和やか-散歩

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西部戦線異状なし

2010年04月17日 | こんな映画見ました~(クラシック)

『西部戦線異状なし』
---ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT---
1930年(アメリカ)

監督:ルイス・マイルストン
出演: リュー・エアーズ 、ウィリアム・ベイクウェル 、ラッセル・グリーソン 、ルイス・ウォルハイム


映画史に残るアメリカ戦争映画の名作。第1次大戦がはじまってまもない、ドイツのある町。
群衆の歓声に送られて、戦場へ向かう大部隊が進軍してゆく。
学校の教室では、老教師が生徒に愛国心を説いていた。
情熱に駆り立てられた若者たちは、ただちに出征を志願するが、前線は飢えと死の恐怖だけの毎日だった……。
数度に渡って繰り広げられる戦闘シーン、全編を貫く戦争批判とヒューマニズム、本作はその迫力とスケールの大きさからいってまさに歴史に残る戦争映画の名作である。

原作は、エリッヒ・マリア・レマルクが第1次大戦中の自らの体験をもとにして書いた同名の長大な記録小説。
今の時代でこそ「地獄の黙示録」や「プラトーン」「フルメタル・ジャケット」など、戦争批判を扱った映画・小説は数多く発表されているが、当時は時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって、なまなましい戦闘シーンを始め、ポール(リュー・エアーズ )がフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷したポールが学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされた。
映画も、日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。
また本作は日本以外でも、世界各地で物議を醸しだした作品であり、ドイツでは左派・右派の衝突で血の騒動がおきてついには上映禁止となっている。

ちなみにこの作品が製作された1930年は、トーキーが誕生したばかりで、まだ大半は無声であり、装置が完備していない劇場も多かった為にトーキー版・無声版の2種類が製作され、日本ではトーキー版の方が上映された。
(allcinemaより)


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今でこそ反戦映画、国を批判した映画が作られてますが、第一次世界大戦後こんな映画が製作されていたんですね。
解説にもありますように、公開は難しかったようです。
そうでしょうとも・・・。

作品は素晴らしかったです。
とにかく、第一次世界大戦後にこういう映画が作られたことにビックリとともに感激しました。
こういう映画つくりの姿勢が根底に今も流れているのですよね。。。

 

 

 

 


 

コメント
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