映画の豆

映画の感想をだらだらと。
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「マレフィセント2」

2019年10月23日 | ファンタジー映画

子告で「究極の愛が試される」って言ってたんですが、
この愛はオーロラとマレフィセントお義母さまのそれだろうなあ…
と思っていたら、やっぱりそうでした。

フィリップ王子と婚約したオーロラ。
マレフィセントは大激怒するが、オーロラの懇願に負けて
先方の食事会に参加する。
舅である王は優しく彼等を迎えるが、姑の王妃(ミシェル・ファイファー)は
言葉の端々に剣呑なものを滲ませる。
王妃の挑発に乗ったマレフィセントは…というあらすじ。

話のバランスは少々悪いのですが、
オーロラとマレフィセントお義母さまの
百合ホームドラマ的には大変よろしかったです。
あと私はカラスのディアヴァルが好きなので
死亡フラグが立たない程度に活躍してくれてキャッキャしました。

内容ばれ(というかマレフィセントがかわいい所)
婚家での食事会に備えて
マレフィセントがこっそりと挨拶の練習をするところ、
ディアヴァルがアドバイザーをやっているところ、
一体何なのというかわいさ。
というか食事会に来るのかよディアヴァル!
テーブルに着席するのかよ! オーロラとの続柄はなんなのよ!

結婚式で、花嫁を花婿に引き渡す役の人が
手を握って離さないのとかね、もう… (膝をつく)。
ディアヴァルに「離してあげなさい」って
言われちゃうのとかね (丸くなる)。
オーロラが「ウェル、ウェル」言っちゃって、
マレフィセントが「ビースティ」って
言うシーン可愛かったなあ。
ビースティって前作でどんな訳だったかな。
「おブスちゃん」てきなニュアンスですよね。

たぶん白いMIYABIさんは、続編でマレフィセントと
いい雰囲気になる立ち位置だったんでしょうけど
続かないような気もするので、 動揺するディアヴァルとか
結局ディアヴァルのところに帰ってくるマレフィセントとか空想しておきます。
きっとまた「頭でも打った?」って言うんだろうなディアヴァル。

マレフィセントの同属の人々は、あまりに考えなしなので
ちょっとポカーンとした。なぜ勝てると思った。
あと何の罪もないムーアの妖精たちが
一箇所に集められて閉じ込められて、
ガスを噴射されるシーンは、 あの、ちょっと何というか…
不必要に長かったので、ここまでしなくてもとは思いました。
あとフリットルについてオーロラのリアクションがほしかったのと、
それとフリットル、最後喋ってくれたらなあ。

この映画のフィリップ王子は、
いるだけヒロイン男性版みたいな感じなんですが、
潔く前作と役者さんが違った。
悪のお妃様の帰ってこなかった兄王子の話、
結局真相は分からないままですけど、
ムーアで命を落としたのか、
ムーアが気に入って帰らなかったのか、
なんでしょうね。 それで民衆が王族に怒りをぶおつけるというのも謎の設定だ。






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「アラジン」

2019年06月10日 | ファンタジー映画

27年前のアニメを実写リメイク。
価値観の刷新のやり方、私は好きです。
ジーニーをウィル・スミスが演じます。
予告段階で散々「青いウィル・スミス」と言われてましたが、
これがなかなか良かった。
アニメのジーニーより人格が若干大人で、
永久の隷属への諦念みたいなものも感じられて
一種の色気がありました。

砂漠の王国で泥棒をして暮らしているアラジンは、
貧しいながらも弱い者の味方だった。
彼は行商に盗みの疑いをかけられている美女を助けるが、
その身なりから、彼女を王女付きの召使だと推理する。
その頃王国の大臣ジャファーは、国を手に入れるべく
伝説の魔法のランプを探していた…というあらすじ。

監督はガイ・リッチー、脚本はベテランのジョン・オーガスト。
私の見る限りではガイ・リッチーっぽさはゼロで、
キレキレの会話とか、お得意の時間スキップ演出とか、
分かりやすさより格好よさを優先した演出とかは無し。
口にダクトテープを貼られて椅子に縛られていたのでは…
と思いましたが、まあガイ・リッチー監督は私の担当ではないので
ファンのひとが見たら違うのかも。
いや、でもリメイクとしてはほぼ完璧でした。

内容ばれ

クラシックなプリンセスにはそれなりの良さがありますが、
21世紀に、本当の恋を求める心優しいプリンセスとかそういうのを
やる訳にはいかないので、あの改変が最適解だと思います。

あとジーニーですけど、
ジャファーに奪われてからのジーニーに萌えたので、
もしや現在の世界中のNTR属性のひとのうち、
何割かは「アラジン」で目覚めた人なのではないかという疑念を持ちました。

侍女さんと絨毯くんが可愛かった。
絨毯くんはぜひ「Drストレンジ」のマントさんと友達になってほしい。



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「神と共に 第一章 罪と罰」

2019年06月06日 | ファンタジー映画

高層ビル火災の救援活動の最中に
女児を助けて命を落とした消防士の主人公は、
使者の来訪を受ける。
彼はこれから地獄で7つの裁判を受けなければならず、
その判決によって刑罰を受けるか、転生できるかが決まるとのこと。
使者達は主人公の弁護と警護を行うチームだった。
人を助けて命を落とした主人公は、
「貴人」という大変珍しい身分を与えられ、
裁判も楽に通過できるはずだったが…というあらすじ。

第一章は真面目な主人公とその家族の絆がメインなので、
めちゃ泣けます。
サブの要素は、グレイのロングコートを身に着けた
使者達のアクションと謎めいた過去ですが、
この使者達は元人間で、前世の記憶がありません。
第二章は使者達の話になる予感。
なんだか伊坂 幸太郎さんの書かれた「BLEACH」という感じがする。
(原作は漫画らしい)

エンドロール後に2章の予告があります。
みんなの兄貴、マ・ドンソクさんが出てくるよ!

