MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『あたまにつまった石ころが』

2005年06月07日 | BOOKS
 『あたまにつまった石ころが』(キャロル・オーティス・ハースト/文・ジェイムズ・スティーブンソン/絵・光村教育図書)というノンフィクションの絵本を読みました。
 「石ころ集めが大好きだった,わたしのお父さんのおはなし」......この話の内容はシンプルだけれど、大事なことをたくさん伝えてくれます。

 小さい頃から石が好きで、大人になっても「ポケットの中にも頭の中にも石がつまってる」そんなお父さんの素敵なところは、「好きなことへの情熱を失わなかったこと」だけでなく、「家族を支え、しっかり働いて生きていく」という基本を疎かにしていないこと。

 不況で仕事を失って、毎日違う日雇い仕事をしてでも家族を支えている、そんな暮らしの中で、「大好きなこと」を、仕事をさぼったり周りの人に迷惑をかけることの「言い訳」にしなかったからこそ、子どもに尊敬されているのだと感じました。

 小さい子どもやその保護者だけではなくて、将来のことを不安に感じている思春期の少年少女にも読んでほしい本です。
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