路日本 風雲児たち」(つきあかりめざすふるさと)

2020年10月04日 | 舞台

原作:みなもと太郎
演出脚本:三谷幸喜

松本幸四郎さん(私が長らく染五郎さんと認識していたかた)主演の
歌舞伎です。
江戸時代に伊勢を出港した船が漂流しロシアに流れ着いて、
なんとかロシアの援助を受け国に帰ろうと努力を続けること10年、
17名いた船員も数が減って、それでもくじけなかった
大黒屋光太夫の物語です。
過去に規模の大きい映画化もされた。(おろしや国酔夢譚)

非常に好評だったそうで、納得の演出でした。
基本は光太夫一行がどんどん北上していくだけなんですが
工夫が凝らしてあって飽きない。
友情、ラブロマンス、三谷さんらしいギャグシーン、
歌舞伎の演出もきちんと組み込んであります。
(中の人ネタはちょっと分からなかった)
磯吉役の人、かわいいなあと思ったら現在の染五郎さんでした。

ラストばれ

ラストの演出が特に、鉄板なんだけどもよかった。
富士と波。客席にいたら泣いたかもしれない。

船員たちの命を奪った、
全身にかさぶたができて歯茎が腫れる病気って
なんだっけ…って思ったら壊血病か!
ビタミンC…たしかに寒い土地で食料が手に入らないと
摂取が難しいかも。

最初に彼らが上陸した、アムチトカ島って
今どうなってるんだろうって調べたら
核実験場になっていました…OH……。

なんだか突然BL演出(別れのキスシーン)がぶっこまれて
どんな顔したらいいのか分かりませんでした。
誰がどういう開眼をしたの。

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