内容ばれ

母の献身と息子の孝行という非常に馴染のあるテーマ。
この部分を予告でジャンジャン流せば、
日本の動員はもっと増えるのではないかという気がする。
しかしこれ儒教も仏教も全然なじみのない国の人が見たら
どんな感じがするもんだろう。
(ちなみに7日ごとに7回の裁判を受ける故人のために、
現生からエールを送る、というか裁判官に口添えするシステムが
初七日、四十九日などの法要)

お話の運び的に仕方ないとはいえ
便利アイテムがあるのにそれを全然活用せず、
誤った判決を連発するシステムはハリポタ界の裁判を思い出してイラっときます。

第二章は裁判官達を巻き込んだ燃え展開希望。
リーダーとマ・ドンソク兄貴は勿論のこと、
リーダーと後輩君、リーダーと弟くんにも何か因縁がありそう。
そしてリーダーと閻魔大王も、
過去の裁判の時に何かあったんでしょう?そうでしょう?
第二章楽しみです。



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「名探偵ピカチュウ」

2019年05月14日 | ファンタジー映画

主人公はずっと離れて暮らしていた探偵の父親が、
自動車事故で亡くなった知らせを受け、
人間とポケモンが共に暮らすモデル都市、
ライムシティへ向かう。
そこで主人公は1匹のピカチュウと出会うが、
そのピカチュウは何故か人間の言葉が話せて
父親のパートナーだと名乗るが…というあらすじ。

ポケモン一切齧ってませんが、
ライアン・レイノルズの声で喋るピカチュウというねたが
面白すぎるので見に行きました。
話の理解には特に支障なし。

ピカチュウが記憶喪失だったり電撃を出せなかったり、
しょんぼりしたり悲鳴をあげたり。
太い声で。可愛いにも程があります。

おちばれ

最後のオチは、ミュウツーさんの能力が明らかになった時点で察せられますが、
ラスボスさんは、一体何をやりたかったのか、
ポケモン大好きなあまり気が狂っちゃったのか、なんなんでしょうね。
しかしあれポケモンの肉体をジャックしてるので、権利侵害やがな。

渡辺謙さんは、てっきり黒幕だと思ってた。
大谷育江さんの声も聞けます。やったね!




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「映画 刀剣乱舞」

2019年01月21日 | ファンタジー映画

ゲームプレイ時間ゼロ、知識はジャンルの人に時々話を聞く程度、
でも小林靖子さん脚本だし、ちょいと履修するいい機会だな!
と思って見てきました。

皆殺しじゃないほうの靖子さんの脚本で、
葛藤があり、戦闘があり、謎が明かされてバシッと終わる、
バランスのいいお話でした。
ジャンルのかたにもおおむね高評価のようです。
ちょっとした歴史ミステリの趣向もあり、
「えっ?刀剣乱舞ってこういう感じ?すごく面白い?
(章ごとに仕掛けがある?)」
とはしゃいでいたら、
ジャンルのかたが「ちがいます」とおっしゃったので解散した。
登場人物8人が見合分けられるようになったし、
どの人も好印象だったので、ジャンル体験版に最適だと思います。
ちなみに今回の題材は信長と本能寺。

オチばれ

三日月さんというかた、もっと声の高い中性的な人を想像していました。
めっさ男らしい声で、言葉遣いも男らしい。ギャップがありました。
彼を中心に話が進むので、まあ彼の事を好きになりますよね。

歴史の事実を繋ぎ合わせて、別のストーリーを構築するあたりは
鯨統一郎さんの歴史ミステリを思い出しました。
シリーズで色々見たい!
ちなみにああいう、終盤で腑に落ちてしかも熱いという展開が好きで
今回がファースト小林靖子さんというかたには、
ニチアサの戦隊もの「侍戦隊シンケンジャー」
をおすすめします。大の大人が膝から崩れ落ちる見事な終盤!

たぶんこれは交代劇の話で
現さにわがおじいちゃんだから、次のひとは女児だな…
というのは最初に何となく分かった。
靖子さんはそのあたり心得ていて絶対はずさない人だから。
最後女児がとてつもないパワーで障壁を元の状態に戻して
本丸のテリトリーを拡大、侵入者は消し炭になるんだろうな…
と思ってたら、刀剣たちが自力で頑張ったので偉いと思った。

ラストでにこにこしました。
人の死ぬ映画ばかり見ているので、こんなにほっこりしたのは
久しぶりです。

映画泥棒の刀剣男子バージョンが撮り下ろされていて
なかなか贅沢でした。



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