昭和初期、第二次大戦へ向かっていく日本で、
空母の建造を目論む山本五十六は、
巨大戦艦の建造を進言する対抗派閥に対し
予算を理由に自説を通そうとするが、
異様に低額な戦艦の見積が提出される。
戦艦案の撤廃のために白羽の矢が立ったのは
帝大を中退した主人公だったというあらすじ。架空戦記もの。
数学の天才で、美しいものは計測せすにはいられない主人公が、
妨害工作による窮地を頓知で突破していきます。
山崎監督作品、特に戦争ものはちょっと苦手なんですが、
これは嫌いじゃないです。
菅田将暉さんが天才天然のヤレヤレ系を演じていると
Wのフィリッブ君を思い出してとても懐かしい。
ラストばれ
当時の軍部の業者の選定って入札なかったんかとか、
最低制限価格はなかったんかとか、
工法は1種類しかないんかとか、疑問に思わないでもなかったけど、
まあよろしい。
原作は漫画で、まだまだ続くお話のようなので
それを思うとうまくまとめてある。
あほで咬ませの敵、大物だがあほな敵、冷静で賢い敵、
3層に分けてあって厚みがあった。
一度ひっくり返したのを再度ひっくり返され、
もう一度押し返し、結局は主人公を呑み込む形で押し切られる終盤の攻防、
テンポ良かったです。