行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝禅話集(46)

2019年02月08日 | 仏の心
〇マトモな人は自分自身がマトモだと思わないし、他人をマトモでないとも言わないよ。

〇意見の違う人がお互いに「あれはマトモでない」と言う。マトモって何じゃろうね。

〇人生は時間という滝の前で黒い烏と白い鷺が舞っているようなものじゃ。両極端も二項対立概念も離れてみようや。

〇無常は虚無ではない。「アル」でも「ナイ」でもないのが仏法なんじゃ。

〇自分の考えていることをたまには点検してみることも必要じゃよ。



烏鷺滝禅話集(45)

2019年02月05日 | 仏の心
〇【禅の十牛図をみて】若い方が「自分探し」の旅に出たら、自分を無くすことが大事だということに気がついたんじゃね。

〇【自力と他力】バス停まで歩いて行ってバスで連れて行ってもらうのが自力。電話してタクシーに迎えに来てもろうて連れて行ってもらうのんが他力じゃ。でも、どちらも運転手さんにおまかせするしかないじゃろう。

〇情報に振り回されると、時として命とりになることがあるよ。自分の頭で考えようや。

〇自分自身が好きじゃろうが嫌いじゃろうが、どうでもようなるのんが禅ちゅうもんじゃ。

〇自分の心が強かろうが弱かろうが、そがなこたあ どがでもようなるのんが禅ちゅうもんじゃ。

烏鷺滝禅話集(44)

2019年02月01日 | 仏の心
〇悟ってもないのに悟ったと勘違いし、何か自分はスゴい存在だと思い込んでいるのを魔境という。魔境は自分を不幸に陥れるだけでなく、周りも破壊してしまうんじゃよ。

〇魔境に陥らないために、ちゃんとした指導者の下で瞑想した方がええよ。


〇例えば歴史や自然科学に関心がないのは人それぞれのことじゃからいいじゃろう。しかし、政治経済はワシらの生活そのものに関することなんじゃけ、ちいたあ関心をもつようにしようや。


〇子どもに対する【主体性】と【主導性】を混同しちゃあいけんよ。子どもが主体的に活動したり勉強することはとても大事なんじゃが、主導権は親や先生がもっとらんと、悲劇がおこるんじゃ。

〇よくワシに「道元禅師や澤木興道老師を崇拝しているんですね。」と言われるんじゃが、冗談じゃない。誰も崇拝せんのんがワシなんじゃよ。お釈迦様も道元禅師も澤木老師も言うておられることを参考にしとるだけなんじゃ。