行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

謙虚な心で

2018年04月10日 | 仏の心
お坊さんが、お経を覚えるときに、よく師匠から注意されることがあります。
「お経を暗唱していても、お経を読むときには経本をもって読みなさい」
ということです。
「おれは、お経を覚えているんだ。一般の人とは違うのだ」
という、仏の弟子として高慢な態度を戒めるためです。

同じようなことは、学問でも習い事でも言えると思います。その道を究めた立派な師匠ほど、常にテキストを傍らに持って復習しているものです。

道を究めるには謙虚な心が大切だということです。

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自由とわがまま

2018年04月06日 | 仏の心
○大人も子どもも自由とわがままをはき違えておる。

○他人に迷惑をかけるのは自由ではないわな。

○他人の自由を奪うのは自由ではないわな。

○自由には責任がついてくるんじゃ。

○自分のやったことには責任をとらにゃあならんのじゃ。

○自由には自分に対する厳しさが必要なんじゃよ。

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地獄の思想

2018年04月03日 | 仏の心
恵心僧都源信の「往生要集」に描かれている地獄は、現代社会に生きる私たちに、正直に人徳をもって生きて行くことの大切さを教えてくれます。
黒縄地獄。身を引き裂かれ、鋸でひかれ、刀で切られてしまうのです。意識のある状態なのでたまったものではありません。
あるいは、現代人の迷いの世界そのものかもしれません。
衆合地獄は邪淫を犯した人が行きます。美女を追っているうちに、後ろから身を切り裂かれて行きます。骨になろうとも、美女を追いかけて行きます。現代、家族を崩壊させようが、財産を失おうが、不倫のみちに走る人に似ています。
地獄の思想は、日本人の倫理観を支えてきたのです。

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