映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「神様の思し召し」

2016年10月05日 | コメディ

イタリアのコメディ映画です。
優秀で独善的な外科医の主人公が、
期待していた息子に突然「神父になる」と告げられて仰天し、
誰かに洗脳されたに違いないと、
息子が敬愛する神父に探りを入れるという話です。
息子がメロメロになった神父相手に、
その父親がメロメロにならない訳はない。(遺伝的に)
という感じの中年ブロマンスです。

中年ブロマンスお好きなかたにおすすめ。
ただしラストに関してはちょっと好みが分かれると思います。

おちばれ

教会の修理が終わる頃にはすっかり神父に夢中で、
もういいと言われても来る気満々の外科医がかわいいです。
初めてできたお友達に付きまとう男の子みたいだった。

悩める主人公を、神父がバイクで連れ出して
自分のとっておきの丘に連れてきてあげるところ、
ロマンチックでした。あんなん惚れてまうやろ。

外科医がこれまでの傲慢のツケが来て、
結構散々な目に遭うんですが、
私からするとそこまで酷い事をしていたようには見えず、
たとえばクズ度で言えば「二ツ星の料理人」の主人公などは
外科医の5倍くらいクズなのに周囲皆から愛されて
成功しているので、そんなに外科医の事叩かなくても…
って思いました。

1つ、うーんって思ったのは、
イタリア映画なので、時々ギャグセンスにぎょっとします。
特に主人公が神父に接触するため偽の家族を仕立てるところ、
娘婿が知的障害者の弟を演じるのですが、
私の感覚では完全にアウトで、ドン引きです。

ラストで梨が落ちたのを見て、
外科医が神父の言葉を思い出して笑っているのがよかったです。
どうなったかというシーンはあえて入れずに、
原っぱを歩く外科医を延々と映し続けるところもよかった。




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