MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

夏越の祓(なごしのはらえ)

2005年06月30日 | 季節
 今日は6月30日。「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日です。
 いつも行く神社でも昨日から祭礼の準備をしていました。

 神社では「大祓」が年に2回あって、片方が「夏越の大祓」もう片方が大晦日の「年越の大祓」です。
(参照:・大祓について - 神社本庁
 つまり、「夏越の祓」は、一年の前半の悪いことをリセットして、また半年元気に過ごすための行事というわけです。暑さで体調を崩しやすくなる季節ですものね。

 「夏越の祓」では「茅の輪くぐりの神事」というものがあるのですが、くぐる時に和歌(古歌)を唱えます。でも私は毎年必ず忘れてしまうので、 去年は神社からいただいた紙を大事に保存しておきました。(笑)

「夏越ノ大祓ノ歌(なごしの おおはらひ の うた)
 水無月の 夏越の祓 する人は
 千歳の命 延ぶというなり
 (みなつきの なごしのはらひ するひとは
  ちとせのいのち のぶといふなり)   」(夏越の祓の和歌・なごしのはらえ わか)

 神社によって唱え言葉が少し違うようですが、左右左と3回「8の字」を書くように茅の輪(ちのわ)をくぐって、茅(かや)の葉を少しくるくると巻いて小さな輪にして持って帰ります。これは祇園祭の「厄よけちまき」(つまり「茅巻き」!)と同じように厄よけのご利益があるそうです。
<追記>
※巻いて持って帰る用の茅の葉は「茅の輪」から抜き取るのではありません。「茅の輪」のほかに、持ち帰りの用の茅が置いてあります。
 小さな輪にして、四手(しで・玉串やしめ縄についている稲妻型の白い紙)をつけたものが用意してあり、参拝者に渡して下さる神社もあります。神社によって違うかもしれないので、分からないときは神社の方に聞いてみてください。

 どうかこの夏も、秋も、冬も元気に過ごせますように!

「大祓」は「おおはらえ」とも「おおはらい」とも読むようです。
 歴史的仮名遣いで「おおはらひ」と書いてあるところも多いですね。
 「夏越し」に加えて「名越し」という表記が一緒に書いてある辞書もありました。ビックリ。

<追記2>
 大阪の住吉大社では、7月末に夏越祓神事をしているそうです。
 夏越の祓の和歌もちょっと違います。
「住吉の 夏越の祓する人は 千年のよはひ のぶといふなり」
 「水無月」が「住吉」に。「命」が「よはひ(齢)」に。
 旧暦でいくと、7月末のほうが水無月の晦日に近いかもしれないですね。
コメント (5)
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