MOONIE'S TEA ROOM

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『奥様はCEO』

2013年09月22日 | BOOKS
 現役企業経営者の書く、ITベンチャー企業の内情が分かるライトノベル風経済小説です。

『奥様はCEO』 著者:鎌田和彦
 牧野出版

 著者の鎌田氏は現役の経営者で、ベンチャー企業を大手企業にした創業者の一人。
と、いうと面白くもない自慢話のような堅苦しいビジネス書をイメージしてしまいそうですが、ちゃんと面白いのが驚きです。
 実話を元にした部分もあるのでしょう。実際にIT企業の社員になった気分を味わえますし、経営もできて小説も書けるなんて……、ちょっと羨ましい多才ぶりですね。

 内容は、企業の内情・ベンチャー企業に起こるトラブルをどう解決していくか……だけでなく、ダメダメな新入社員の成長物語でもあり、女性経営者の悩み・思い切りの良さ・経営者としての人心掌握術(と、その欠如)についても描かれています。
 著者は男性ですから、女性経営者のことはどこから取材したのでしょうね?経営者同士の恋愛とか、著者の周りでもあったのでしょうか?


 もちろん、IT企業だけではなく多くの企業であてはまるビジネスの基本・ビジネス用語も盛り込まれていますから、就職活動中の学生さんはもちろん、いろいろな業種の社会人も一読に値すると思います。とくに、冒頭の新入社員の大きな失敗は、就職活動前に読んでおくと参考になるかもしれません。

 <関連サイト>
奥様はCEO - Facebook
丸の内で働く社長のフロク
 著者のブログです。
コメント
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