行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

吾が心 秋月に 似たり

2009年10月27日 | 禅の心
吾が心 秋月に 似たり

寒山(中国唐代の人)の言葉です。

私たちは毎日、喜び、怒り、悲しみ、楽しみの感情の中に生きています。

人とケンカして、あとになって後悔するもうひとりの自分がいます。

楽しいことがあっても、それはひとときのことだと実感する自分がいます。

自分の中のもうひとりの自分、

それが仏性であり、仏心であり、無我の心であります。

自分の中のもうひとりの自分と対話できることは幸せなことです。

他人に対する愚痴や憎しみではなく、自分との建設的な対話です。

寒山は,自分の中のもうひとりの自分は秋の月のようにさわやかに澄んでいる。

煩悩という雲に隠されはするが、本体はさわやかなものであると実感したのでしょう。
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