使者を地獄の裁判で弁護、警護する3人の使者、
カンニムとヘウォンメク、ドクチュンは、
あと1人の死者を転生させれば自分達も人間に転生できるのだった。
前作で3人が裁判を担当したジャホンの弟スホンを、
例外的に裁判にかけるため、交換条件として
死者を冥界から守って裁判を妨害するソンジュ神との交渉を命じられるが、
ソンジュ神はかつて3人を冥界に導いた使者で、
彼等の過去を知っていた…というあらすじ。
第一章は母の献身と子の孝行という、
儒教色の結構強い、一般層向けヒューマンドラマでしたが、
今作はガラっと変わって記憶のない3人の男女の
前世の因縁ものというオタク向けの題材でした。
前世BL好きな方もご満足の逸品だと思います。
ねたばれなのでこれ以上は言えない。
マ・ドンソク兄貴は貧しい老人と孫を守って暮らす家神様ですが、
どうやら彼は壺に依って現世に存在しているようで、
「マ・ドンソクのアラジン」という感じだった。キュートな神様でした。
あ、飲尿表現あり注意。
ねたばれ
裁判の杜撰さは相変わらずで、もはや悪口大会でしたけど、
父と子の愛憎物語で、圧倒的に言葉が足りない遺伝家族なので仕方ない。
父親はもっと言葉を尽くしてすべてを説明すべき。
MCUのオーディンといい、配慮がなさすぎる…。
だいたい途中で真相は分かるんですけど、
あの文字の伏線は説明されても理解できなくて残念でした。
というかハングルって点対称の文字が多いのかな??
日本語だと田口とかそういう…。
ヘウォンメクのキャラクターが違いすぎて
「一体どうした…」って思いますが、
あの家に引き取られていなかったら案外ああいう性格だったのかも。
(いや単に地獄へ行く途中で頭を打ったのかもだけど)
どっちのヘウォンメクも好きです。
屋根の上で格好を付けているのとか実に良い。
洋画を見た後だと、弱くて優しくて子供を守る若い女性キャラクターって
ものすごく前時代的に感じますが、
アジア全般ポリコレの遅れが横並びなんだなあと思います。
ドクチュンかわいかった。童女か精霊みたいだった。
使者としてのヘウォンメクとの関係が幼い兄と妹みたいで、
その関係が真相を知った後も変化しなかったのにニッコリしました。
この3人、互いに殺し合っていますが、
唯一相手の命を絶ってないのがヘウォンメクなのが面白いです。
結局3人が言葉で意思を語る事はなかったですが
(話し合った方がいいと思うけど)
これからもわちゃわちゃやれるといいね。
転生しても近所の友達くらいになるといいね。
アメリカ映画だと反省した瞬間に許される流れが多いんですが、
反省してそれから1000年罰を受けなければ許されないというの、
非常にアジアっぽいなと思います。
私も根っこのところでその感覚が分かるかも。