原作:みなもと太郎
演出脚本:三谷幸喜
松本幸四郎さん(私が長らく染五郎さんと認識していたかた)主演の
歌舞伎です。
江戸時代に伊勢を出港した船が漂流しロシアに流れ着いて、
なんとかロシアの援助を受け国に帰ろうと努力を続けること10年、
17名いた船員も数が減って、それでもくじけなかった
大黒屋光太夫の物語です。
過去に規模の大きい映画化もされた。(おろしや国酔夢譚)
非常に好評だったそうで、納得の演出でした。
基本は光太夫一行がどんどん北上していくだけなんですが
工夫が凝らしてあって飽きない。
友情、ラブロマンス、三谷さんらしいギャグシーン、
歌舞伎の演出もきちんと組み込んであります。
(中の人ネタはちょっと分からなかった)
磯吉役の人、かわいいなあと思ったら現在の染五郎さんでした。
ラストばれ
ラストの演出が特に、鉄板なんだけどもよかった。
富士と波。客席にいたら泣いたかもしれない。
船員たちの命を奪った、
全身にかさぶたができて歯茎が腫れる病気って
なんだっけ…って思ったら壊血病か!
ビタミンC…たしかに寒い土地で食料が手に入らないと
摂取が難しいかも。
最初に彼らが上陸した、アムチトカ島って
今どうなってるんだろうって調べたら
核実験場になっていました…OH……。
なんだか突然BL演出(別れのキスシーン)がぶっこまれて
どんな顔したらいいのか分かりませんでした。
誰がどういう開眼をしたの。