トニー・ジャーが出ているのを見落としていて、
滑り込みで見に行ったシリーズ3作目。
日本が舞台のエンタテインメント・ミステリーなのですが
そりゃあもう勢いと予算があって華やかだった。
渋谷のスクランブル交差点を、1億円で栃木に作っちゃったりとか!
最近「モータルコンバット」で見掛けた浅野さんが出てらっしゃったが、
目は光ってなかった。
トニー・ジャーのアクションはコメディ調が多かったけど
某アニメキャラクターに扮する女装が見られました…。
結構すごい嘔吐シーンがあるので注意。
探偵アプリのランキングがあって、
常に世界1位に君臨する謎の探偵Qと、
2位を争うライバル同士、主人公と東京の妻夫木さん。
今回は東京で起こった密室殺人の謎を解くべく、
妻夫木さんの要請で日本にきた主人公だが…というあらすじ。
妻夫木さんは、謎めいていてポジティブで
なんならちょっと主人公より目立つくらいのとってもいい役。
染谷将太さんは10分ほどキレキレサイコパス演技をして去る、
ブラックジャック的役者さんになりつつあるような。
主人公の血縁のおじさんのコメディシーンは少々くどいかな?という気はしたが
これ邦画だったらたぶん竹中直人さんだったろうなと思いました。
内容ばれ
多くの探偵にランクが付けられ、順位争いをしているところなど、
むかし講談社であったJDCシリーズとかを思い出した。
和風建築の密室って、密室性が薄いのであまりときめかないのですが、
(私が大むかし見た密室で、犯人がふすまに穴をあけて脱出し、
外側だけを補修し、内側は皆が死体に気を取られているうちに貼り直した…
というものがあった。そこまで気をとられるものだろうか)
最後、花火を眺める探偵たちが中国、タイ、日本の探偵なので、
「祖先の霊を慰めているんだ」ですぐに納得するのは、
仏教国ならではの相互理解ですね。
(あれが隅田川花火大会なら、起源は諸説あるようですが)
一点、不幸な美人母娘萌えなのは分かるんですけど、
蕎麦1杯のために母はゴロツキに身を任せって、
レートのおかしさは気になった。普通に売春した場合の収入はお幾らの計算?
あとケーキ1つ盗んだだけで投獄されて獄死って、何世紀の話なん…。
次の舞台はどこらへんですかね。
景気いい映画をどんどん撮っていただきたいです。